以前、「重曹うがい」についてご紹介させて頂きました。しかし、重曹は重曹うがい以外にも役立つ万能アイテムなのです。
重曹うがいについてはこちらをご覧ください。
『虫歯予防には安全な『重曹うがい』が効果抜群!ホワイトニング&口臭予防にも』
重曹には、医療用・食用・掃除用(工業用)の3つに大きく分類されます。
医療用は一番精製度が高く、キメが細かいのです。胃潰瘍・胃酸過多になった際に、出過ぎた胃酸を抑えるための制酸剤などに使用されます。また、発泡効果もあるので、バリウムの発泡剤としても使用されることがあります。
食用は医療用の重曹と比べてリーズナブルで、医療用に次いで精製度が高く、キメは少し粗くなっています。主にベーキングパウダーやタンサンなどとして販売されていることが多く、膨張作用がある為、ホットケーキやケーキなどを柔らかくする場合に使用されますし、以前ご紹介させて頂いた、重曹うがいや重曹歯磨きなどにも使うことができます。
掃除用(工業用)の重曹は一番安く、精製度が低く、キメが粗くなっています。100円均一ショップなどで見かける重曹は掃除用の重曹です。このキメの粗さから掃除の際のクレンザー代わりや乳化作用により、軽い油汚れを浮き上がらせる効果があります。また、酸性の酸っぱい臭いを中和する効果もあるので、消臭剤としても利用することができますが、服用しないように注意しましょう。
簡単★魔法の粉「重曹」でスキンケア方法
今回は食用・掃除用の重曹を使った美肌・美容方法をご紹介させて頂きます。
【足・靴の臭い消し】
靴の中に重曹を入れたり、使い古した靴下に重曹を入れて、シューズキーパーとして靴の中に入れても効果的です。また、足に重曹をすり込んでも臭いを取ってくれますし、「重曹足湯」も足の臭いを消すには効果的です。重曹足湯のやり方はとても簡単です。
まず、約40度のお湯を張った洗面器に小さじ1程度の重曹を加えて混ぜた後、10~15分程度足を浸けるだけです。それでも足の臭いが気になる方は、酢を小さじ1程度加えることでさらに効果が期待できます。
それに、重曹足湯には臭いを取るだけではなく、水虫に効果がある、かかとの角質が落ちる、肌がすべすべになる、血流が良くなるなどの効果も得ることができます。20分以上など長時間浸け過ぎてしまうと、皮がボロボロになりますし、肌を痛めてしまう恐れがあるので気を付けてください。
【ワキの黒ずみ・臭い消し】
重曹を直接ワキに塗るか、重曹液を作りスプレー容器に入れ、消臭スプレーとしてワキに吹きかけるのもオススメです。また、重曹と水を混ぜ、ペースト状にして塗っても同様の効果が得られます。
さらに、重曹に酢を混ぜると炭酸が発生するので、より強力に毛穴の中の汚れや古い角質を浮き上がらせる効果があります。重曹を塗った後は肌トラブルを避けるためにもしっかりと洗い流すことが大切です。
体質にもよりますが、1~3ヶ月程度で黒ずみ改善の効果が見られるそうなので、毎日重曹ケアを行うことが大切です。
【美肌パック】
重曹パックの作り方は、重曹を大さじ2と水を適量加えて混ぜるだけです。団子くらいの固さがベストです。そのパックをいちご鼻に乗せるだけで、10分程度放置したら優しく洗い流します。洗い流す際に、強くこすってしまうと研磨効果により肌を傷付けてしまうので注意しましょう。また、団子くらいの固さに作った重曹を小鼻や頬の気になる部分に乗せ、5分程度放置するだけです。洗顔後に蒸しタオルで毛穴を開いてからパックをするとさらに効果的です。
【入浴剤】
重曹を入浴剤として入れる事で、肌の表面の老廃物や余分な皮脂、古い角質を洗い落す効果だけではなく、美肌・美白効果、アトピー性皮膚炎の治療にも効果があります。入浴するときに、重曹を大さじ1~3程度、湯船に入れかき混ぜるだけで、温泉(ナトリウム炭酸水素温泉)と同じ効果が得られます。
また、重曹は安全な成分なので、敏感肌の方や赤ちゃんが入浴することができますが、敏感肌の方は重曹の入れ過ぎには注意しましょう。
顔などの肌に使用する場合は必ず食用の重曹を使用するようにしましょう。掃除用の重曹ですと、汚れを落とす威力が強く、刺激も強い為、肌荒れを起こしてしまいます。また、食用でも元々肌が荒れやすい方や、肌が弱い方、乾燥肌の方の場合は、使う量を少なくしたり、気になる部分以外には使用しない、放置時間を減らすなどの工夫が必要です。
『AllAbout』
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