「うつ」の症状には男女で違いがあった!!

病気と現代医療

先進国を中心に世界各国で、うつ病に悩む人達が増加しているそうです。うつ病は早期発見・早期治療が大切ですので、その兆候を見逃さないようにすることが大切です。うつ病と言っても、一人一人の症状は異なります。ここでは、一般的なうつ症状と男女による症状の違いについてご説明しましょう。

 

うつ病の症状とは?

まずは、うつ病の一般的な症状について解説します。現在、うつ病は米国精神医学会が定義した精神疾患の分類指針であるDSM-IVの診断基準をもとに診断がなされています。DSM-IVにおけるうつ病の診断基準には9つの症状が記載されています。具体的に確認してみて該当するものがないか確認してみましょう。

【1】気分が沈んでいる<抗うつ気分>
憂鬱・希望がない・落ち込んでいる・悲しい等、思い悩んだ状態。本人の発言・泣き出しそうな表情・憔悴しきった雰囲気が第三者からみて判断できますから周囲の人が気づく場合が多くあります。このような症状は特に午前中に酷く現れ、午後から夕方にかけて症状が改善することが多いようです。

【2】何事にも興味がわかずに楽しむことができない<興味または喜びの喪失>
今まで楽しんできた趣味や活動に興味や喜びを持てなくなった状態のことです。何をしても面白く感じられない、人と話すのが好きなのに疎ましく感じてしまう、毎朝読んでいた新聞を読む気になれない、等の関心や欲求が著しい低下が見られます。その変貌ぶりは周囲の人達から見ると人が変わってしまったように思えるほど酷い状態です。

【3】食欲が低下または増加したり、体重が増減が激しい<食欲の減退・増加、体重増減>
一般的には、うつ病にかかると食欲が低下するケースが多く、体重が1ヶ月で数キロも落ちてしまうことも珍しくありません。何を食べても美味しいと思わない、お腹が減らないと言いつつも、何か食べないといけない強迫観念があるので、食べ物を無理やり押し込んでいるケースもあります。反対に異常に食欲が増してしまって、ケーキやチョコレートなどの甘いものなど特定の食べ物ばかりを欲しがるような事例もあります。

【4】なかなか寝付けなかったり、夜中や早朝に突然目が覚めてしまう<睡眠障害>
うつ病では不眠症状がよく見られますが、寝付きが悪くなるのみならず夜中や早朝に目が覚めてしまう事例があます。自分が起きるつもりではない早朝の時間帯に目が覚めたり、そのあと眠れないことが頻繁にあります。このため熟睡できず体調も優れないためすぐに起き上がることもできなくなってしまうのです。患者様によっては個人差があり、これとは反対に夜の睡眠が極端に長くなってしまったり、日中も寝てばかりいるといった過眠になる事例もあります。

【5】動作や話し方が遅くなったり、イライラしたり落ち着きがなくなる<精神連続機能の障害>
日常生活での身体の動きが遅くなったり、口数が減ったり声も小さくなるなど、周囲の人から見ても普通ではないと認識できるほどの症状が見られます。逆に、じっとしていることができずに落ち着きなく身体を動かしたり歩き回るようなこともありこれは焦燥感と呼ばれています。焦燥感が強い場合は、辛さを解消するために焦って話し続けるなどの行動に出る場合があります。表面的には元気な姿に見えますから周囲の人達は注意をしてあげましょう。

【6】疲れを感じたり気力が涌かなくなる<易疲労性、気力の減退>
特に何もしていないにもかかわらず酷い疲れを感じたり、身体がとても重く強い倦怠感を感じる症状が見られます。
気力が低下してしまうと何もする気がおきないので、洋服を着るといった至極日常的なことにさえも長く時間がかかってしまいます。本人は、何とかしなければならないと気持ちは焦るのですが、どうしても気力が湧いてこないといった状態になります。

病気に付いて

 

【7】自分に価値がないとか申し訳ないと感じます<強い罪責感>
典型的なうつ病症状で、特別な理由もないにもかかわらず自分を過剰に責めたり、過去の些細な出来事を思い出しては悩むといったことです。自分を責めるあまり<自分はこの世からいなくなった方が良い>と思い込み、例えば会社の業績が落ちたことまでも自分の責任だと妄想して思い込むようになったりします。

【8】仕事や家事に集中したり、決断することができなくなります<思考力・集中力の低下>
注意力が散漫になってしまって集中することができなくなるので、仕事や家事がこれまでのように進まなかったりできなくなったりします。決断力が低下して、あれこれと考え込んでしまうため何も決められない状態に陥ることもありますから、うつ病の患者様は悲観的な決断をして会社を辞めてしまったり離婚をしてしまうケースがあります。決断しないようにすることが重要となるますから、周囲の人達の配慮が不可欠です。

【9】この世から消えてしまいたいと思うことがある<自殺念慮>
気持ちが沈んで辛くて仕方がないので、「いっそ死んでしまった方がましだ!」と考える症状が見られます。うつ病で最も気をつけなければならないのは、患者様の自殺です。一般的には気分が沈みきって何もする気力がない状態ならば自殺をする気力も行動力も涌きません。しかしながら、少し症状が改善すると<死にたい>という感情が湧けば、すぐに実行に移してしまう懸念があります。

自殺念慮がある場合は、すぐに専門医の診察を受けることが大切です。そして主治医や家族など周囲の方との間で絶対に自殺はしないことを約束することが重要です。自殺念慮がとても強いケースは、入院して治療する必要があるでしょう。

以上が、一般的なうつの症状ですが、次に男女で異なる症状についてご説明します。

 

男女で異なるうつの症状

男性の場合、日頃の振る舞い・行動・態度が突然変化する、怒りっぽくなったり内にこもって孤立していることが強まった場合はうつ病の可能性があります。また、残業やひとりの時間に逃げ込んで憂鬱さを忘れようしてみるのも男性特有の症状です。うつ症状が起きた時に(1)アルコールを大量に飲むこと(2)不法な薬物らん用(3)働きすぎること(4)無謀な運転(5)危険な性行為に走ること(6)世の中から孤立するという特徴が男性の場合には見られます。

さらに、うつ病の罹患率は女性の方が多いのですが、自殺率は男性が高く、女性は冷静に見つめ直す時間を取る人の割合が多いのに対し、男性は自殺願望にずっと早い段階で反応しがちです。落ちこんでいる時にはぐっとこらえて我慢しておけば、何とかなるという様な考え方を持つ傾向があり、その誤った考えにより、最悪のケースを引き起こしてしまうきっかけになってしまうのです。

この様に男女間でもうつ病の症状やそれによる考え方が異なります。ですので、一人一人の状態をしっかりと見極める事がとても重要な事になるのです。

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