アロマテラピーで使用しているエッセンシャルオイルは精油とも言われ、植物に含まれており揮発性の芳香物質を含む有機化合物です。通常は自然の植物から抽出しますが、最近ではそのままでは濃度が薄い為に有機溶剤やアルコールで抽出して高濃度にしている危険なものもあります。
また、化学物質も含まれた物も多く出回っており、使い方を間違えれば有害になってしまう事もある為、リフレッシュどころではない毒のエッセンシャルオイルがあると言うことを頭に入れておく必要があります。では、危険なエッセンシャルオイルをご紹介しておきましょう。
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毒のエッセンシャルオイルに付いて
一番目は、有機溶剤やアルコールで抽出されたエッセンシャルオイルです。化学物質も含まれているエッセンシャルオイルで、抽出後もエッセンシャルオイルに残留している可能性がありますのでアレルギーや中毒の原因になっています。アロマテラピーでは水蒸気蒸留法、柑橘系の果皮から抽出する場合は冷圧搾法でつくられたエッセンシャルオイルしか使うことはできません。
柑橘系の果皮等植物全てに言えることは、栽培時に農薬や化学肥料が使用されていないことが大切です。使用されているものは抽出後も何らかの化学物質が残留してしまうケースがあるので注意しましょう。
二番目は、人工香料が加えられたエッセンシャルオイルです。ネロリやローズのエッセンシャルオイルは高価ですから人工香料が加えられているケースがあります。化学物質により、喘息やアトピー等のアレルギー症状が発症する可能性があるのです。
三番目は、テルペンが抜かれたエッセンシャルオイルです。テルペンは水やアルコールに溶けにくい特徴がありエッセンシャルオイルの香りを邪魔するので除去されがちですが、エッセンシャルオイルに含まれる全部の成分が複雑に絡みあってもたらす色々な作用を利用するアロマテラピーでは、テルペンが抜かれたエッセンシャルオイルは使われません。
四番目は、品質の悪いエッセンシャルオイルが混ぜられたものです。樹皮から抽出したシナモンのエッセンシャルオイルは高価ですから、増量するために葉から抽出したエッセンシャルオイルが加えられたりします。
五番目は、高すぎる温度と圧力で蒸留された焦げたエッセンシャルオイルです。このようなエッセンシャルオイルを使用するとアレルギーや中毒をもたらす危険があります。
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リフレッシュできるアロマ選びのポイント
次に、精油を選ぶ為の6つのポイントをご紹介しておきましょう。世界中の医療従事者とアロマ愛好家の間で最も信頼されるためには、HEBBDという下記の6つの品質基準をすべて満たすことが理想的です。HEBBDとはHuile Essentielle Botaniquement et Biochimiquement Definie<植物学および生化学によって定義されたエッセンシャルオイル>を意味します。
(1)植物名の学名が明記されていること。
(2)植物の産地が明記されていること。
(3)エッセンシャルオイルを抽出する植物の部位とその生育段階が明記されていること。
(4)抽出方法が明記されていること。
(5)植物の栽培方法が明記されていること。
(6)ガス・マス分析器によって解析された各エッセンシャルオイルの生理機能特性・体に働きかける特徴的な天然成分が明記されていること。
以上、アロマテラピーについての危険性をご説明しました。アロマ選びの参考にしてみて下さい。
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