今回は、ダイオキシンに汚染された食品についてお話をさせて頂きます。まずダイオキシンとは、、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン (PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF)、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル (DL-PCB) の総称で、発がん性や催奇性といった影響を人体に齎すとされています。DNAに作用して様々な病気を引き起こす可能性もあり、不妊症や妊婦の胎盤を通して胎児に移行するとも言われています。
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ダイオキシン汚染された日本近海の魚介類
食物からのダイオキシン摂取のうち約60%が魚介類からの摂取されると言われています。調査により、日本の大都市周辺沿岸に生育している魚のダイオキシン汚染濃度が高いことが明らかになっているのです。市販されている近海魚と外国産のダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフランを比較した調査でも、サバやマイワシ等の近海魚の汚染が突出していることが判明しています。さらにダイオキシンは肉・卵・乳製品と言ったたんぱく質食品からも摂取さえています。例えば乳製品からは10.3%で、肉や卵からは10%が摂取されているそうです。
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ダイオキシン食品から身を守るには
ではどのようにすれば、こういったダイオキシン摂取から身を守ることができるのでしょうか。まず、食物繊維を多く摂取することが大切です。食物繊維を豊富に含む食品は、動脈硬化や大腸がんの予防になるのは有名ですが、ダイオキシンを体外に排出できる機能があるということです。身体の内部に蓄積されているダイオキシン類は、少しずつですが肝臓で代謝されて腸に運ばれて排出されますが、小腸から吸収されて身体の中に循環されます。
しかし、小腸内部で食物繊維と接触することによりダイオキシンは食物繊維に吸着されて便となって体外に排出されるのです。野菜類は残留農薬やダイオキシン自体が付着している可能性がある為、しっかりと洗い落として皮を剥いて下ゆでをすると良いでしょう。そして、多くの種類の食品を組み合わせて摂取することをお薦めします。
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また、緑黄色野菜などを多く摂取することもダイオキシン摂取の予防につながります。人間の身体は口から入ってしまった食品添加物などの化学物質を解毒して排出する機能を持っていますが、その働きをサポートする大切な栄養素がミネラルやビタミンになります。
これらが豊富に含まれている食品は緑黄色野菜を始め、豆類・種実・海藻類・穀物等があります。緑黄色野菜や海藻類に豊富に含まれる葉緑素は、スカベンジャー効果と呼ばれる身体の掃除をする効果があり、ダイオキシンを代表とする有害物質を身体から排除する効果は食物繊維より強力だと言われています。火を通し、野菜を中心としたおかずの多い日本古来からある伝統的な料理がダイオキシンから身体を守ってくれるのです。
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