近年は幼児向け商品産業がとても盛んになり、様々な子供向け商品を目にする様になりました。そしてテレビアニメや雑誌やアイドル等の影響から、小さな子どもがメイクやヘアカラーを行うようになってきています。キッズ化粧品を使用しているという子どもたちが増えたことにより、様々な被害が報告されているのです。
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大人の化粧品と成分が変わらないキッズ化粧品
東京都生活文化局消費生活部生活安全課は消費者に向けて(1)子供用化粧品は取り扱いに注意することと(2)子ども用化粧品は大人用化粧品と同じであること(3)子どもの染毛剤の使用は止めることを保護者に注意喚起しました。
また、一度アレルギーが出ると次に同じ症状が出る危険性が高くなることも発表しました。強い化学物質を含むものは初回はかぶれなくても使い続けるうちに突然アレルギー症状を起こすことがあり、以後は一生アレルギー体質になってしまいます。
子供用化粧品を作っているのは玩具メーカーで化粧品メーカーではありません。そのため、玩具店でも多くの種類が販売されています。薬事法では大人用化粧品と同様に分類され、主要な部分は大人用化粧品と変わらないものです。しかし、子どもへの使用ということに配慮した注意事項があった商品は少ないのが事実なのです。
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子どもを思うなら使用しない!!
東京都は<子どもの健康>への取り組みを強化し、特にアレルギーの子が増えていることから化学物質問題にも重視しています。生活安全課では「化学物質の安全性等に関する調査」を実施し、注意等が不十分の考えられる子ども用化粧品販売の現状やアレルギー物質などを含む染毛剤を使っている実態を公開しました。
アンケート実態調査では12歳以下の女児に化粧経験があり、経験者のうち2.2%が皮膚障害危害があることが判明しました。さらに約4%の女児が染毛経験がありました。染毛剤には体質によって重篤なアレルギー症状を起こす可能性があるp-フェニレンジアミン等の化学物資が含まれています。しかし、<幼児には使用しない>旨の記載がない商品が35商品中20商品しかなかったようです。
「パラベン」と「フタル酸エステル」は、多くの化粧品に使用されており、「パラベン」は、防腐剤として一般的なスキンケア・メイキャップからベビー用化粧品まで大部分の製品に使われています。「フタル酸エステル」は、マニキュアなどの硬度調整剤として使われたり香料の保香性を出す目的で配合されていますが、製品の箱には<香料>のみの表記でフタル酸エステルは表記されないのです。香料を始めとした化学物質の入っている化粧品は使用せず、子どもは本来その時期にしかない綺麗な肌をさらけ出し、にありのままでいることが最も大切だと思います。
可愛いキャラクターをパッケージに使用していますが、中身はそんな優しい物ではありません。化学物質の入った化粧品を子どもの頃から使い続ければ、若くして肌がボロボロになり使い続ける限りアレルギーを引き起こしてそれが改善される事はないのです。子どもの安全と生涯の健康を思うのであれば、一時の子どものワガママや憧れ、親の自己満足でその生涯を台無しにしてしまうような事はしてはいけません。
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