1話、牛乳は健康食品なんかではない!飲めば病気になる!?

安全な食事と食品

「人間が牛の乳を飲むという行為は、果たして理にかなっているのだろうか?」

学校給食で牛乳を強制的に飲まされ、健康食の一つだと教えられてきた私だが、「なぜ、牛の乳を人間が飲まなければいけないのか?」昔からそういう疑問があった。人間は1~2歳ぐらいで離乳し、その後お母さんの乳は飲まなくなる。牛の赤ちゃんだって、哺乳する時期は生まれてから数年のみである。

漫画はこちら

いかがだっただろうか?より詳しい内容をこれから紹介していきたいと思う。

そんな疑問を解決する本に出会ったので、まずはその本の一部を紹介したい。

<*引用開始>
「牛でさえ大きくなれば牛乳を飲まない」という事実

「牛は牛乳を飲まない。ではなぜ、人間は牛乳を飲むのだろうか」

生命の初期段階で、母親の乳を飲むことはすべての哺乳類が必ず行う習慣である。彼らはその後、離乳させられ、ほかの食べ物で栄養補給を行うようになり、残りの人生を過ごすのである。自然は、私たちが幼い時期に乳離れするように命じているのだ。

それにもかかわらず人間たちは、母親が授乳を行った後は、雌牛が人間の変わりを引き受けるべきだと教えていることになる。換言すると、次のようになる。

「この地球上に、決して乳離れしない唯一の哺乳動物が存在している。その動物とは人間のことである」

シマウマがキリンの乳を飲んでいるのを見たことがあるだろうか。ありはしないだろう。それでは、犬が馬の乳をもらって飲んでいるところはどうだろう。それもまずないはずだ。では、人間が牛の乳をもらって飲んでいるところは見たことがあるだろうか。
<*引用終了>

ナチュラルハイジーンという自然健康療法を提唱する本(フィット・フォー・ライフ)の一説である。これを読んであなたはどう思うだろうか。人間も含め、哺乳動物の全てが大人になったら乳離れするにも関わらず、人間だけが他種哺乳類の乳を飲むのは不思議でならない。

そこで、牛乳が健康であるという「牛乳神話」の正体と、最近の研究で牛乳が人間の体へどのような影響を及ぼすのか調査したので紹介したい。

信じ込まされてきた牛乳神話の実態

<*引用開始>
牛乳にはどんな栄養がありますか?(一般社団法人 日本乳業協会)

カルシウムを多く含むだけでなく、ビタミンAやビタミンB2の供給源にもなります。また、たんぱく質は不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)や分岐鎖アミノ酸をバランスよく含みます。


<*引用終了>

牛乳に含まれている成分を科学的に見れば、上記のような栄養素が含まれているらしい。これが牛乳が人間の健康に良いとされている根拠の一つだろう。確かに、これだけ見れば、むしろ積極的に摂取すべきだと思うのも仕方がない。

ところが、世界で一番乳製品が消費されているアメリカを見てみると、驚くべきデータが発表されている。アメリカの国民の94%が牛乳を飲むという。もし牛乳が健康に優れた飲食品であれば、アメリカの国民は当然、健康率が高いのだろうと想像できるが、実際はそうではなく、不健康率のレベルが世界でも高い。

どの食べ物が健康的で体に良いかを知るのに科学的なデータを見てもまったく意味が無いと私は考えている。カルシウムが人間の体に良いと分かっても、自然界にカルシウムが単体で落ちているわけではない。いろいろな食べ物を調べた結果、その食品にカルシウムが入っており、それが健康に良いとされているだけで、単純にカルシウムを摂取すれば健康になるという話ではないと考える。

例えば、カルシウムといえば、骨粗しょう症の予防に大変効果があるとされている。しかし、牛乳の摂取量が多いアメリカと、少ないシンガポールの骨粗しょう症の発症率を比べてみると、なんとアメリカの発症率はシンガポールの5倍であるというデータがでている。

