2話、肉を食べるのは体に良いとは言えない!?

安全な食事と食品

「たんぱく質を摂るなら肉!!」、「子どもにはたんぱく質を与えないと大きく成長しない」なんて思っている方も多くないでしょうか?肉にはたんぱく質が含まれているし、筋力をつけたいなら肉という発想になりますよね。

ではなぜ、「たんぱく質=肉」と思い浮かべるのでしょうか?

食肉業界は年間数百万ドルを使い、人々に「たんぱく質=肉」と連想するように仕向けたのです。その結果、たんぱく質を摂らなければ力が出ない、たんぱく質が不足してしまうと死んでしまうという思いに取りつかれてしまっているのです。

しかし、肉を食べる事は健康には決して良いとは言えません。

<*引用開始>

肉がガン・高血圧・糖尿病の原因になるということは今では広く知られており、例えばステーキ1キログラムにはタバコ600本分の発ガン物質(ベンゾピレン)が含まれている。

さらに肉という食品は繊維が含まれていない。これが致命的な欠陥だ。

繊維が含まれていないということは、便になりにくく、腸内に長時間滞留するということ。おなかの体温は37度だ。体の中であろうがお構いなしに肉は腐ってくる。腐敗した肉には悪玉菌が大量発生する。この悪玉菌が吸収され血液に侵入し、体の変調を起こすのである。
<*引用終了>

肉を食べるという事は、ガンになりやすいだけではなく、お腹も壊しやすいのです。

それに、牛・豚・鶏の肉を食べても体の中で効率よくたんぱく質になるわけではありません。肉を加熱することで、たんぱく質が変性しアミノ酸が壊れてしまい、焼いた肉を食べても肝心のアミノ酸は摂取することができません。1番良いのは肉食動物のように生のまま肉を食べるという事です。しかし、豚や鶏などには寄生虫や病原菌がいる危険性がある為、生肉を食べると腹痛や下痢、全身倦怠感などの症状を引き起こす恐れがあります。

実は焼いた肉であるステーキよりもバナナの方がたんぱく源としては優れています。バナナには人体に必要なたんぱく質がそのまま含まれていますし、人間には肉を食べるという事は体の構造上、適しているという事はいえません。

人間は肉食動物と比べて、肉を食べる体の構造をしていない!

フィット・フォー・ライフのなかで、人間と肉食動物について生理学的な面での比較検証が記載されていました。

<*引用開始>
ここで、生理学的な面から人間と肉食動物を比較検証してみよう。
・肉食動物の歯は長く、鋭く、そして先がとがっている。すべての歯がそうなっている。一方、私たち人間には、かみ砕いたりすりつぶしたりするための臼歯が備わっている。・肉食動物の顎は、上下運動しかできないが、これは歯の目的が裂いたり噛んだりするためだからである。一方、人間の顎は、歯で食物をすりつぶせるように横に動く。

・肉食動物の唾液は酸性で、動物タンパクの消化に適しており、デンプン類を消化するための酵素であるプチアリンを含んでいない。一方、人間の唾液はアルカリ性で、デンプンを消化するプチアリンを含んでいる。

・肉食動物の胃は丸い袋状をした単純なもので、非肉食動物の一〇倍もの塩酸を分泌するが、人間の胃は楕円形で構造もより複雑になっていて、さらにその周囲を十二指腸が巻きつくような仕組みになっている。

・肉食動物の腸はその胴体の長さの約三倍で、すぐに腐ってしまう食べ物のカスを早急に排泄できるように作られている。一方、人間の腸は胴体の一二倍もの長さがあり、すべての栄養を抽出するまで食べ物を溜めておくようにできている。

・肉食動物の肝臓は、非肉食動物の肝臓より一〇~一五倍も多くの尿酸を排泄できるが、人間の肝臓は、少量の尿酸しか排泄する能力がない。尿酸は毒を有するきわめて危険な物質で、体内に大きな危害をもたらす可能性がある(肉や魚を摂取すると、どんなものからでも多量の尿酸が体内に放出されるが、肉食動物やほとんどの雑食動物と違って、人間は尿酸を分解する酵素であるユーリケースを持っていない)。

・肉食動物には毛穴がないので皮膚を通して発汗しない。人間には毛穴があり皮膚を通して発汗する。

・肉食動物の尿は酸性であり、人間の尿はアルカリ性である。

・肉食動物の舌はザラザラしているが、人間の舌はなめらかである。

・肉食動物の爪は動物の死体から内臓を引き裂くのにふさわしいような鉤形になっている。一方、人間の手は木から果物をもぎ取るのに申し分ないように作られている。

以上の事実から人間という動物は、肉や魚を食べるための、引き裂いたり、ちぎったり、はがしたりするための構造上の機能を一つも持っていない、という事がお分かりになっただろうか。
<*引用終了>

人間は肉を食べる事に対する機能を持ち合わせていないのに、食べるのは不思議でしかありません。

それに、人間は血液や体液を弱アルカリ性に保つ事が大切で、酸性食品を食べすぎると酸性に傾いてしまいます。

酸性食品を食べすぎると酸性に傾き病気のリスクが上昇!!

