みなさんはコールドプレスジュースをご存知でしょうか?スムージーとはまたちょっと違う健康ドリンクです。コールドプレスジュースは数年前から米国の都市部を中心に大流行し、日本でも2014年から専門店が増加してきている今話題の飲み物なのです。
スムージーとは違う!コールドプレスジュースの魅力!!
スムージーの作り方は様々ありますが、野菜や果物をそのままミキサーにかけて、牛乳や豆乳、水などを加えた飲み物です。食物繊維も一緒にそのままいただきます。
ジューサーは1分間に約1万~2万回転の高速回転するパワーのあるものが人気でしたが、高速回転する刃で切り刻むので、摩擦による熱や酸化で栄養素が失われてしまいます。
しかし、コールドプレスジューサーは粉砕・圧縮製法の低速ジューサーです。1分間に75~160回転という低速回転で石臼のように材料をすり潰し、時間をかけて搾るので熱が発生しにくく、栄養素が失われるのを最小限に抑える事が出来るのです。それに、水や牛乳などの余分な水分を加えずに、野菜・果物などの素材が持つ水分のみで作られるので栄養価が非常に高いといわれています。
スムージーとコールドプレスジュースの最大の違いは食物繊維の量です。スムージーはミキサーでかき混ぜて細かく砕いただけなので、食材に含まれる食物繊維が含まれますが、コールドプレスジュースは食物繊維を取り除いた果汁のみのジュースです。また、人の身体は消化するということが、どんな激しい運動をするよりも一番労力を使います。
このジュースは消化器の負担をかけずに栄養素を取り込む事ができるのです。
食物繊維を摂る事が必ず便秘に良いという事ではありません。この食物繊維には水に溶けやすい「溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類に分けられます。野菜や果物の食物繊維の絞りかすは水に溶けない不溶性食物繊維なので、スムージーは時に便秘の原因となることもあり注意が必要なのです。
不溶性食物繊維ばかりを摂取すると便が硬くなり便秘につながってしまう恐れがありますので、便秘を解消するには、この2つの食物繊維をバランスよく摂取することが大事です。そのバランスは「溶性:不溶性=1:2」が理想とされています。
市販の野菜ジュースとの違いは、市販の場合は濃縮還元という技術を用いて作られていて、加熱されています。それにより、熱に弱い酵素やビタミンC、ビタミンBなどの栄養素が失われてしまいます。さらに、食品添加物を加え、その栄養素を補っているほか、香料で香りも付けているのです。コールドプレスジュースは添加物を加えることがなく、酸化や劣化に強いので、酸化防止剤や保存料なども使用されていないのが特徴と言えます。
ジュースクレンズというコールドプレスジュース専門店でも行なっているデトックスプログラムがあります。
ジュースクレンズとは、野菜・果物のジュースを飲んで、クレンズ(洗浄)し、身体本来の働きを取り戻す事を目的とします。
・免疫力の向上
・疲労回復
・内臓機能回復
・アンチエイジング
・ダイエット
・解毒作用、デトックス
ジュースクレンズには上記の効果があると言われています。
ジュースクレンズは食事の代わりにジュースを飲む事で、お腹がすいたらジュースを飲みます。これを行う期間は3日~1週間と言われていますが、長くても3日がベストかと思われます。3日間が終わったら、身体がびっくりしないためにもお粥などを食べて通常の食生活に戻していくことが大切です。
1杯1000円は高い!?安い!?
コールドプレスジュース専門店で購入する際価格は1杯1000円前後で、飲み物としては高い気がします。しかし、400mlのジュースに使われる野菜や果物の量は約1~1.5kgです。この量の野菜や果物を食べるとなると難しいと思われますが、ジュースにすることで簡単に摂取できます。それに、生の野菜より生のジュースの方が、栄養素の吸収率は約4倍となり、素早く取り込めます。1杯1000円というのも自然と安く思えてくるはずです。
専門店は都内や大阪などに数店舗しかなく、「飲みたいけど遠くて買いに行けない」なんて思っている方もいるのではないでしょうか?今では低速回転のジューサーも出てきており、家庭で作る事ができます。スムージーのためにミキサーを買おうと思っていた方は、低速回転ジューサーを検討し、コールドプレスジュースを試してみてはいかがでしょうか?
『日本経済新聞│健康素材を凝縮「コールドプレスジュース」に注目』
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78022810W4A001C1000000/
『Why Juice?』
http://www.why-juice.me/
『PARACHUTES』
http://parachutes.jp/
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