安全な食べ物の一つとしてご紹介させて頂きました、有機栽培のオーガニック作物ですが、近年は多くのスーパーで一部ではあるものの見かける様になりました。ここではオーガニックについてお話をさせて頂きます。
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オーガニック(有機栽培)とは
有機JASマークを様々な商品で目にする機会が増えましたが、これは登録認証機関から有機JAS規格に基づいて生産されたと認定をうけた農作物につけられるものです。ここでの有機農法とは、原則3年以上無化学合成農薬無化学肥料で、かつ堆肥などの有機物による栽培方法を指します。
有機肥料などにより土壌の持つ力を活かして栽培されたオーガニック農産物にはオーガニック(有機栽培)JASマークがつけられ、一目でオーガニック農産物であるかどうかを見分けられるようになっています。上記であげた以外のオーガニックの基準をご紹介致します。
・化学合成農薬や化学肥料は原則使用しない br>
・遺伝子組み換え原材料は使用しない br>
・放射線照射はしない br>
・合成添加物の使用制限 など
オーガニックの目的は、自然の循環システムを守りつつ化学物質による自然環境への負荷をできる限り軽くするため、そして最低限の食の安全を守るという事が根本になります。オーガニックの定義は国により異なりますが、ヨーロッパを始めとした様々な国では、日本以上に食の安全を守り、そして国民が暮らしにオーガニックを取り入れることが自分の生活を守る上で必要な事として広まっています。
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微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち光合成で栄養を作ります。そして人間を始めとする生物はが口にする事で生命の糸が繋がります。地球上のあらゆる生命は食物連鎖で繋がる、汚染のない水・大気・土といった豊かな自然が全ての生命に命と繁栄をもたらしてくれているのです。
環境を考えずに効率やコストといった利益を求め、農薬や化学肥料で環境を破壊する農作を続けることは、結果として我々人間を、そしてこの地球を破壊することにつながります。そういった目的があるからこそオーガニックは、化学農薬・化成肥料・環境ホルモン・遺伝子組み換え技術を避けて自然のままの健全な食物連鎖を目指しているのです。
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オーガニックのデメリット
しかし、オーガニックにはいくつかのデメリットがあります。近年、身近に見られる様になりましたが、一般の農作物と比較するとまだまだ数が少く、入手しにくいという面があります。そして、農作物の生産に知識を要し手間がかかります。これらのことから、通常のものよりもやや高価になってしまいます。そして最もデメリットとして取り上げたい部分は、オーガニックは無化学合成農薬無化学肥料と掲げているにも関わらず、21種類の農薬はオーガニック有機栽培でも認められているのです。それは最低限の生産性を確保する上で必要な事ではあるものの、やはりこの部分がネックになってくるのです。
しかし、それを踏まえた上で最低限の農薬と有機肥料を使用して、環境との共存を保ちつつ生産性を考えるという側面では、現代の食の安全と環境を守る為のボーダーラインとして生活に取り入れる必要はあるのではないでしょうか。
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