目紛しい現代社会、ビジネスマンは日々ハードな仕事の締め切りと時間に追われています。その為、平日はゆっくり食事をしている時間がないという方も多くいらっしゃることでしょう。慌ただしい朝の通勤前や1時間の短い駆け込みランチ、はたまた残業後の空腹による早食いなど、男性ばかりでなく女性であってもOL生活が長くなることで自然と<早食い>が身についてしまいます。ですが、そんな<早食い>が糖尿病へのリスクを高める可能性があることが研究発表されました。
早食いは糖尿病のリスク増!
英国のニュースサイトによると、早食いをする人は糖尿病前症として知られている<耐糖能異常>を表す確率が2倍の傾向にあるといわれています。耐糖能異常とは、境界型(糖尿病)とも言われており、そのまま放置すると糖尿病になる可能性が高い病態です。耐糖能異常は、深夜の食事や間食などをしている食事パターンの被験者からは増加の傾向が見られなかったのです。つまり、夜食やおやつよりも早食いの方が耐糖能異常に関連性がある要因のひとつだと指摘されています。
早食いをすることで、食後の血糖値をいきなり急上昇させてしまいます。つまり、普段の生活習慣で自らが糖尿病を招いてしまうことになっているのです。早食いに心当たりがあるという人は、次の食事からでもけっして遅くありませんので、ゆっくり噛んで食べることを心掛けるだけでも違ってきます。すぐに実践できることですから糖尿病予防にお試しください。
早食いで肥満にもなってしまう
早食いは糖尿病のみに影響があるだけでなく他のリスクや症状も引き起こしてしまう可能性があります。早食いの人は太りやすい体質と耳にします。これまでの定説は「満腹になった」という信号が脳に届くのには時間がかかる為に量を食べ過ぎてしまう、という解釈でしたが早食いの人が太りやすいのはそれだけが原因ではありません。
一気に食事を食べることで血糖値も急激に上昇し、その血糖値を抑えるためにインスリンが分泌されます。このインスリンという物質が摂取した糖を脂肪に変えることによって元の値に戻しているのです。インスリンは太るホルモンと呼ばれている様に、血糖値が上がる分泌されて血糖の一部をグリコーゲンに変換し、筋肉や肝臓に一時的に保管していつでも使えるように備えます。この貯蔵場所が全て一杯になると、余分な血糖はすぐには使わないので、中性脂肪として脂肪細胞に変換されます。これが、脂肪細胞をつくりあげるのです
しかしながら、良く噛んでゆっくりと時間をかけて食べるのは、簡単なようで結構難しくもあります。ひと口ごとにそんなに噛んで食べていたら、それだけで短いランチタイムが終わってしまいます。どうしても時間がとれなければ、比較的ゆっくり食事ができてカロリーオーバーになりがちな夕食時だけでも<ひと口30回>を実践してみはどうでしょうか。改善することに、あなたの身体は健康になっていくはずです。
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