知らず知らずのうちについついなってしまう口呼吸ですが、日本人の2人に1人が口で呼吸をしているそうです。本来、人間は鼻で呼吸する生き物で、口呼吸を続けることで顔の骨格が変わったり、風邪をひきやすくなってしまうなど病気の原因になる恐れもあるのです。そこで今回、口呼吸が原因で起こる症状、口呼吸の治し方や改善・対策方法についてご紹介させていただきます。
口呼吸が引き起こす様々な症状
【喉を痛めたり風邪をひきやすくなる】
口呼吸をすることで、空気中の細菌を全て喉から取り入れてしまうことになります。鼻呼吸であれば鼻毛や粘膜で防ぐことができるものも口呼吸ではそのまま吸い込んでしまうのです。その為、細菌に感染しやすくなり、風邪やインフルエンザを引き起こしやすくなります。さらに、口呼吸は喉を乾燥させ、痛めやすいというデメリットもあります。
その他にも、風邪や慢性疲労からアレルギー性鼻炎などの免疫疾患、うつ病、ガンの原因にもなる恐れがあります。さらに、便秘、冷え性、頭痛などの症状を引き起こし、肌荒れ、しみ、むくみなど美容にも大きな影響が出てくるそうです。
【口臭が臭くなる】
口呼吸は上記に記載したように口内や喉を乾燥させやすくします。口内が乾燥し、唾液が少なくなることで、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。最近が繁殖するほど人の口の中は臭くなることになり、口呼吸をすることで自然と口臭が臭くなります。
【虫歯になりやすい】
唾液の分泌が少なくなることで、虫歯にもなりやすくなってしまいます。歯は唾液によって常にミネラルを供給させ、初期虫歯を治していますが、唾液がないと虫歯の原因になってしまいます。
【歯並び・顎の形が悪くなる】
口呼吸は細菌などのデメリットだけではなく、歯並びや顎の形などにまで悪影響を与えます。口呼吸をすることで、顔面や顎の筋肉に発育を及ぼし、歯並びが悪く、出っ歯になったり顎の形が悪くなってしまいます。
【いびきや睡眠の質が落ちる】
睡眠中は筋肉の力が抜けるので、仰向けに寝ていると舌が喉の奥を塞ぎやすくなり、いびきの原因にもなる恐れがあります。さらに、最悪の場合、睡眠性無呼吸症候群を引き起こしてしまい、質の良い睡眠をとることができず、寝ても疲れがとれないことにも繋がります。
いびきの改善・対策法についてはこちらをご覧ください。
『いびきの悩み解消!!~原因や改善・対策方法について~』
自分が口呼吸かどうか確かめるチェックリスト(※1)
・言葉が聞き取りにくいと言われることが多い
・頬がたるんできた
・ヨダレがすぐたれてしまう
・顎が鳴るときがある(かくっという音)
・口臭が気になる、口臭がすると言われる
・口内炎ができやすい
・風邪をひきやすい
・しゃべらない時間が長い
・気が付いたら口がぽかんと開いてしまっているときがある
・前歯が出ていて口を閉じにくい状態にある
上記のチェックリストのうち4つ以上当てはまるものがあると、口呼吸を疑いが強いです。
口呼吸を治すためには!!口呼吸改善方法
【鼻呼吸を意識する】
息を吸うときは、唇を軽く閉じて鼻で呼吸することを意識しましょう。鼻呼吸は口呼吸よりも多くの酸素を体に取り込むことができるので、血行が促進され顔色も良くなります。
【口にテープを貼る】
睡眠中など、意識して口を閉じることができないときはテープで口を塞ぎ、強制的に口呼吸を行うようにします。セロハンテープや医療用のテープですと、粘着力が強すぎたりするので、絆創膏や専用のマウステープなどがオススメで、睡眠時無呼吸症候群にも効果が期待できます。
【ダイエット】
肥満気味の方はダイエットも効果的です。肥満ですと、首の周りの脂肪が気道を塞いでしまい、その結果、口呼吸を促すことに繋がってしまいます。
【睡眠時はマスク着用】
睡眠時のマスク着用も口呼吸を治すためには効果的です。マスクをする際には鼻を出して口だけに被せることで、鼻呼吸を促します。さらに、マスクをすることで、口の中の乾燥も防ぎ、喉の痛みや風邪の予防に効果的です。
【枕の高さを調整する】
枕の高さも鼻呼吸をする為にはとても大切です。特に枕の高さがあっていないと、姿勢が崩れて気道を圧迫してしまい、口呼吸になってしまいます。枕の理想の高さは床と顔の高さが平行になることで、自分でチェックする際にはベッドの横に鏡を置いて行うと良いでしょう。高さの調整はタオルを何枚か挟むことでも可能ですので、今日からでも始めることができます。
【あいうべ体操】
1.「あー」と口を大きく開く。
2.「いー」と口を大きく横に広げる。
3.「うー」と口を強く前に突き出す。
4.「べー」と舌を突き出して下に伸ばす。
この1~4の動作を1セットで、1日30セットを目安に毎日続け、入浴時に行うことをオススメします。慣れるまでは2~3度に分けて行い、声は出しても出さなくても良いそうです。
口呼吸をすることにより、顔の筋肉が衰えてしまい顔全体がたるんでしまう恐れもあります。また、鼻呼吸では、異物が体内に入り込むのを防ぐフィルターの役割を果たしているので、口呼吸をされている方は今日からでも鼻呼吸を意識して日常を送ることをオススメいたします。
口呼吸を治し、鼻呼吸を促すグッズもありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
※1『口内炎の治し方決定版! 正しい原因と治療の3原則│口内炎と口呼吸の関係 口呼吸の治し方 くちびる力の強化 鼻呼吸への改善』
『みらいクリニック│「あいうべ体操」とは?』
http://mirai-iryou.com/mc_aiube.html
『Healthy Lifestyle│口呼吸の治し方!口呼吸から鼻呼吸へと即刻シフトする7つの改善策』
http://healty-lifestyle.com/kuchikokyu/
掲載画像一覧
『Pnasonicヘルスケア』
http://panasonic.jp/health/library/oshiete/0603/oshiete09_1.html
『株式会社住まいる工房』
http://www.smilekobou.com/post_50.html
『NAVERまとめ』
http://dental-t.net/wp-content/themes/ikel/images/training/aiube.jpg
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