では、酸性食品にはどんなものが含まれるのかと言いますと、米や肉、魚、牛乳やチーズなどの乳製品、卵などの動物性食品が主に酸性食品です。野菜や果物、海藻、きのこ、大豆などの植物性食品は「アルカリ性食品」に分類されます。

肉食型の食事スタイルは酸性に傾きやすく、糖尿病やメタボリックシンドローム、心血管代謝の異常を引き起こすおそれがあるので、バランスの良い食事をすることが大切です。また、フランス国立保健医学研究所(INSERM)、パリ第11大学、メキシコ国立公衆衛生院などの共同研究(※1)によると、酸性食品を食べすぎると糖尿病リスクが56%も上昇する事が判明したそうです。酸性食品である肉を食べる事での体への悪影響は計り知れません。

また、肉食型の食事スタイルですと、血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され肥満になりやすくなります。さらに、血糖値が上昇している時は血液がドロドロになり、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞を引き起こす危険性があります。

消化するには多量のエネルギーを消費する

人間の腸の長さは胴体の12倍の長さで、食べ物を溜めておくようにできており、「食べ物を消化する」には、人間の体にとって最もエネルギーを必要とする行為なのです。それは毎日の生活で、歩いたり、走ったり、仕事をしたり、遊んだりなど行動をするよりはるかにエネルギーを必要とします。

実は食事の消化に必要なエネルギーはフルマラソンで消費するエネルギー量(約1,600キロカロリー)にも相当するそうで、胃腸にはとても負担がかかっているのです。

さらに、消化されにくい肉を消化するということはよりエネルギーを消費してしまいます。

肉には化学物質が含まれている

肉は消化されにくいだけではなく、国内で飼育されている牛や豚、鶏などの家畜には短期間で効率よく肥育するために成長ホルモン剤や抗生物質などの添加物が含まれた合成飼料で育てられているのです。

この成長ホルモン剤・成長促進剤はヨーロッパでは禁止されており、抗生物質を成長促進剤として動物の飼料に添加することを禁止する法律が2006年から全EU加盟国で施行されました。しかし、日本では抗生物質が含まれている成長促進剤が使用されています。

私たちは知らずに抗生物質まみれ、添加物まみれの肉を食べていたのです。

魚もヘルシーではない!!

では、魚だったら大丈夫なのでしょうか?魚はヘルシーだから大丈夫と思っている方も少なくないはずです。たしかに、肉と比べると魚の方がヘルシーであることは間違いなさそうです。肉より魚の方が低脂肪で、不飽和脂肪酸も少なく、青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)など、肉には含まれていないオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。

しかし、ヘルシーというのは、あくまで、肉と比べた場合はヘルシーという事です。魚の体内には水銀、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)、ダイオキシンなどが含まれていると言われています。これらの有毒化学物質を摂取するとガンの危険性だけではなく、精神機能の退化、性的健康、不妊症、性機能障害など様々な病気を引き起こす恐れがあります。

アミノ酸を破壊せずに摂取する為には加熱せずに生のまま食べる事です。近年、世界で寿司ブームがすごく、アメリカでも魚を生で食べる事が習慣付いてきていますが、寿司にも問題があり、タネであるたんぱく質とシャリである炭水化物の組み合わせは好ましくないのです。

肉とご飯は一緒に食べてはいけない

焼肉に行くと、ついつい大盛りのご飯を一緒に注文してしまうものです。しかし、実は肉とご飯の組み合わせは大変悪く、この組み合わせによる体への負担は甚大です。

たんぱく質と炭水化物の組み合わせが好ましくないのには消化液に理由があります。

たんぱく質が多く含まれる食べ物には、肉・魚・卵・牛乳などの乳製品は動物性食品で、たんぱく質食品です。このたんぱく質食品を消化するのには酸性の消化液が必要です。一方、炭水化物が多く含まれる食べ物はパンやパスタなどの小麦製品、ポテト、米などは炭水化物食品で、消化するのにはアルカリ性の消化液が必要になります。

ステーキとご飯を一緒に食べると、どうなってしまうでしょうか?

