「水道水とペットボトルではどちらが安全なのか?」という議論は頻繁にありますが、その答えとして最も正解に近い回答となるものは「どちらが安全か一概には言えない」と言うことになるでしょう。
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安全と言われる日本の水道水は塩素世界一
水道水で最も焦点となる所はやはり『塩素』の問題があります。水道水は残留塩素などの有害物質が約300種類混入しているといいます。塩素は水道水の殺菌を目的とした水道法によって、蛇口から0.1ppm以上の濃度を保つように定められています。日本は川の水を原水としている事が多く、川の水の汚れや大量の塩素と薬品によって水を浄化する急速ろ過方式によって、世界でも一番高濃度の塩素が含まれている水道水になってしまっています。これを諸外国と比較してみると、何と5〜15倍もの多さという驚きの数字になっているのです。
さらに数年前には関東では水質基準を超える有害物質ホルムアルデヒドや福島第一原発事故によりセシウム等が検出されました。水道に含まれる有害物質によって身体の中の大量の抗酸化栄養素が浪費されます。抗酸化栄養素は紫外線に当たることによって発生する活性酸素から身体を守る働きがあります。さらに塩素は発ガン性のトリハロメタンの元になっている為に危険です。アレルギー症状の悪化、呼吸器の粘膜を傷付け、喘息等の呼吸器疾患を悪化させる血管障害を引き起こし、心臓病や脳卒中の原因になるとも言われています。
その為、多くの家庭では逆浸透膜浄水装置を設置しています。日本全国の浄水器世帯普及率は62%で半数以上の多くの家庭で利用されており、水道水の実態を知っている水道局員の世帯での普及率はなんとほぼ100%に達するという事です。
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ペットボトルに水道水が利用!?
ペットボトルは、安全性と水質基準の実態が明確ではありません。横浜市衛生研究所によると、国内で販売されているミネラルウオーターの19品から化学物質のホルムアルデヒドやアセトアルデヒドが検出され、水道水の実測値と比較すると80倍以上の製品もあったそうです。日本国内ではミネラルウオーターは清涼飲料水に分類され、食品衛生法で規格基準が定められているのですがアルデヒド類の基準は定められていません。ホルムアルデヒドは疫学調査で発がん性が確認されており、人体への影響からとても危惧されています。日本国内では水道法が適用される水道水には50項目を越す水道管理検査項目が定められていますが、ミネラルウォーターは製造に関する検査項目は18種類にすぎません。
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そして、市販されているペットボトルの水の約40%は一般の水道水が利用されています。一般の水道水をそのまま販売するのではなく、それにミネラル分を加えることでブランド性や高価格を正当化しています。つまり、日本の場合は水道水とペットボトルではどちらが安全なのか甲乙付けがたい事になっているのです。
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