ハーバード大学のウォルター・ウィレット博士によると、約8万人の女性をターゲットに約18年間実施してきた研究では、牛乳を飲んでも骨粗しょう症予防に繋がる効果はみられないと証明している。ちなみに、シンガポール国民のカルシウムの摂取源はゴマや緑葉野菜である。

牛乳は人間の為に作られたのではない!おなかゴロゴロの理由

牛乳やヨーグルトを飲むとお腹の調子が悪くなる。そういった経験がある人は少なくないだろう。私もその一人である。牛乳をがぶ飲みすると決まってお腹の調子が悪くなる。実は、日本人を始めとするアジア人の約8割の人々が乳糖不耐性で、牛乳に含まれている糖を分解する酵素を持っていない。

その為、牛乳を飲むと、お腹が張ったり、ゴロゴロ鳴ったり、お腹が緩くなり下痢をしてしまうのだ。つまり、牛乳は人間の体には適していない飲み物なんだと、体が知らせてくれているのである。

また、近年子どもに多い食物アレルギーの原因が牛乳にあるのではないかと提唱する研究者も最近は増えている。人間の体に合っていない物質を限界を超えるまで摂取し続けるとアレルギーやアトピーなどが発症すると考えられている。特に、乳糖不耐性の人は牛乳アレルギーになりやすいという研究結果もあるようだ。

健康だと思っていて牛乳を飲んでいる人は多いかもしれない。しかし、そんな固定概念や広告宣伝にだまされてはいけない。一番大切なのは、自分の体に聞くことである。飲んだあとに必ずお腹がゴロゴロするような飲み物をあなたはいつまで飲むのか?

もしこれが原因であなたのアトピーやアレルギー、花粉症などが発症していたのだとしたら・・・今すぐ牛乳を飲むのを辞めるべきなのかもしれない。

牛乳は病気の最大の原因にもなっている!!

牛乳が与えるのは健康ではなく不健康であるかもしれない。もう少し牛乳を飲むことによって発症しているかもしれない病気について考えてみよう。牛乳は骨粗しょう症に効果がないどころか、小児糖尿病・アトピー性皮膚炎・花粉症・喘息などのアレルギー・肥満・心臓病・乳がん・卵巣がん・大腸がん・ニキビ・関節炎・偏頭痛などの病気の原因にもなっている可能性がある。

牛乳にはカゼインという物質が含まれており、その量は1L当たり人間の母乳の3倍近くにもなるという。この物質は、胃の中で固まり、べとついてドロドロとした凝乳というものに変化する。この凝乳はcurd(カード)とも呼ばれ、大きなものだと消化するのがとても大変な物質である。このカゼインは木工細工用の接着剤の成分の1つとして使用されている。また、甲状腺の病気の主原因はカゼインであり、さらにこの特性上、アレルギーを非常に強く起こす原因となる物質である。

また、牛乳のカルシウムはカゼインと結びついてしまい、人間が飲んでもカルシウムはほとんど吸収されない。さらに、乳製品は酸性形食品であることが事態を悪化させる。酸性形食品を摂取すると体内では酸性を中和する必要があるためカルシウムが使われる。

もし、この理論が正しければ、カルシウムを摂取するために乳製品を摂取すればするほど、体内ではその乳製品を中和するために体内に蓄積していたカルシウムが使われ、不足していく。つまり、乳製品をとればとるほどカルシウムが不足してくという皮肉な結果を招いているのだ。

次のグラフを見てほしい。このグラフはカルシウムの摂取量と、骨粗しょう症の関係をグラフ化したものである。

※グラフはハーバード大学のヘグステッド(Hegsted DM)氏の研究による

骨粗しょう症はカルシウム不足でおきるといわれているが、なぜかカルシウムを多く摂取している方が、発症率が高いことが分かる。これはつまり、カルシウムを摂取すればするほど、カルシウムが失われてしまうという説を裏付けるものとなっている。

面白いことに、実はアメリカではこれらの研究が大変注目されており、なんと1998年の時で、「骨粗鬆症」の予防に牛乳が良いというコマーシャルがTVCMから姿を消していた。牛乳は予防にならないどころか、かえって骨粗しょう症などを助長することが明らかになったからである。

なぜ既に健康神話が破綻している牛乳が今でも健康飲料として宣伝されているのだろうか?

