誰もが持つ「嫌な過去」ウツにさせないための付き合い方

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アナタ次第です

誰しもが思い出したくもない様な「嫌な過去」を持っていることでしょう。その「嫌な過去」とうまく付き合うことが出来ず、過去を思い出してウツになってしまうという人も多くいます。今回はその様な誰しもが持つ「嫌な過去」ウツにさせないための付き合い方をご紹介させて頂きます。

 

嫌な過去との向き合い方

まずは、米国イリノイ州立大学心理学部のフローリン・ドルコス教授の研究チームが、うつ病やその他の精神疾患の経験がない18歳〜34歳の男女70名を対象に行った調査が大変興味深いものですので、そちらをご紹介させて頂きます。その調査内容とは「家族に子どもが生まれた」「事故を目撃した」等のインパクトの強い出来事を思い起こすような文章115問を掲載したアンケートに答えてもらうといったものです。調査への参加者は、出来事のあった日付・出来事を思い出す頻度・その記憶のインパクトの強さを評価します。さらには調査参加者は性格診断テストも受検し、この調査から嫌な思い出をどう扱うかに関して男女の違いに付いて結果が発表されました。

神経症的傾向テストで高い得点<ネガティブな感情を感じる頻度が高い>の男性は、広い範囲の嫌な思い出を思い出しがちになる傾向があることが判明しました。神経症的傾向テストで高い得点を得た女性は、いつも同じ嫌な思い出を思い出す傾向があるようです。男女での共通点は、ネガティブな傾向があると嫌な思い出を思い出すという点ですが、女性はいつも特定の思い出ばかりを繰り返し思い出す傾向があったのです。この様に嫌なことを繰り返し思い出す行動は<反すう思考>と呼ばれており、うつ症状と関連が深いと指摘されています。

 

別の考え方を取り入れ反すう思考を防ぐ

ドルコス教授の研究チームでは、嫌な思い出との2種類のつき合い方を比較する調査も行いました。その2種類つき合い方とは、下記のものです。

1:そのことを思い出さないように抑えこむ<抑圧する方法>

2:別の考え方を取り入れることでネガティブな力を減らす<再評価する方法>

これは例を挙げると、何か失敗をした際に、ただ「失敗をしてしまった」と悔やみ思い出さないようにするか、「良い経験をしたので次に活かせる」と記憶するかの様な価値観・捉え方の違いということです。ドルコス教授によると、一番目はあまり良い方法では無いとし、そのことに関して考えないようにすることで、状況に対する自分の感情を解き放つことが出来なくなるという事を指摘しています。嫌な感情だけが浮かびイラ付きやストレスを感じてしまい、状況を変える事は考えられないという様な<反すう思考>が働いてしまうのです。

病気に付いて

 

研究では、ネガティブな感情を抑えこんで処理しようとする女性は、より一層嫌な思い出を思い返してしまって、思い返した後に嫌な気分を繰り返す傾向があることが判明しているのです。<あれが嫌だった><このことで傷ついた>と思い返すことで、うつ病のリスクが高まっているのです。そして、男性にはこういった傾向は見られないという事を公表しています。

二番目の、再評価する方法こそが反すう思考にストップをかける考え方だと言います。嫌な思い出に対して取り組む方法を変えることで、うつ病などの精神疾患を予防できるのではないかとドルコス教授は語っています。つまり、嫌な思い出が忘れられない場合は、忘れる努力をするよりもその思い出の別の面を探すことにして、記憶を変化させてしまうのが良い方法のようです。

嫌な過去があったせいでこうなってしまった、自分が嫌いになったと考えるのではなく、あの経験があったからこそこの様な価値観がうまれた、同じ様な事を人にはしないという優しさが身に付いたと言う様な自分の体験してきた生きた時間を認めてあげる事で次のステップに進んで行く事が出来るのではないでしょうか。

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