抗菌グッズは菌だけではなく人も殺す!?薬用石鹸は今すぐゴミ箱に。

身を守る為の知恵

「過度な抗菌!」は、ばい菌や細菌を殺すだけではなく人も殺す可能性が!?

手を洗う時に使用しているその薬用せっけんは実はとてつもなく有害だった

「外出から帰ってきたら、まずは手洗いやうがいをしよう」、と子供のころから学校の先生や親に言われてきました。とくに冬の時季になりますと、きちんと手洗い・うがいをしなさいと怒られたものです。近年では抗菌・殺菌という言葉がテレビCMや雑誌などでも多く使われており、手洗いやうがいをする際にも、抗菌石鹸、薬用石鹸、うがい薬などを利用して殺菌を意識した手洗い・うがいが多く行われています。巷では抗菌グッズの売れ行きは非常に高いようです。ところが、過度な殺菌・抗菌を行うと、実は人体にも悪影響を及ぼす恐れがあることをご存知でしたでしょうか?

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石鹸や洗剤などのテレビCMを見ますと、菌は悪役のような汚いイメージを連想させ、身の回りから完全に駆逐しなければいけないように感じてしまいます。しかし、人間はずっと昔から菌と共存して生きてきました。果たして、菌を駆逐し、身の回りから菌が無い状態は人間にとって良いことなのでしょうか?抗菌や殺菌グッズを販売している企業のイメージ操作に負けていけないでしょうか?この記事では、そんな抗菌と菌について調べてみたいと思います。

抗菌のしすぎはかえって危険であり、適度な抗菌が大事である

菌にも良い菌と悪い菌の善玉菌と悪玉菌がある

菌にも良い菌と悪い菌、つまり善玉菌と悪玉菌の2種類あります。善玉菌と言われて、まず最初に思いつくのが腸の中にいるビフィズス菌や乳酸菌などの菌です。ですが、善玉菌は腸内だけではなく、肌にも存在します。その肌にいる善玉菌が減少してしまうことで、肌トラブルの原因になるとも言われております。

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常在菌は人の身体に日常的に存在する微生物(細菌)のことで、腸内には100兆個、皮膚には10兆個以上の常在菌がいると言われています。常在菌には、病原菌からの感染を防ぐという効果の他に、免疫機能の向上、消化が難しい食べ物の助けになる働きがあります。

生活に最低限必要な良い菌も殺してしまう

その常在菌ですが、石鹸やハンドソープ、ボディソープを使用すると、約90%の常在菌が洗い流されてしまうと言われており、再度常在菌の数が元通りになるには、若い方で約12時間、中高年の方で約20時間もかかってしまいますので、石鹸などを手洗いの際には使用しないことが大切です。

石鹸を使用しないで手を洗うと、悪い菌まで残ってしまうと心配になる方もいるかと思います。そこで、石鹸を使用しないでも菌を洗い流す方法をご紹介いたします。

その方法は非常に簡単で、40度のお湯で約1分間手を洗うだけです。東京都衛生局が行なった実験によりますと、40度のお湯で1分間手洗いをするだけで、菌が平均19.5%まで減少するという実験結果が発表されています。40度のお湯と薬用石鹸で1分間手を洗った場合は、平均8.4%まで減少しました。

また、40度のお湯で洗った際に、石鹸を使っていないからとゴシゴシ洗ってしまいますと、常在菌がこすり落ちてしまうので軽く手をこすり合わせるように手を洗うことです。手が汚れてお湯だけでは落としきれない場合のみ、石鹸を少量使用すると良いです。

私たちは抗菌、抗菌と清潔を保つことで知らず知らずのうちに生活に最低限必要な菌も殺してしまい、人体を蝕んでしまっていたようですね。

菌を殺し過ぎると免疫力が下がり、体調を崩しやすくなったりする可能性が報告されている

cat-cold除菌や抗菌を過度に行なってしまうことで常在菌がいなくなってしまい、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩ることによって、抵抗力や免疫力が下がり感染症を起こしやすくなってしまいます。

もちろん、風邪や食中毒の予防には適度な除菌・抗菌は必要ではありますが、過度な除菌・抗菌は身体を健康に維持していくうえでマイナスでしかありません。

特に子どもに対しては健康に育てようと思って、抗菌タオルなどの抗菌グッズを買い揃えて除菌・抗菌されている親御さんも多くいます。

菌を殺し過ぎて清潔すぎる環境で育った子どもはアレルギーを起こしやすくなるうえ、風邪の引きやすい体質に成長していってしまう恐れもあります。普段から菌がいることで常にその菌と戦い、抵抗力をつけることでちょっとしたことであっても体調を崩さないようになります。

