苛性ソーダを使わない母乳石鹸

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アナタ次第です

先日、当サイトにユーザー様より、次の様なお問い合わせを頂きました。

『安全な石鹸作りについて質問させてください。苛性ソーダを使わない手作り石鹸を探していて、やっとたどり着きました。(安全な石鹸の作り方
現在0歳児がいるのですが、肌が弱く母乳石鹸を作りたいと思うようになり石鹸の作り方を探していました。母乳石鹸でも苛性ソーダを使わずに作ることは出来るのでしょうか。教えていただけたら光栄です。よろしくお願いします。』

母乳に含まれる免疫成分は素晴らしく身体に良いということは多く知れ渡っていますが、「母乳石鹸」という名前を初めて聞かれる方も多くいらっしゃる事と思います。近年では海外でも国内でも母乳石鹸を作るキットや代行会社等が増えてきたことから、多く認知されるようになってきました。
milk-soap
同じようにお考えの小さなお子様を持つお母様方からのお問い合わせが多く寄せられはじめていましたので、こちらに掲載させて頂くことになりました。ぜひご参考までに御覧下さい。

母乳石鹸は苛性ソーダ無しで作れる?

「苛性ソーダを使わない母乳石鹸」に付きましてご回答させて頂きます。

母乳石鹸には手作りキットや石鹸製作代行会社等が御座いますが、これらの製品には苛性ソーダが使用されており、中には保存料等が使用されているものもあり危険性があります。苛性ソーダに付きましては様々な話がありますが、私共としましては苛性ソーダの使用は記事の掲載通り推進させて頂いておりません。

まず、母乳の成分は約88%が水分と言われており、水分以外はタンパク質・炭水化物・脂肪などの栄養分のほか、免疫成分が含まれています。記事の中でご紹介させて頂いております重曹米ぬか石けんは、米ぬかの滑りや性質上、重曹を加え固める事ができますが、母乳の場合ですと水分以外の約10%の成分を何らかしらの方法で固める必要があります。

自分で作るから安心★手作りコスメ

こちらの記事でご紹介させて頂いております様に、安全なものとなるとその範囲は決められてきてしまいます。この中で粘りがあるのはシアバター、蜂蜜(蜜蝋)が該当し、これ以外ではオーガニックのオリーブオイルを固め、そこに母乳を混ぜあわせる事は出来ますが、これらは熱に弱く水分が多いことから軟石鹸と呼ばれる軟らかいものとなってしまうため、浴室などでの使用には向きません。

母乳の脂質を取り出し使用する方法としては、レモン汁を混ぜて放置することで脂質を浮き立たせる方法がありますが、柑橘類の刺激のリスクや農薬等のリスクを考えると乳児への使用は難しいと考えられます。

また、これらは一般的な安全性は確保されるものの、蜂蜜は一歳未満の乳児には乳児ボツリヌス症のリスクがあるため使用してはいけません。他の素材も植物性油脂ですので、植物アレルギーの危険性、また乳児期はとても肌が敏感な為、万が一に備え使用することはお薦めしません。

石鹸は油脂とアルカリ剤で出来る

残された方法としては海藻灰を使用するという方法があります。石鹸の根源はもともと古代ローマ時代初期に羊を火であぶった際に、したたり落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたこととされています。石鹸は油脂をアルカリ剤で煮ると出来上がる為、当時は木灰にいろいろな油を混ぜて石鹸を作り、塗り薬や織布の漂白洗浄に使われてきました。

その後、石鹸として一般的にはオリーブ油と海藻灰で作られた軟石鹸が世界に広まったのですが、コスト面等から苛性ソーダが使用される様になったそうです。木を燃やした灰はアルカリ剤として使用されることもありますが、もしお子様にご使用されます場合は、肌に合わない場合もありますため、必ずパッチテストを行って下さい。
しかし、中々海藻灰を用意することは困難ですし、天草を使用して母乳を固める事は出来ても石鹸としての役割を果たすことは無く、それ以外に母乳を固める為のアルカリ剤の様なものは現時点で探すことは難しいと思われます。

母乳の上手な保存法&活用法

母乳石鹸での口コミにはしっとり、炎症に良い等の記載をされていることがあります。しかし、先ほどご紹介させて頂きました通り、母乳の約88%は水分でできています。さらに母乳に含まれるという免疫成分も石鹸として保管する期間に失われていってしまいます。
母乳の成分を維持するには冷凍保存が一番適しており、WHOが定める搾乳の保存期間としては「最初に冷蔵し始めたタイミングから長くとも24時間以内に冷凍できるようにする事」が掲げられています。これらから、肌の弱いお子様への使用を考えますと、母乳石鹸自体のメリットはあまり感じられません。

乳児期は素肌自体が綺麗ですので、塩素を除去したお湯で優しく洗ってあげること、お母様が安全な食事をされて、母乳でしっかりと育ててあげることが大切です。お肌が敏感であれば化学繊維の生地や紙おむつ等の使用をやめて、乳児でも安全に使用できるオーガニックコットンの布おむつや衣類、タオル等を使用して上げて下さい。

もし、母乳の量が多く、搾乳の必要があるのでしたら、搾乳後すぐに冷凍保存をしてください。母乳に含まれる免疫成分は、鼻詰まりや傷等にも良いという事は事実ですので、冷凍をした母乳を弱火で軽く解凍し、そのままの状態でベビーローション代わりに使用してみて下さい。
高温で解凍をしてしまうと母乳の成分が壊れてしまいますので、注意が必要です。軽く弱火に通す事で、母乳に含まれるウィルス等を殺菌することが出来るので一石二鳥です。
冷凍母乳は1ヶ月の保存が可能だと言われていますが、飲ませる場合などは2週間以内に使い切って下さい。また、他人の母乳や投薬時期の母乳は使用しないで下さい。

お子様がお肌が弱いとのこと、元気いっぱいにすくすく大きくなってくださることを心から祈っております。これからも何か御座いましたらご気軽にご相談下さいませ。少しばかりでは御座いますが、 お力になれましたら幸いです。

今後共ナチュラルフレンズをどうぞ宜しくお願いいたします。

<ご質問元サイトページ>
安全な石鹸の作り方

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