以前、どの様な服が一番安全かをご紹介させて頂きました。無染色や草木染を行ったオーガニックコットンやヘンプの衣服を着用し、これで完全に安全な状態になるかと言うとそうではありません。
「服」としてはもちろん安全なのですが、これらを着用しても中には科学物質に反応してしまう人がいます。それはおかしい!!そんな事では安全な服なんてもう無いのではないか!?そう思われる人も多くいることでしょう。では、なぜその様な症状が出てしまうのでしょうか?
それは洗濯に問題があります。あなたのご自宅で洗濯に使用している洗剤はどの様なものになりますか?大半の人が「合成洗剤」をあげることでしょう。いい香りがし、柔軟剤でふんわりに仕上がるというキャッチコピーが付いていると思います。それら合成洗剤こそが、その原因となります。
合成洗剤の危険性
合成洗剤のほとんどは石油分解ガスから化学的に合成した合成界面活性剤を配合したものです。そもそも、人間の皮膚には細菌の侵略を防ぐための皮脂膜というものがあります。ところが、合成界面活性剤はそれを壊し、本来肌に入るはずのない物質を皮膚内に浸透させ、細胞を破壊してしまうのです。その浸透力は石油系合成洗剤を手の平に1滴落として、約30秒後に反対の腕から血液を抜いて調べてみると、血液中に合成洗剤が検出されるほど強いとされています。
また、皮下に浸透してしまった合成界面活性剤は残留し続けるという危険性もあります。いつまでも分解されることなく力な界面活性作用を持ち続け、次第に体を蝕んでいくのです。それにより、大人になってからいきなりアトピーになったり、蕁麻疹がいきなり発祥したと言う人も多くいます。内蔵に残留して、内蔵破壊・妊娠率低下・催奇形性等の様々な危険を及ぼすこととなります。
br>
有毒物質がいっぱい
合成洗剤には様々な有毒物質が含まれています。衣料を白く染め上げるために配合されてい蛍光増白剤は、毒性が非常に強く発ガン性があるとされている物質です。洗浄効果を高める役割を持つとされる酵素は、危険物質としてメーカーの自主規制がありましたが、最近復活して使用されるようになりました。人体への影響も強く、生命活動のバランスが崩されるものとして危惧されています。
香り付けとして配合される合成香料は、大半は石油を原料としています。この香りのする衣服を着用した際、周囲に化学物質に敏感な人がいればそれだけでその人はめまいや吐き気、発疹等の影響を出させてしまいます。最近ではこのことをスメル・ハラスメント(スメハラ)と言うそうです。
体臭や口臭という様などうしても防ぎにくいものならまだしも、洗剤の強烈な香りや香水は化学物質を無駄に撒き散らすものとして、近年ではモラルを問われる問題にもなってきています。
合成洗剤による症状は、かゆみや肌荒れやひび割れ、湿疹や抜け毛や脱毛等の皮膚障害、肝臓障害や発ガン性、血液障害や急性中毒や催奇性、精子・卵子への影響等の症状がみられます。
さらに合成洗剤は、使うだけで川や海を汚染します。水生生物への毒性が非常に強く、富栄養化の原因となってしまうのです。また、水道・下水道への影響も危惧されています
日々の洗剤も安全なものを
いくら素晴らしい安全な服を購入しても、この様な危険な洗剤を使用して、服自体を汚染してしまっては元も子もありません。そこで洗濯には環境を破壊せずに、人体に安全なものを使用しましょう。
重曹や酢等、家庭にあるものでも十分汚れを落とせます。この他にも、化学薬品が含まれない植物性のものや無添加のもの、大豆等を使用した天然成分のせっけん洗剤等を選ぶことが大切です。
コメント