<*転載開始>
清潔志向が逆にO-157を蔓延させる結果に

O-157は日本、米国、イギリスなど先進国しか発生していない。除菌指向がこうじて、なんでもない細菌にもひ弱になった

とかく、体内に寄生虫がいるということだけで、嫌悪感が沸きがちだが、むやみにそれを忌避する必要はないということだ。むしろ、そうした寄生虫を排除し、細菌に対してひ弱になりすぎた日本人に氏は警告する。「日本人は清潔志向が行き過ぎた。身の回りの大切な菌まで殺してきた。抗菌グッズ、抗生物質の乱用、殺菌剤の多用、そして寄生虫を排除したことでアレルギーが多くなり、O-157も出てきた。越生で起きたクリプトスポリジウムが水道水に入って集団下痢が発生したが、こうした菌はこれまでなんともない菌だった」と。

また、O-157感染に対しても、「ばい菌というとみな悪いもので、全て抗菌処理しなければ物が売れないようになってしまった。O-157は清潔志向が行き過ぎた国、日本、米国、イギリス、ドイツ、ノルウェーといった先進国しか発生していない。O-157は非常に弱い菌、無菌状態のところで運ばれる。汚いところでは発生しない」と、清潔志向が逆に裏目に出ていることを指摘した。
<*転載終了>

O-157は大腸菌などの菌が多い所では増殖しにくいと言われており、除菌・抗菌・殺菌することでO-157を蔓延させてしまう結果にも繋がるのです。実際にO-157は日本やイギリス、アメリカ、ドイツなどの先進国でしか発生しなかったようです。O-157は菌が多い状態では発生せず、無菌状態のところでは発生するなんて皮肉なものです。

手を洗う際にも薬用(抗菌)石鹸ではなく、上記に記載した手洗い方法で手を洗うようにしましょう。

薬用(抗菌)石鹸には様々な化学物質が含まれている

薬用(抗菌)石鹸に含まれている主成分は危険性が高いものが多い

薬用(抗菌)石鹸には抗菌・殺菌作用を持つ有効成分として「トリクロサン」、「トリクロカルバン」と呼ばれる化学物質が含まれている石鹸が多くあります。

トリクロサンには常在菌であるブドウ球菌などの菌の増殖を抑制する働きがあり、防腐剤や消臭剤、抗菌剤の用途で用いられることが多く、薬用・抗菌石鹸だけではなく、洗顔フォームやクレンジング、シャンプー、口紅、美容液など直接肌に触れるものに多く含まれています。

トリクロカルバンもトリクロサンと同様に防腐剤や消臭剤、抗菌剤の用途で用いられることがあります。薬用(抗菌)石鹸や洗顔フォームに含まれていますが、トリクロサンほど多くの製品には使用されていません。

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現在使用している薬用(抗菌)石鹸のパッケージに記載されている成分表、ハンドソープのボトルの後ろに記載されている成分表を一度ご確認ください。トリクロサンまたはトリクロカルバン、その両方が使用されている可能性があります。これらの化学物質が含まれている製品は使用しないことです。

トリクロサンとトリクロカルバンの危険性

・皮膚や口を経由して容易に体内に入ってきてしまい尿や体液、血液、母乳などに滞在
・肝硬変や肝細胞がんが発症しやすくなってしまい
・感染症にかかる危険が増加
・腸内細菌叢の変化
・環境汚染
・抗菌剤のせいでバクテリアに耐性ができ、抗菌剤が効かなくなるスーパーバクテリアが誕生する恐れ

などの危険性があり、トリクロカルバンも同様な危険性があります。

2016年9月には米国で抗菌石鹸を販売禁止に!

Yahooニュースでも話題に!

トリクロサンを含む19種類の化学物質が使用されている抗菌石鹸やボディソープの販売をアメリカで禁止するということが発表されました。

<*転載開始>
米食品医薬品局(FDA)は2日、19種類の殺菌剤を含有する抗菌せっけんなどの販売を禁止すると発表した。通常のせっけんと比べて優れた殺菌効果があるとは言えず、健康に悪影響を及ぼすリスクがあると警告している。
19種類の殺菌剤のうちトリクロサンとトリクロカルバンは抗菌効果をうたう固形せっけんや液体せっけんに広く使用されているが、免疫系に打撃を与える恐れがあるという。
FDA医薬品部のジャネット・ウッドコック(Janet Woodcock)氏は、「抗菌せっけんには細菌増殖を防ぐ効果があると消費者は考えているかも知れないが、通常のせっけんと水で洗うよりも有効であることを裏付ける科学的根拠はない」と明言した。その上で「殺菌剤が長期的には益より害になる可能性を示したデータもある」と説明した。
今回の販売禁止対象には、病院などの医療機関で使用されている手の消毒薬などは含まれていない。抗菌せっけんのメーカーには1年以内の対応が義務付けられるが、問題となった殺菌剤の使用をやめる動きも既に始まっている。
FDAは「通常の石鹸と流水で洗うことは疾病を予防し、感染拡大を防ぐ上で最も効果的な方法の一つだ」と述べた。また、石鹸と水がない場合には、アルコール濃度が60%以上の消毒薬を使ってもよいと付け加えた。
<*転載終了>

ニュースの内容にもある通り、薬用・抗菌石鹸などに多く含まれているトリクロサンとトリクロカルバンが免疫系に打撃を与える恐れがあるうえ、普通の石鹸で洗うことと効果自体は変わらないとされています。

米国で禁止されている化学物質は日本では販売禁止ではない事実

アメリカでは2016年9月に禁止されましたが、欧州では2015年6月の時点で、すでにトリクロサンの使用が禁止されています。ですが、日本ではまだ禁止はされておらず、早急な対応をしてもらいたいところです。

日本で販売されている多くの薬用(抗菌)石鹸に含まれている!

