普段の生活の中で、思わずカッとなってしまったり、激しい怒りを感じる事はありませんか?ストレスは身体に悪いと言われていますが、「激怒」をするとどれほど健康に悪影響を及ぼすのでしょうか?
「激怒」すると心臓発作リスク8.5倍!!怒りをコントロールするセルフマネジメント方法
「激怒」すると心臓発作リスク8.5倍!!不整脈や糖尿病の原因も
最近の医療研究で「激怒」の健康への影響が明らかになってきています。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると『ものすごく腹が立つ出来事のすぐ後には心臓発作のリスクが8倍以上高まることを示す新たな証拠が見つかった。』(※1)ということです。
怒りは不眠症や過食、糖尿病を引き起こしやすいインスリン抵抗性につながる可能性があることも分かっており、心臓に長期的なダメージを与え、心臓発作や不整脈のリスクも高めるそうです。
さらに、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンを血流に放出し、心拍数の増加や血圧上昇・血流増加、糖代謝の活発化が誘発されかねないともいいます。
オーストラリア・シドニーの急性心血管診療所が、心臓発作が確認された300人以上の患者を対象として、心臓発作が起こる前の48時間に何らかの怒りの感情を経験していたかどうかについての調査によると『極端な怒りを覚えた患者は2時間以内に心臓発作を起こすリスクが通常よりも8.5倍も高い事が判明』し、欧州心臓病学会誌で発表されたそうです。
ほんの一瞬でも怒りを感じてしまうと、一度乱れた自律神経は簡単には元に戻りません。とある研究データでは、一度乱れた自律神経が正常化するには3時間程度の時間を要するという結果もあるのです。
怒りをコントロールするセルフマネジメント方法でストレスフリーに!!
怒りや慢性的なストレスを感じていると、上記の様な様々なリスクが発症してしまいます。その為に、それらをコントロールするセルフマネジメントが大切になります。その方法はいたって簡単。
まず、自身の怒りやストレス因子は何により引き起こされているのか気付くことから始まります。そして、ストレス因子への自分の対処法に気付くことで、それが適切な方法なのかに気付くことができます。その多くは、物事の見方や偏った考え方により引き起こされていることがほとんどです。病は気からという様に、全ては自信の考え方次第です。
また、それらを発散する習慣作りが大切です。運動をして汗をかいてみたり、友人と出かける等の行動をとりましょう。普段からストレスをあまり感じない人の行動を真似する等の工夫をして、上手に自分を誉めてあげてください。
そうは言っても、中々自身の考え方や、習慣を変えるのは困難という人がほとんどでしょう。その為、簡単に行えるストレスマネジメント方法をお教えします。
人の話をよく聞く
怒りを頻繁に感じやすい人の特徴として、自分のことばかり考えて相手の話を聞いていないケースが多くあります。自己中心的な考えに陥りやすく、話が噛み合わなくなると相手へ怒りを覚えます。この悪習慣を変える為にも、相手の話にしっかりと耳を傾け、その内容を確認して一呼吸おいてから自身の考えを口に出す様に心がけましょう。
相手の立場で考える
他人の行動からストレスを感じる時は、まずその相手の行動理由が正しいと仮定し、どのような理由でその行動を行なったのかを考えてみましょう。そうすることで、思い違いや不信感といったストレスを減少させることができます。
他人に期待せずに受け入れる
他人に期待を持つと、それにそぐわない結果になった時に、相手を認めることができなくなり、嫌悪感を持ちストレスに繋がります。相手のあるがままを受け入れ、自分も相手も完璧ではないという寛容な気持ちを意識しましょう。
この他にも、よく笑う・口角を上げる・ゆっくり話す・ゆっくり歩く・深呼吸をする・ゆっくり水を飲む・休憩もしっかり取る・早めの行動を心がける・腹が立ったら間を置く習慣を付ける・時には涙を流してみる、という様なことを生活の中に取り入れてみるといいでしょう。
また、ストレス解消に役立つリフレッシュグッズを上手に活用し、ストレスフリーな健康生活を心がけましょう。
※1『THE WALL STREET JOURNAL│「激怒」は健康に悪い、心臓発作リスク8.5倍』
http://jp.wsj.com/news/articles/SB12371367657780613424004580537542839904452
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