ステーキはたんぱく質食品なので、酸性の消化液で分解されますが、ご飯は炭水化物食品なので、アルカリ性の消化液で分解されます。しかし、酸性とアルカリ性の消化液が混ざり合うと中和してしまうのです。その結果、食べ物はうまく消化されず、胃の中に残って腐ってしまい、腹痛・胃痛などを引き起こしてしまいます。

近年、肉とご飯を一緒に食べる習慣がある日本では胃腸薬の消費量が非常に高く、消費量は世界一となっています。また、日本人が最も服用する薬は胃腸薬と言われており、日本人が抱える胃腸への負担は世界でも屈指の高さだと言っても良いでしょう。

どうしても肉が食べたいなら野菜と一緒に摂った方が良い

どうしても食べたいのであれば、ステーキよりは焼肉、焼肉よりはしゃぶしゃぶをオススメします。

焼肉屋に行った時などは、肉を食べる前にサラダやキムチやスープなどを食べて、血糖値が急上昇させるのをセーブさせます。そして、最初に食べる肉は牛タンです。脂質も少な目で、レモン汁をかけて食べる事で血糖値もゆっくり上がります。後は、カロリーや脂質の低いものを食べることが大切です。

しかし、肉ばかり食べてはいけません。野菜と交互に食べる事が大事ですが、食べ過ぎには注意しましょう。

たんぱく質は肉からではなく豆料理からでも摂れる

肉を食べなくてもたんぱく質を摂取する事はできます。その食品をご紹介させて頂きます。

・テンペ
テンペとは大豆などを「テンペ菌」で発酵させた発酵食品です。日本では「インドネシアの納豆」と呼ばれることもあり、消化吸収しやすく、食物繊維も豊富に含まれています。炒め料理や、スープやシチューの煮込み料理などに加えて食べるのがオススメです。

・レンズ豆
レンズ豆は栄養価の高い豆で、ビタミンB群・食物繊維・ビタミンEなどが豊富です。ビタミンB群はジャガイモより高く、食物繊維はレタスやセロリよりも豊富で、ビタミンEは人参やレンコンよりも優れています。また、レンズ豆に含まれているレシチンは免疫力向上に効果的です。

・キノワ
古くから南米で食べられているキノワもたんぱく質が豊富です。ビタミンやミネラルも豊富ですが、キノワには必須アミノ酸の全てが含まれていて、穀物類の中でも特に栄養価が高い事で知られています。

・豆腐
ダイエットにも効果のある豆腐は豊富なたんぱく質が含まれています。ガン・高血圧・動脈硬化・心臓病・糖尿病などの発生の抑制や回復にも効果があり、とても優れた健康食品なのです。

大豆は「畑の肉」と呼ばれるように、たんぱく質や脂質の含有量が多く栄養価に優れた食品ですが、あまり消化が良くない食品ですが、豆腐の場合は違います。豆腐は吸収率がきわめて高く、92~98%が消化吸収されるそうで、胃腸に優しい食品となっています。

・かぼちゃの種
かぼちゃを調理する際についつい捨ててしまいがちの種ですが、実はたんぱく質やビタミンB1、B2・ビタミンE・カリウムなどの栄養素が豊富なのです。

また、かぼちゃの種には過敏性膀胱や頻尿・骨粗鬆症の予防効果・コレステロール値を下げる効果もあるそうです。捨てずにトースターやオーブンで加熱すれば簡単に食べる事ができます。

・納豆
納豆も大豆から作られているので、たんぱく質が豊富です。納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれており、「血栓」を防ぎ、血行を良くするので、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなります。また、高血圧の予防・動脈硬化の予防・整腸作用・骨粗鬆症の予防など納豆を食べると様々な素晴らしい効果があります。

納豆を食べる際には気を付ける事があります。それは、加熱しない事です。ナットウキナーゼは熱に弱いので、火を通さずに食べるのが1番良いです。また、食べる直前に冷蔵庫から出すのではなく、事前に冷蔵庫から出しておき常温にして食べる事で納豆菌が活発的になり、効果も高まります。

お肉のイラスト

肉食中心の生活をすることで、精神面にも影響を与え、怒りやすくキレやすい性格になると言われており、肉体的にも精神的にも人間のからだに良いとは言えません。

しかし、肉が好きな人に急に肉を食べるなと言ってもとても難しい事だと思います。普段食べている肉の量を控えたり、頻度を減らしたり、サラダも一緒に食べて、バランスの良い食事をする事が大切です。

参照サイト一覧
※1 『糖尿病ネットワーク│肉やチーズなど酸性食品の取り過ぎに注意 糖尿病リスクが上昇』
http://www.dmnet.co.jp/calendar/2013/021032.php

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