普段、パンにはバターとマーガリンのどちらを使用していますか?バターは動物性脂肪、マーガリンは植物性脂肪から作られていてヘルシーそうですし、バターはコレステロールが高そうなどの理由でマーガリンを使っている方も多いのではないでしょうか?
結論から申しますと、マーガリンにはトランス脂肪酸と言われる体に害をもたらす物質が含まれております。そんなマーガリンとトランス脂肪酸に関する調査を動画にしてありますので、まずはコチラをご覧ください。
いかがでしたか?
マーガリンにはこれほどの危険が潜んでいるのです。
トランス脂肪酸とは!?
不飽和脂肪酸には「シス型」と「トランス型」の2種類あります。天然の不飽和脂肪酸の多くが炭素の二重結合が全てシス型です。それに対して、トランス型の二重結合が1つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸」と呼んでいます。
トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、逆に悪玉コレステロールを増やします。そのため、動脈硬化が起こしやすくなり心疾患のリスクを高めるといわれています。それに、がんや喘息、アレルギー、認知症、肥満などになるリスクも高めると言われています。さらに、妊産婦・胎児への影響もあり、胎児の体重減少や流産などの恐れもあり、トランス脂肪酸が多く含まれる食品の食べ過ぎには注意が必要です。
そのマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸ですが、ヨーロッパやアメリカでは規制やトランス脂肪酸量の表示を義務化などの対応を行なっていますが、日本では規制などの取り組みは行なっていません。
日本マーガリン工業会の見解(平成17年)では、
・日本人はトランス脂肪酸の摂取量が欧米人に比べて少なく安全。
・同時に摂取するリノール酸量がトランス脂肪酸の摂取量より多く、善玉コレステロールを低下させ、悪玉コレステロールを上昇させる作用を低減させ問題がない。
・マーガリンやショートニングなどの固体脂は色々な加工食品に使用し、食生活を豊かにするのに役立てられている。
などの理由で、トランス脂肪酸の摂取は問題がないとしており、規制するまでには至っていないのです。
トランス脂肪酸を低減している企業もあり、ミスタードーナツではドーナツ1個あたり平均1~1.5g含まれていたトランス脂肪酸を平均約0.25gまで低減させることに成功したり、神戸屋ではホームページにて各商品のトランス脂肪酸の含有量を開示や使用する油脂などの見直しにより、トランス脂肪酸低減に対する取り組みがみられます。
ところで、トランス脂肪酸が多く含まれているマーガリンですが、香料・着色料を使用してないうえにトランス脂肪酸の少ない製法で作られたマーガリンもあります。これを読んでも、どうしてもマーガリンを食べたい方は、せめてトランス脂肪酸の少ないマーガリンを探してみてはいかがでしょうか?
バターは添加物不使用ですが、乳製品であり、動物性なので飽和脂肪酸が多く、酸性食品です。摂りすぎると悪玉コレステロールが増えてしまい動脈硬化が起こりやすくなる危険性がありますので、マーガリンよりはマシだとしても、多く摂取するのは控えましょう。
ちなみに、マーガリンの他にも菓子パンやケーキ、クッキー、冷凍食品の唐揚げやピザなどにもトランス脂肪酸が多く含まれ、動脈硬化などの病気を引き起こす原因にもなる恐れがあるので、買い物をする時には、原材料にマーガリンやショートニングが含まれているかどうかを確認する事をオススメします。
『神戸屋│トランス脂肪酸の低減に努めています』
http://www.kobeya.co.jp/products/trans_fat/index.html
『日本マーガリン工業会│「トランス脂肪酸」について』
http://www.j-margarine.com/newslist/news8.html
『ミスタードーナツ│低トランス脂肪酸オイル』
http://www.misterdonut.jp/businessinfo/torikumi/anzen_01.html
『農林水産省│すぐにわかるトランス脂肪酸』
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/
『悲観的に考え、楽観的に行動しよう』
http://blog-imgs-27.fc2.com/t/p/a/tpao/090411_torikumi.gif
『やましたクリニック』
http://yamashita-clinic-iwakuni.com/wp-content/uploads/2014/03/img_coco03.jpg
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