大人の喘息にかかる人が増加中です。喘息は子どもの病気で大人になってからかかることはない!そんな風に高をくくっていた人も多いのではないでしょうか?ですが、喘息は子どもだけの病気ではなく、近年、大人の喘息が増加傾向にあります。ここでは、成人喘息の増加傾向とその原因と対策をご紹介しましょう。
大人の喘息増加の理由は?
喘息は、どんな病気でしょうか?外部刺激に対し気管支が過敏に反応する体質も持っている人達が、ある刺激をうけて発作などを発症する病気です。刺激には、化学物質・ハウスダスト・ダニ・花粉などのアレルゲン物質があります。ですが、喘息を発症させる原因はそれのみではないのです。
おとなの喘息の場合は、上記のアレルゲン物質以外でも発症します。気管支が過敏な喘息体質である場合は、乾燥や喫煙でも喘息を発症するキッカケになりますし、過労や精神的ストレスが原因になる場合もあります。ここで大人の喘息と子どもの喘息の原因の違いを整理しておきましょう。
大人と子どもの喘息の違いとは?
子どもの喘息は、その約90パーセントがアレルギーが原因になっていると言われています。アレルギーが原因で起こる喘息のことを、<アトピー型喘息>と呼ばれるので子どもの喘息は大部分がアトピー型喘息なのです。
大人の喘息の場合は、約50パーセントが<アトピー型>と言われており、子どもの喘息より割合が少ないのが特徴です。残りの約50パーセントは、アレルギーの原因となるアレルゲンの特定ができない種類の喘息で<非アトピー型喘息>と呼ばれています。
非アトピー型喘息は、風邪・タバコの煙・精神的ストレス・香水の香り・気候の急激な変化など、外部の刺激によって発作が起こってしまうのです。アトピー型の場合は何を避ければよいかがはっきりしていますから自分での管理がしやすいですが、非アトピー型喘息の場合は、自分の経験から判断していかなくてはいけない為に原因を把握するまで時間がかかってしまいます。薬や化学物質、日常生活での身体への負荷が主に考えられますので、生活改善をすることを薦めます。
気管支が敏感な喘息体質であるかどうかは<気道過敏性検査>をすればわかります。喘息体質を持っていない人達は喘息にはなりません。ただし、喘息体質ではなくても喘息と似た症状の病気にかかることはあります。
肺気腫や慢性気管支炎など症状の似た疾患も年々増加傾向ですし、慢性の咳は、鼻や胃腸の病気でも起きます。これらは、症状は似ていても治療法はまったく異なりますので適切な治療を受けるためにも、8週間以上に渡って咳が続くようなら専門医による検査を受けるようにしてください。似た症状の疾患が多い喘息は早期発見と生活改善が大切です。こちらの記事を参考に、体質を少しずつ改善して健康な毎日を取戻しましょう。
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