答えは簡単である。そう、「お金」のためだ。特にアメリカでは、この牛乳利権がものすごい額となっている。牛乳はアメリカ政府ともっとも強く結びついている食品であり、ロサンゼルスタイムズによると、年間約30億ドル(約3.5兆円)もの助成金が政府から業界へおりている。

その莫大な助成金をもとに、牛乳や乳製品は健康であるという宣伝が今でも行われ、我々日本でもそれが信じられてきた。しかし、牛乳や乳製品が健康に良いとされるこの考えは、一握りの営利団体の利権やお金のために作られたものであり、本質とはかけ離れたものであることを理解しておかなくてはいけない。

2014年10月には、スウェーデンで興味深い研究結果が発表された。

<*引用開始>

『英国医学ジャーナル』に発表されたこの研究で、スウェーデンのウプサラ大学のカール・ミケルソン教授の研究チームは、20年間にわたり39歳以上の女性6万1000人と男性4万5000人を追跡調査した。 その結果、一日平均牛乳3杯(680ミリリットル)以上を飲む人は、そうではない人より心臓病などで亡くなる危険が2倍以上高いと明らかにした。 また、牛乳をたくさん飲む女性たちは、骨折率も高いと出てきたと発表した。

<*引用終了>

この研究も、私の調査と考え方を裏付けるものだった。しかし、面白いことに、すぐにこの研究結果に対して反論してきた団体がいた。

<*引用開始>

「牛乳の飲み過ぎが健康に悪い」とするスウェーデンの研究結果に対し、自民党農林議員が困惑している。研究チーム自らが「偶然の可能性も排除できない」としているにもかかわらず、インターネットなどで大きく報じられたため。過去にも「牛乳は有害」という誤った情報が流布され、消費の減少につながったことがあり、「正確な情報を発信すべきだ」との声が上がる。

<*引用終了>

研究者は、研究したデータを正確に発表したにすぎない。しかし、この政治家たちは、「正確な情報を発信すべきだ」と意味不明な反論をしてきた。これらの政治家が言う正確な情報とはいったい何であろうか?その前に、選挙前にいつも大々的に発表するマニュフェストは「正確な情報を発信しているのか?」と先に問いたいところであるが、これが現実である。

牛乳は、利権やお金とガッツリ結びついている食品であり、健康に宣伝文句を信じてはいけないという私の「疑問」を「確信」に後押しさせてくれた、自民党農林議員にお礼を言っておこう。

牛乳以外でカルシウムが豊富な食品

では、どのようにカルシウムを摂取するのが一番効率が良いのか、という調査結果も述べておこう。カルシウム摂取する食品を考えるときに、まず理解してほしいのが、その食品が酸性形食品であるか、そうでないかである。

先ほども述べたように、酸性形食品を摂取すると体内で中和しようとしてカルシウムが失われてしまう。なので、酸性形食品、つまり動物性たんぱく質ではない食品からカルシウムを摂取することが好ましい。

植物性の食品の中でカルシウムが多いものといえば、緑葉野菜やナッツである。また、生のゴマはこの地球上の食品の中でも最高のカルシウム食品だといわれており、そのほかにも、海草類がカルシウムの宝庫だ。

これらの食品は酸性ではないので食べてもカルシウムが失われることは無いとされている。シンガポール国民のカルシウムの摂取源はゴマや緑葉野菜であり、実際に骨粗しょう症が少ないというデータがあるように、今すぐ牛乳をやめて、これらの食品からカルシウムを摂取することが健康に効果があるかもしれない。

これを読んでも牛乳をまだ飲みたいと思うのであれば、飲み続けてもかまわない。しかし、あなたの子どもや、自分の老後のことを一度考えてみてほしい。そして、もう一度原点に戻ってこの言葉を自分の中で唱えてほしい。

「人間が牛の乳を飲むという行為は、果たして理にかなっているのだろうか?」

理にかなっていないと思うのは私だけなのだろうか・・・?

掲載画像
『生活習慣病を予防する食生活』
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/milkcalcium2-3.html

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