爆弾より脅威的なタネ独占と食料支配

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アナタ次第です

遺伝子組み換え作物の種の世界シェア90%を占める程の独占力を持つモンサントの危険性について前回はお話をさせて頂きました。遺伝子組み換え作物は生物の身体、植物、そして生態系にまで影響を及ぼすという事は既に取り上げさせて頂きましたが、では、なぜこの遺伝子組み換え作物(GM)とモンサントがこんなにも世界的脅威として危惧されているのかに付いてお話をさせて頂ければと思います。

モンサントの脅威的なタネ独占と食料支配

以前お話をさせて頂きました通り、モンサントのGM種子はあくまでも除草剤とのセットで使用しなくてはなりません。さらに、モンサント種子は一代で使えなくなりますので、毎年購入する必要があるのです。種子には特許が掛けられています。その為、モンサントが所有している種子を発育さえてその種子を使い農作を行ったり、モンサントの許可なしで使用した場合には、同社の独占特許を侵害したとして法的手段に乗っ取り農地や家までも全ての財産を奪われてしまうことになります。実際に米国やカナダでモンサントは農民に対し、種子をモンサントの許可なしで使用して独占特許を侵害したとして何百件もの訴訟を起こしているのです。

また、GM作物を使用する事で収穫量が増えると宣伝していますが、実際には高濃度の除草剤により、土は枯れてしまい収穫量が減るばかりか、その後GM栽培を止めても枯れた土地は元に戻らずに収穫に大きな影響を及ぼします。薬品による人的被害も多く報告されており、インドやアフリカ諸国の農業に従事する人達は、高額なモンサント種子を買うために借金をして最終的に土地を奪われ自らの命を絶つ人が多くいます。GM作物を栽培する世界各地でこの様な悲劇が生まれており、もはやモンサント社の支配下にある状態になっているのです。

メキシコのトウモロコシから見えるGMの脅威

GMトウモロコシの栽培が禁止されているメキシコは、トウモロコシの原種が生まれ現在でも最も多くの品種が発見されている地域です。しかし、伝統的なトウモロコシの品種が遺伝子組み換えトウモロコシのDNAに汚染されていたことが判明しました。メキシコ農民の所有する品種を汚染した商業用GMトウモロコシはBt殺虫毒素(自ら殺虫成分を作り出すように組み換えられた作物)や除草剤耐性(化学除草剤であるモンサント社のラウンドアップの散布に耐えられるように組み換えられた作物)といった製品を含んでいたのです。そして、メキシコの農民が所有するトウモロコシ品種の中から最も多く発見されたDNA配列は35Sプロモーターというもので、これはモンサントの所有する特許取得済みの配列であることが判明しています。それにより、モンサントの人間が国内の種子を持ち込み、繁殖をさせたという推測がされています。

たった一つのGMトウモロコシが花粉を飛ばして他のトウモロコシに受粉をすることで、その国に元からある在来トウモロコシと配合し、変異させて遺伝子組み換えの性質にかえてしまうという遺伝子汚染が懸念されています。そうなれば次々とGMトウモロコシによる遺伝子汚染が広まり、メキシコ全土のトウモロコシはモンサント社の除草剤を使用する一代しか使えないものになってしまいます。そして、必然的にモンサント社に依存する事になり、それを拒み35Sプロモーターが含まれる種子を発芽させると今度は特許を武器に財産を奪われるという功名なカラクリが築き上げられているのです。

原種トウモロコシは、世界中で農民や品種改良家が農作物としてのトウモロコシの品質と生産性を向上するための原材料として使われています。現地の農民が何千年もかけて開発したトウモロコシの品種、そしてトウモロコシの野生原種は、品種改良に必要な世界でも最も貴重な遺伝子資源の宝庫の一つとされており、この品種改良が世界の食糧安全保障の基盤を成している程です。最近ではその状況を打開すべく、メキシコ連邦裁判所はすべての遺伝子組み換えトウモロコシの耕作と流通に停止命令をだしました。

安全な食

これは決して他人事ではなく、日本の道端に咲いている菜の花等の菜種を調べると、そのほとんどが既に遺伝子組み換えのDNAが含まれていることが判明しています。仮にTPPによって遺伝子組み換えの米等が輸入されると、日本の米も同じ様に変異してしまい、モンサント社の作る除草剤を使用しながら栽培しなくてはならない等という事態が起こる可能性があるのです。

タネを独占するという事は、食料を支配するということです。食料を支配されれば、それにより戦争や貧困を招き、さらには世界経済を大きく狂わせます。モンサントのしている事は爆弾より脅威的な恐ろしい事なのです。

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