暑い季節になると気になるのが汗の臭いですが、最近では女性だけに限らず男性の方もデオドラントや香水を使用する人が増えてきているようです。
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政府が化学物質を周囲に撒き散らすことを推進
2013年の夏に環境省が「女性のクールビズ」を提案し、汗やにおいへの対策として「香り付き柔軟剤」「制汗剤、冷却スプレー、汗ふきシート」を挙げました。
しかし、これに対して東京の3団体が室内や電車やバスで、柔軟剤等のにおいで具合が悪くなるケースや化学物質過敏症の患者が外出しにくくなることが考えられると指摘したのです。それにより、環境省は特設サイトの記述を変更し、発表文書からも削除しました。
消費者庁の事故情報データバンクシステムで「柔軟剤」と検索すると、「柔軟剤の香りがぜんそくを引き起こす」など91件が登録されており、市町村によっては公共施設での配慮や使用自粛を呼びかけています。
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デオドラント&香水は人体へ悪影響
香水のほとんどに、フタル酸エステル類および合成ムスク類が含まれます。
フタル酸ジエチルは皮膚からすばやく浸透して体内に分散し、、精子の遺伝子を傷つけたり、肺機能を低下させる危険性があることが多くの研究が立証しています。
合成ムスクは、身体組織に蓄積する可能性があり、最近の研究ではある種の合成ムスクがホルモンの情報伝達システムに影響を与えることが証明されているのです。この他にも、他の有害化学物質の作用を強める働きもあります。
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そして近年注目されている汗を抑える為の制汗剤ですが、含まれるアルミニウムという成分が乳癌やアルツハイマーを引き起こす可能性があるのです。制汗剤テオドラントに含まれるアルミニウム塩類が乳癌リスクを増大させ、アルミニウム塩類は皮膚を通して身体の内部に侵入してエストロゲンに似た作用を示すようです。
英Reading大学生物科学部のPhilippa Darbre氏は「制汗剤には用量の25%をアルミニウム塩類が占め、腋の下にスプレーして用いるためアルミニウム塩類への曝露は乳房付近に集中し、女性は腋の下の毛を処理した後の傷ついた皮膚に制汗剤を用いることも多くアルミニウム塩の取り込みが増えることになる」と語っています。
<汗の排出をとめる>ことは人間のもっている機能を抑制するということになります。身体の内部では汗をかこうと機能しているわけですから健全ではありません。暑くなれば汗をかくのは自然なことで、そのプロセスで体温を調節しているという大きな意味があるはずです。汗をかかないことは本来身体に備わっている機能をストップしてしまうことですから、人間として生きる機能をひとつ無くしてしまうことになります。
また、香料を始めとした様々な化学物質が含まれており、発がん性やアレルギーの原因にもなるので注意が必要です。あまりにも匂いのきついデオドラントや香水は、周囲の人にも迷惑になりますのでエチケット・モラルとしても控えることが懸命です。実際に公共交通機関で化学物質に敏感な方が、隣人の香水の化学物質に反応して気を失ってしまうということもありました。
政府は柔軟剤や制汗剤の他にも農薬や除草剤、合成洗剤等の使用を危険とみなしながらも認めているのです。その為、自分の安全は自分で守るしかありません。
体臭がきになるという方は、その対策としてみょうばん(明礬)を水で溶かしたみょうばんスプレーをお奨めします。みょうばんには、収斂作用・制汗作用があり、ニオイ成分「アンモニア」に対する消臭作用があります。またみょうばんの酸性効果により、雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。
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