頭部をぶつける等して切ってしまい、出血がある場合、慌ててしまうかも知れませんが、まずはこちらの記事をご覧下さい。
応急処置の方法、病院について、術後の経過等についてご紹介させて頂きます。
頭を切った場合の応急処置方法★病院・通院・術後について
頭部は出血が多いもの★まずは落ち着いて順序よく
血流が豊富なので、少しの傷でも多くの出血で驚くことと思われます。また、少し打っただけでも深い傷になっていることがあります。
頭部は、皮膚のすぐ下に動静脈が通っており、皮膚に傷ができればいつでも出血しやすい状態です。子どもはさらに血管が切れやすいので、傷ができやすいのです。
まずは、落ち着いて傷口を確認しましょう。この時に、擦り傷程度であれば、水で簡単に洗い、10分程度の止血で出血を抑えることが可能です。その後、放置しておけば治ります。
水で洗い、清潔なガーゼ等を直接傷口に当て、その上から圧迫して止血します。出血が気になるかもしれませんが、しばらくは放さずに抑えたままにして、安静にして下さい。
もしも、大出血で血が止まらない場合は直ぐに病院へ行って下さい。また、出血が止まったとしても、ぱっくりとした傷が出来てしまった場合、再び傷口が開いてしまうケースがありますので、病院に向かって下さい。
頭を切った場合は「外科疾患」です。出血量が多い時や頭のケガで意識をなくした場合等は、救急車を呼び救急病院へ行くことをおすすめします。
頭部を打って病院に必ず行く緊急の場合
頭部を打ち、下記の症状が現れた場合は、すぐに病院に連れていき、受診して下さい。
・意識がない、頭を打った直後なのに全く泣かない(子供)
・頭痛がひどい
・嘔吐、けいれんがある
・打った箇所が凹んでいる
・体の片側に麻痺がある
・目の焦点が合わない
・鼻や耳から透明な液が出ている
また、頭をぶつけてしばらくは異常がなくても、数週間〜数カ月後かけて硬膜と脳の間に少しずつ血液の塊が形成され、徐々に痛み・片方の麻痺・意識症状や認知症に似た症状が現れる「慢性硬膜下血腫」がまれにあるので注意が必要です。
適切な治療で改善するものの、子どもの場合は、脳機能障害を残す可能性が高ますので、いつもと様子が違う場合等は、必ず病院で診断を受けて下さい。
頭部出血時の病院・処置・通院・抜糸について
部位や傷の程度にもよりますが、擦り傷程度であればテープ、それほど深くないような小さな傷ならホッチキス(スキンステープラー)、それ以外は縫合で傷口を塞ぎます。
小さな傷であれば3日程度で抜糸されます。大きな傷の場合は、1週間から長いと2週間近く抜糸まで時間が掛かる事があります。
ご自身の判断で、傷口に薬剤等を塗布したりせずに、医師の診断の元、通院や処置を行って下さい。
頭部出血処置後の入浴・洗髪・シャンプーについて
入浴などにより傷が開く恐れがあります。当日の入浴はやめ、蒸しタオル等で体を拭いてやると良いでしょう。
洗髪は、小さな傷であれば2日後から洗髪が行え、大きな傷は1週間後位から洗髪が行えます。医師の診断の元、行う様にして下さい。
シャンプーを使用しなくても十分に綺麗になります。シャンプーでカサブタ等を取ってしまう事もありますので、お湯だけですすぎ洗いを行う様にして下さい。また、スタイリング剤等は使用しないで下さい。
頭部からの出血は驚かれると思われますが、冷静に処置を行う様に心掛けてみて下さい。
『応急手当Web』
http://www.hokkaido.med.or.jp/firstaid/syobyo25/contents012.htm
『来夢来人』
http://www.civillink.net/fsozai/kyukyu.html
『子供と動物のイラスト屋さん』
http://www.fumira.jp/
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