日本で販売されている薬用(抗菌)石鹸の多くには、アメリカや欧州で禁止された化学物質が含まれています。ですので、新しく薬用(抗菌)石鹸を購入される際には成分表をきちんと確認して購入することが大切です。

また、トリクロサンが使用されているのは石鹸だけではなく、歯磨き粉にも含まれています。歯磨き粉は直接口の中に入れるものですので、トリクロサンやトリクロカルバンが使用されている歯磨き粉も使用・購入しないことでトリクロサンとトリクロカルバンの危険性から回避することができます。

トリクロサンやトリクロカルバンが使用されている製品を調べてみた

・薬用石鹸ミューズ
・コラージュフルフル 泡石鹸
・コラージュフルフル リキッドソープ
・メディッシュ薬用ハンドソープ
・ネオグリンス 殺菌消毒薬用石ケン液
・薬用メディケイトソープ
・GUM(ガム) 薬用 デンタルリンス
・花王プロシリーズ ビオレu 薬用泡で出てくるハンドソープ
・ギャツビー バイオコア デオドラントボディペーパー
・ビオレ さらさらパウダーシート
・ナイーブ 薬用ハンドソープ
・ルシード 薬用スカルプデオシャンプー
・ピュオーラアクア
・SK-II フェイシャル トリートメント

などその他様々な製品にトリクロサンやトリクロカルバンが含まれています。

muse上記に挙げた製品はあくまでも氷山の一角にすぎません。しかし、こんなにも大量の製品にトリクロサンやトリクロカルバンが含まれているとなると、どの製品を買えばいいのか悩んでしまいます。それに「いつもこの商品を買っているから、今回もこれを買おう」と製品を選べなくなってしまいます。

記事の上部でも少しだけ触れましたが、こんなにも危険なトリクロサンやトリクロカルバンが様々な製品に含まれているのに、菌を悪役として自分たちの製品が菌を殺すヒーロー!と謳っているのはやはりお金が目的のようですね。

TVやCMで見たことがあり、有名だし、他のみんなが使っているから安心!というわけではないことを頭に入れておくことが大切です。こういった製品を売っている会社にとっては、消費者のためではなくお金のためと言っても過言ではありません。

<*転載開始>
毎日使うハンドソープの定番「薬用せっけんミューズ」(花王)には、「旧・厚生省が、皮膚障害、アレルギー、がんなどを起こす可能性があるとして、表示を義務づけていたもの」である、〈サリチル酸〉〈赤202〉〈黄203〉が。
「ミューズ」とともにメジャーな「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」(ライオン)も、「皮膚障害、アレルギー、がんなどを引き起こす可能性のある安息香酸塩、赤401などが含まれている」からNG。
<*転載終了>

また、上記のトリクロサンやトリクロカルバンが使用されている製品一覧にも記載されている薬用石鹸ミューズには、トリクロカルバンのほかに赤202と黄203の合成着色料が使用されています。

これらの合成着色料はタール色素という石油から作られた着色料で、皮膚障害やアレルギー、ガンなどを起こす危険性もあると上記の引用のように著渡辺雄二氏の『使うなら、どっち!?』にも記載されています。

肌に優しい無添加の製品

トリクロサンやトリクロカルバンの影響がすぐに現れないとしても、長い目でみるとやはり怖いものです。トリクロサンやトリクロカルバン不使用の石鹸を始めとした様々な製品がありますので、そちらを使用するようにしましょう。

石鹸
カウブランドの無添加せっけんは大人だけではなく、子どもや赤ちゃんなど幅広い年齢層で使用することができる肌にとても優しい石鹸です。


販売元はこちら

ハンドソープ
このハンドソープもカウブランドのハンドソープで、無添加です。植物性アミノ酸系洗浄成分配合なので、肌への刺激も少なく、デリケートな肌にも安心して使用することが可能です。


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ボディソープ
石鹸をベースに作られたこのボディソープは市販のボディソープと違い、余計な物が含まれていない肌に優しいボディソープです。乾燥から肌を守り、保湿もするヒアルロン酸やコラーゲンも配合されています。


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歯磨き粉
毎日口にするものだからこそ、トリクロサン・トリクロカルバン不使用のものを!研磨剤、発泡剤不使用なので歯を傷付けずにオーラルケアが可能となっています。


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参照サイト一覧
『東京都衛生局生活環境部食品保健課インターネット情報サービス|洗浄・殺菌に関する実験結果』
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/rensai/files/jikken10.pdf
『ヘルスネットメディア|過剰な抗菌に警鐘、感染症さらに招く恐れ』
http://www.health-station.com/topic-66.html

掲載画像
『ニキペディア』
http://nikipedia.jp/acne-soap-2689

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