暑い時期に問題になるのが「あせも」です。特に汗をかきやすい赤ちゃんにはベビーパウダーを使用するのが常識でした。ベビーパウダーで改善すると思われていたのですが、最近ではベビーパウダーが肌に良くないということで、産婦人科でも使用を避けるように言い始めています。
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タルクとアスベストの危険
肌に悪いといわれ理由の一番目は、その成分です。ベビーパウダーの主原料はタルクと香料で大部分がタルクになります。タルクとは、<滑石(かっせき)>と呼ばれる白色の鉱物を粉砕して粉状にしたもので建材や塗料をはじめとして工業製品の充填材・増量材・混和材・結合材として幅広く利用されています。
しかしながら、純度100%のタルクはほとんどなく、さまざまな鉱物が不純物として含まれており、その不純物のなかにアスベストが含まれている場合が少なくないようです。
過去にはベビーパウダーによるアスベスト(石綿)被害の労災認定が出ました。アスベスト被害は一般にはアスベストそのものの吸引で起きると思われてきましたが、それ以外の原料にもアスベストは混入していおり、身の回りにはアスベストを含む可能性の高い商品が氾濫しておりますので注意が必要です。
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タルクと呼ばれる肌に良くないとされる成分は、分子構造がアスベストと酷似していることから科学者たちの間では懸念が高まっている成分です。
長期にわたりタルクの入った製品を使用すると呼吸器系の疾患にかかりやすくなるという調査結果もあり、ミネラルファンデーションでも除外されている成分のひとつになっています。ベビーパウダーにはいくつかの製品がありタルク不使用のものも販売されているので、購入時には十分注意しましょう。
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ベビーパウダーで毛穴詰まり
二番目は、ベビーパウダーの成分が毛穴をふさいでしまうことにより、かえってあせも等の治癒するのを遅くしてい、余計に悪化させてしまう可能性があるのです。
ベビーパウダーの使い方は最近色々と目にすることが多くフェイスパウダーの代わりに使ったり、化粧崩れ防止のためにファンデーションに混ぜている人もいるようです。特に今でも夏の暑い時期は重宝しているという話は耳に入ってきます。
元々「赤ちゃんの肌に使うものだから安心」だという思いがあるでしょうが、使うのなら少しでも肌のことを考えている製品を選びましょう。
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