有毒物質たっぷりなフィリピン産コンバースTシャツ

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アナタ次第です

前回、前々回とグリーンピースによる調査で有毒物質のNPEが様々なブランドで検出されたというお話をさせて頂きました。そこで今回はフィリピン産コンバースTシャツにスポットを当てたいと思います。コンバース(Converse)はアメリカのシューズ製造販売会社として、1908年に創業し今や世界中で様々な製品が販売されています。2003年にはナイキに360億円で買収され、衣類やバッグ等も積極的に製品化がされています。

 

世界一有毒な衣料

なぜ今回はコンバースなのかとここでご説明をさせて頂きますと、このコンバースのフィリピン産Tシャツがグリーンピースの調査でもっとも大量の有毒物質NPEが検出されました。その事で世界一有毒な衣料と発表を流通させたという称号が付いてしまいました。

オーガニック衣類

 

世界に広がる危険物質

これらの事で着目をするべき点が何点かあります。まずは、このTシャツ。NPEはプリントすると色鮮やかになりますので良く利用されており、NPEは睾丸を傷つけてしまい、精子の生産にトラブルが発生します。また、卵巣が萎縮するリスクもある危険な環境ホルモンです。

コンバースの主力商品はスニーカーです。これらの靴にも同じようなプリントが多々施されています。コンバースのオールスター等はアメリカ産ではないか?その様に思っている方も多くいらっしゃるかとおもいますが、2001年頃にUSA工場は閉鎖しmade in USAは生産中止になっています。現在は中国やインドネシア等のアジア諸国で生産されているのですが、Tシャツ同様にコストを下げるために様々な可能性が考えられます。つまり、世界中でとてもニーズのあるこのブランドのスニーカーであっても、この様な有害な危険性が身近に考えられてしまうと言うことです。

また、これとは別にプリント自体にとても危険性があることをこの場でお伝えさせて頂きます。厚生省が2012年に発表した報告によると、顔料が捺染されたプリントTシャツからはPCB(ポリ塩化ビフェニル)を吸入するリスクがあると発表されました。PCBは毒性が高く、脂肪組織に蓄積しやすく、さらには発癌性があり、皮膚障害内臓障害ホルモン異常を引き起こすリスクがあるという事が伝えられています。これらはあまり知られていませんが、プリントTシャツの危険性を一人一人が考え直さなくてはいけません。

 

深刻な環境問題に直面する現在

そして、このコンバースのTシャツがフィリピン産と言うことにも着目をして頂きたいと思います。フィリピンの国民の生活はあまり豊かなものではありません。したがって、生産コストが抑えられるために様々なメーカーが現地の工場に生産を依頼します。しかし、コスト削減やずさんな管理体制の為に、化学排水における河川の汚染問題が深刻化しているのです。

大気汚染や河川・湖沼の水質汚濁、廃棄物排出量の増大によって深刻な環境問題に直面し、その解決が急務の課題になると環境省も発表をしています。ラグナ湖の汚染源の内訳は農業排水40%、工場排水30%、生活排水30%となっており、LLDAの調査によれば同湖周辺にあるおよそ1,500の工場設備のうちおよそ47%にあたる700カ所に排水処理施設が、これらの施設からの排水がラグナ湖の水質汚濁に影響しているとの報告もあります。つまり、メーカー側もただ工場に安価な生産を求めるのではなく、排水設備がされて正しく活用しされており、地球環境をきちんと考える工場に依頼するという責任感を持たなくてはいけません。

メーカーが利益を第一に考えることで、消費者の人体と環境汚染、生産者やその地域に住む住民の健康さえも脅かすことになってしまいます。ですので、危険なメーカーをこのままの状態で存続させてはいけません。世界的な衣料生産にまつわる基準の見直しと法律の改正が必要と考えられます。

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