後頭部に違和感を感じ、触れてみるとそこに膨らみを感じたという人も少なくないことでしょう。人によっては、耳の後ろにしこりがある場合もあります。
この腫れは、しこり(こぶ)なのか、腫瘍なのか、それても腫れているのか。頭部に近い所ですので、その原因や対処法をしっかりと把握し、適切な行動をとりましょう。
後頭部のしこり(こぶ)・腫瘍・腫れ 原因と対処法
後頭部のしこり(こぶ)・腫れの場合
後頭部のしこり(こぶ)が出来、固い・痛い・熱を持っている状態である場合、大抵はすぐに治ります。数日は腫れが酷くて、幹部を枕につけては寝られないくらい程の状態であっても、1週間後にはほとんど治まり元通りに戻ります。
固いこぶの場合、後頭部が長時間緊張していたことが原因です。姿勢が悪かったり、細かな作業を長時間行い体を緊張させて首が凝ると、この部分に血液が鬱血するようで、筋肉の先端が硬直してこぶのようになります。
中指、人差し指で患部をゆっくり指圧すると、肩こりや頭痛も治まります。しかし、痛みがひどい場合や熱を持っている場合は指圧を行なってはいけません。
痛みや熱を持っている場合、緊張が原因ではなく、リンパの腫れが原因の場合もあります。特に小さなお子様の場合や、耳の後ろの腫れの場合はこれが原因です。この場合は耳鼻科や整形外科へ、前述の緊張が原因の場合は脳神経外科で受診しましょう。保険適応で、2~3千円位の診察料になることが多いようです。
後頭部の腫瘍の場合
膨らみを押すと痛みがある場合や、痛みは無く長時間膨らみがある場合、膨らみの原因は腫瘍であることが考えられます。この場合、脂肪腫・脂肪肉腫・粉瘤が主な原因として考えられます。
脂肪腫は皮膚のすぐ内側(皮下脂肪内、筋肉内)に出来る良性の脂肪細胞の塊(腫瘍)で、柔らかいこぶのような物で、特に害はありません。しかし、脂肪肉腫は脂肪を含んだ細胞が悪性化したと考えられている悪性腫瘍です。5cmを超えるしこりは危険ですのですぐに病院で診察を受けてください。
粉瘤は表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれており、皮膚の良性腫瘍の1つです。表皮で出来た袋のような腫瘍で2cm以上になると痛みを生じることもあり危険です。
腫瘍の場合は、形成外科や皮膚科を受診してください。粉瘤の手術の場合は、当日簡単に行うことが出来、保険適応で5千~1万円程度になることが多くあるようです。
僕も耳の後ろや頭の後ろに1cm~3cmの膨らみがあり耳の後ろにあるこぶは触らなくても痛いです。