殺虫剤で人類滅亡!?耐性生物出現とポリネーター絶滅の危険性

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アナタ次第です

自宅で虫を見つけると、殺虫剤で駆除をしているという方は多いはず。殺虫剤は、虫には効いて人間に無害と思われがちですが、実は人間にも大きな影響を与えます。更には、自然界の生態系の変化や環境破壊に大きく関わっているのです。今回は、殺虫剤に含まれる期間な成分について、また、それが及ぼす影響についてご紹介させて頂きます。

安全な住居環境

人体にも悪影響を及ぼす殺虫剤の危険な成分

殺虫剤には有機リン系殺虫剤・カーバメート系殺虫剤・ピレスロイド系殺虫剤の3つに分類されます。これらに使われている化学物質の多くは化学物質過敏症の原因となるものです。また、室内での殺虫剤・防虫剤等を使用すると、化学物質によって室内の空気が汚染され、シックハウス症候群の原因にもなります。

有機リン系殺虫剤は一般家庭用の殺虫剤やガーデニング用の農薬等に使用されています。クロルピリホス・ダイアジノン等の化学物質が含まれており、もし人間が過剰に吸引・誤飲等してしまうと強い急性中毒を引き起こします。

主な症状として、血圧上昇や嘔吐・気管支けいれん等があります。最悪の場合、呼吸困難や呼吸不全等で病院に運ばれる危険性もあります。少量であっても慢性的に摂取すると、頭痛やめまい等の症状があらわれます。

カーバメート系殺虫剤はプロポクスル(PHC)やフェノブカルブ(BPMC)等が含まれています。人体への影響は有機リン系殺虫剤とほぼ同様です。この殺虫剤は農薬や除草剤として使用される事が多いですが、一般的な殺虫剤に多いピレスロイド系のより毒性が強いものでもあります。

ピレスロイド系殺虫剤は家庭用の殺虫スプレー・蚊取り線香等の用途に使用されています。ペルメトリン・レスメトリン等の化学物質が含まれており、粘膜への刺激や発がん性の可能性があります。また、除虫菊の殺虫成分である天然ピレスロイドに含まれるピレトリンは重篤な症状を引き起こす、アレルギー物質としても知られています。最悪の場合死に至る危険性もあります。

実際に、5年間の喘息歴を持つ11歳の少女が0.2%のピレトリンが含まれたシャンプーを使用した所、10分以内に喘鳴とともに重度の息苦しさを発症し、すぐに病院に連れていかれましたが、呼吸停止で死亡している例もあります(*1)。

安全な住居環境

人体だけではない!環境にも悪い!

殺虫剤を使うと、耐性を持つ生物が現れます。殺虫剤が効かない「耐性ゴキブリ」、ネズミ用殺虫剤(殺鼠剤)が効かない「スーパーラット」が既に存在しているのです。これらを駆除する為により強力な駆除剤を開発するものの、やがて新しい駆除剤も効果が出なくなり、イタチごっこの状態となってしまいます。

都内に生息するネズミの8割以上がスーパーラットで(*2)、電気コードを食いちぎったり、エアコンを破壊する等、様々な被害が報告されています。

スーパーラット同士が交配した場合、「その子もスーパーラット」になってしまうのです。中国ではあらゆる駆除剤に耐性を持つ、いわゆる「超スーパーラット」が出現しウイルスを媒介しています。2011年の中国では、その影響により「腎症候性出血熱」が発症して24名が命を落としているのです。日本ではこの病気により死亡したという報告は無いものの、超スーパーラットの出現によるウイルス媒介が危惧されています。

また、デング熱流行による殺虫剤の散布、全国の農村地帯で行われるヘリコプターによる農薬散布等により、昆虫、それを捕食する両生類・爬虫類・魚・鳥等の生物にも影響を与えてしまいます。

世界中で、ミツバチ等の昆虫が死滅する事によって花の受粉の手助けが出来なくなってしまう事が危惧されています。万が一、ミツバチの様な花粉媒介者(ポリネーター)がいなくなってしまった場合、人類も滅びる危険性があるのです。こちらで詳しくご紹介させて頂いてありますので、併せて過去に掲載した記事をご覧ください。(ミツバチがいなくなれば人類は滅びる

殺虫剤についつい頼ってしまうという人も多い事でしょう。しかし、人体や環境に負担をかける殺虫剤を、止めてみてはいかがでしょうか?虫を駆除しても、自分自身の体調が悪くなってしまっては元も子もありません。

虫除けスプレーは、ご家庭で簡単に安全なものを作る事が可能です。手作りスプレーの作り方はこちらになりますので、ぜひご覧ください。(安全で簡単な手作り虫除けスプレーまとめ
また、蚊から身を守る方法もありますので、こちらからご覧ください。(安全に蚊から身を守る簡単対策方法

ぜひ、殺虫剤を使用する前に、それが及ぼす影響について考えるようにしてください。まずは、「買わない」「家庭に持ち込まない」「使用しない」の3つを意識してみましょう。私達人間は、子どもの世代に安全で豊かな環境を残す為に、充分に環境を配慮した生き方・考え方をした上で、他の生物とどう共存していくかを考えながら日々を過ごす必要があります。

参照サイト一覧
*1『殺虫剤ピレスロイド』
http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/archiv/pesticide/insecticide/pyrethroid/pyrthidx.htm
*2『news Watch9│駆除できないネズミ 増殖の背景は』
http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2013/01/0125.html
『シックハウス大辞典│日常生活品からの化学物質 02』
http://www.sick-house-daijiten.jpn.org/nitijoukarano/nitijoukarano02.html
『アジア・ジャーナル│殺虫剤を使わずにデング熱から身を守るには』
http://asia-journal.seesaa.net/article/398077597.html
『日本家庭用殺虫剤工業会│安全性について』
http://www.sacchuzai.jp/safety.html
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