前回は自然派石けんの素晴らしさに付いてお話をさせて頂きましたが、今回は自然派石けん(以下、石けん)に切替えた際のトラブルと解消法をご紹介しましょう。
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洗髪の際のトラブルと解消法
まずは、洗髪する時のトラブルです。頭皮がかゆくなるという症状は頭皮に皮脂が少なく乾燥しているために起こります。皮脂は頭皮と髪を守るとても大切で 髪が弱っている人ほど皮脂が少ないですから、解決策はまず髪を毎日洗うのはやめることです。
かゆみと脱毛、絡まりやすい方は洗髪前にオリーブオイル(調理用ではないピュアなもの)を頭皮にすりこんでおき普通に髪を洗えばOKです。こうしておけばシャンプー後にも適量の油分が頭皮に残り頭皮を守ります。
先ずはぬるめのお湯で頭をよくすすいだ後に洗髪し、指の腹で頭皮をマッサージするように洗い、すすぎもぬるめのお湯を使いましょう。 シャンプーの後に少量の椿油かパックスナチュロンオイルを髪につけてブラッシングをして 髪全体に油分を行き渡らせて髪を保護すると良いでしょう。
合成シャンプーで痛んだ頭皮にリンスの主成分であるクエン酸が付くことでしみるという人が多くいます。石けんで洗髪を続けていると頭皮のキズも治ります。合成シャンプーから石けんに切り替えた際に、合成シャンプーで痛んでいた頭皮がフケとなるので一時的にフケが増えるのはこのためです。石けんで洗髪をすれば頭皮に炎症は起きませんから、 痛んだ頭皮がはがれ落ちてしまえば出なくなります。どうしても気になる際には洗髪後に椿油を頭皮にすりこんでいただくとかなり解消するでしょう。
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もしも泡立ちが悪い場合は、髪を洗う前にしっかりとブラシッングをし、お湯で髪をよくすすいだ後に石けんをつけて簡単に洗ってすすぎましょう。そしてもう一度石けんをつけ今度はしっかり髪の毛を洗ってすすぎ、再度石けんをつけて今度は頭皮を良く洗ってすすいでください。これでも泡立ちの悪いならば石けんで洗う前に一度リンスをして、よくすすいだ後石けんで洗う方法を試してください。
洗髪中に髪がギシギシする場合がありますが、最初は髪はきしみますが徐々になじんできます。椿油を使用することでかなり解消しますし、このギシギシは髪のキューティクルが元通りになれば自然となくなります。髪が合成洗剤で痛んでいればいるほどゴワゴワがひどい傾向がある為、洗髪後のゴワツキが気になる場合は同じように椿油を使用して下さい。
ブラシに白いネバネバがつく場合があります。白いネバネバは石けんカスで、合成シャンプーによってキューティクルが剥がれ落ちた所に石けんカスが溜まる為にこのようなことが起こります。キューティクルが元通りになれば解決します。また、ブラッシングの際の静電気もキューティクルが元通りになることで、髪の水分が逃げずに保湿作用が働く為に改善されていきます。椿油を使用すると髪が乾きにくくなるため、ドライヤーを頭部から放し、髪や頭皮が痛まないように注意しながら乾かしてください。
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石けんは長く使ってこそ効果を発揮
食器洗いに関しては、合成洗剤から石けんに切替えてしばらくは食器に白い幕のようなものが張ります。洗剤は水だと溶けにくいものもあるのです。合成洗剤が食器にこびりついていて、そこに石けんカスが付いて白くなるので、何回か洗えば取れるものなので気にしなければそのまま使ってもらってもかまいません。どうしても気になる場合には石けんで洗ってすすいだ後、 お酢を入れた水の中をくぐらせると取れます。
陶器やガラスのような表面がツルツルで堅い物にも合成洗剤はこびり付いているのですから、洋服やタオル等はより大量に残留しているはずです。その為、アトピー等の皮膚の弱い人は合成洗剤の残留物で肌が荒れてしまったりします。
使い始めは中々なれずに戸惑うこともあるかもしれませんが、合成洗剤の残留がなくなることでとても使いやすいものに替わるので、じっくりと時間をかけて使用していって下さい。
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