しっかりと熟睡できずに睡眠不足になったり、質の悪い睡眠で眠りが浅くなると翌朝のお肌の調子が悪いときがあります。メイクのノリがイマイチだったり、ニキビや吹き出物ができてしまうということ経験している女性もいるでしょう。昼間に昼寝をすることで、集中力を高め睡眠のバランスを整えてくれるのですが、やはりお肌の調子は不思議と回復しないのです。なぜこういったことが起こるのかを調べてみると、どうやら体のリズムが関係していることのようです。ここでは、時計遺伝子システムによって美肌が作られることをご紹介したいと思います。
美肌を作る時計遺伝子システムとは?
近頃、<遺伝子コスメ>とか<遺伝子美容>という言葉を耳にします。遺伝子コスメというのは、2009(平成21)年頃から大手化粧品メーカーから発売されて有名になった化粧品のことです。遺伝子レベルで解明された老化の原因を生かして開発された製品とか遺伝子の検査機器で成分の働きを確認できた化粧品のことを一般的に指します。薬事法では、遺伝子コスメという表現方法はできないと規定されています。
生活のリズムの基本には、細胞から個体に至るまで共通している<時計遺伝子システム>が存在しているという話しを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。脂性とか乾燥肌とか遺伝的な肌質以外にも、お肌にはこういった遺伝子が大きく影響していると言われています。某化粧品メーカーの研究によれば、この<時計遺伝子システム>が乱れてしまうと、角層バリア機能が鈍って低下してしまったりお肌が乾燥してしまったりするようです。
睡眠とストレスが鍵
美肌にはこういった<時計遺伝子システム>が大きく関連があることが分かってきたのです。人間の体は夜間に睡眠をとって、昼間は活動するようなシステムになっているので、規則正しい生活習慣を行うことによってお肌も綺麗になるということです。
また、この<時計遺伝子システム>の研究では、若々しくて柔軟性に富んだお肌に欠かすことのできないヒアルロン酸を生成する酵素遺伝子が、健康的なお肌では夜にピークを持っている約24時間のリズムを刻んでいることも発見したようです。ヒアルロン酸は、お肌の保湿や柔軟性には不可欠で睡眠不足が長い間続いてしまうとお肌の張りがなくなってしまうのはヒアルロン酸をお肌が生み出すことができない悪いコンディションになっているからだと指摘されています。
たとえ規則正しい生活を送っている人たちであっても、強いストレスを受けてしまうと、<時計遺伝子システム>は乱れてしまうこともあるようです。多忙でハードな日が続いてしまうとお肌がくすんで見えてくる人も多いですが、これは気のせいではないということですね。<時計遺伝子システム>に沿った生命リズムが不調になっていると、水分量・皮脂量・バリア機能までが減少することになってしまいお肌には大敵です。
以上、時計遺伝子システムによって美肌が作られることをご紹介しました。アンチエイジングには、<時計遺伝子システム>のリズムに従うことが大事なのです。
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