食中毒と言いますと、免疫力の弱い子どもや老人はかかりやすく大人は大丈夫!だと油断してしまいませんか。しかし、食中毒は誰にでもかかる危険があり、最悪の場合は死にも至るために注意が必要です。
保育園や老人ホームなどの施設は食品衛生に関する基準も高く定められているため集団感染などは減っています。それとは逆に比較的個人の責任になる飲食店やバーベキューや家庭での食事で感染するケースが増えています。
菌と食中毒の対策法
酷い症状の場合には死に至る程のケースもあります。そうならないためにも食中毒の種類と予防法について知識を身に付けておきましょう。代表的な菌とその予防ポイントについてまとめておきました。
腸管出血性大腸菌(O157、O111)
子どもや高齢者、成人でも重症になることもあり、知名度も症状も大きい菌です。生焼けの焼き肉やハンバーグ・牛のレバ刺し・ユッケ等は要注意です。予防ポイントとしては、レア状態の肉は摂取するのを控えてください。夏場の暑い時期の肉の焼き加減は、ウェルダンをお薦めいたします。
カンピロバクター
感染患者が急増中の菌のひとつで、動物の腸の中に生息する菌です。鶏の刺身・レバ刺し・バーベキューでの生焼け鶏肉などに注意をしてください。予防ポイントとしては、バーベキューの時は、野菜用と肉用のお箸を別に用意して使い分けてください。 生肉と生野菜を一緒のお皿に置いておくのはやめてください。
ノロウイルス
感染力ナンバーワンの菌で、人から人への感染力が強いのが特徴です。サンドイッチなど感染者の手や指を介してウイルスが付着した食品で感染するケースが多いです。予防ポイントとしては、風邪に似た症状がある場合には、絶対に食品には直接触らないように心がけてください。調理器具や手や指は、アルコール洗浄消毒を励行しましょう。
サルモネラ
卵系といえばこの菌になりますが、動物の腸の中に生息する菌です。鶏の卵が汚染されている場合があります。予防ポイントとしては、卵は10℃以下の温度で保管してください。ヒビが入った卵や賞味期限が過ぎた卵は生食しないようにしましょう。
腸炎ビブリオ
魚介類や刺身・魚介類を調理した器具から感染することがわかっています。海水の温度が上昇する夏場にかけて発生します。予防ポイントとしては、魚介類は調理前に真水で洗浄をするようにして下さい。刺身は食べる直前まで5℃以下の冷蔵庫に保管するようにしましょう。
以上ご紹介した予防法以外にも日頃から腸を鍛えておくと食中毒にかかり難くなります。ヨーグルトなどにも含まれている<ビフィズス菌>は、酢酸が含まれています。酢酸は腸の粘膜を保護して粘膜の新陳代謝を促す作用があり実際にO157なども防ぐことができるとの研究結果もありますので有効な対処方法です。
コメント