富士山噴火に備えよう!!家庭ですべき火山被害対策と準備

身を守る為の知恵

噴火の前・降灰の前に生命を守る為にすべき準備・対策

火山大国日本では、いつ地震が起こってもおかしくありません。多くの被害をもたらした御嶽山の噴火は、気象庁でさえも予測出来ませんでした。
さらに、首都圏に大被害をもたらすと言われている富士山の噴火が起きるのは時間の問題とも言われています。そこで噴火の前、降灰の前に生命を守る為にすべきやっておくべき準備と対策法をご紹介させて頂きます。

噴火の前・降灰の前に家庭で行う準備と対策

噴火は突然起こります。ですので、日頃からの準備が大切です。

防災ハザードマップを確認し、避難先を決めてきましょう。車は常にガソリンを半分以下にしないという習慣をつけて下さい。

噴火警報や防災情報などをこまめに確認して、避難は被害が大きくなる前にを行いましょう。火口に近い地域では、衝撃波に備えて、自宅の窓ガラスに飛散防止シートを張って下さい。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト「火山ハザードマップ」
http://disapotal.gsi.go.jp/viewer/index.html?code=6
身を守る為の知恵

噴火・降灰時に生命を守る事前準備

噴火・降灰時に生命を守る為にも、防災バッグを事前に準備しておきましょう。万が一の時に多いに役に立ちます。震災等の被害時でも使用出来ますので、ぜひご家庭で最低1つはご準備下さい。

備蓄しておくもの

・マスクとゴーグル防塵マスク(IVHHNが推奨するマスク)
・防塵ゴーグル
・3日分以上の飲料水(1日当たり1人3〜4リットル)
・3日分以上の保存食(家族・ペット用)
・手ぬぐい、タオル
・ヘルメット
・プラスチックラップ(電化製品を灰から守る)
・電池式ラジオと予備の電池
・懐中電灯(予備の電池)
・予備燃料(暖房・車)
・予備の衣服と毛布
・応急処置用医療キット(常備薬含む)
・掃除用具(掃除機・交換用フィルター・シャベルなど)
・現金(ATM停止に備えて)
・防火服(火口に近い地域)
・飛散防止シート(火口に近い地域)

火山が噴火したら行う対策 〜火口に近い地域〜

火口に近い地域では、噴石や大量の火山灰、火砕流、土石流や泥流等に充分に注意する必要があります。噴火した際には、早急に次の事を行って下さい。

1:頑丈な建物へ避難し、噴火警報や防災情報を確認
噴石は屋根を突き破る事があります。頑丈な建物内で災害・避難情報を確認して下さい。お子様がいる場合は、学校の防災計画の情報を集め、屋内で過ごせるゲーム等の準備をしておくといいでしょう。

2:防火服、ヘルメット、マスク、ゴーグルの使用準備
噴石、火山灰から身を守る為に必ず用意して下さい。慢性気管支炎や肺気腫、ぜんそくがある場合は、屋内に留まり、火山灰にさらされることを避けて下さい。

3:空振対策(空振:爆発的噴火に伴い発生する空気の強い振動)
・ガラス補強(シートやテープを貼り、ガラスの飛び散り防止)
・カーテンを閉める(ガラスの飛び散り防止)
・扉を閉める(空振による開閉防止)

身を守る為の知恵

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4:断水や停電にそなえる
噴火により、断水・停電が起こる可能性があります。懐中電灯や電池式ラジオ、防災用品を手元に準備し、水の確保を行って下さい。火山灰を洗い流すのに水を使いすぎて水不足になることがあります。火山灰でにごった水は,火山灰がしずんだ上ずみだけを使用します。

にごりがひどくない水は飲む事が可能ですが、水道水の塩素の殺菌効果が弱まる為に注意が必要です。コーヒーフィルターを使用してろ過すると良いでしょう。

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5:電化製品の保護
電化製品に火山灰が入り込むと、壊れやすくなります。ラップやビニール袋等でカバーをして、周囲の火山灰が完全になくなるまでカバーをはずさない様にして下さい。

6:室外の対策
下水がつまらないように、雨どいや配水管を排水溝から外して下さい。排水溝も詰りを防止する為に、火山灰と水が地面に流れるような状態にしましょう。給水用に雨水収集施設を使っている場合は、灰が降る前にその収集施設とタンクをつなぐパイプを外して下さい。

車は車庫にしまい、フロントガラスに布団をかけておきましょう。家畜や室外でペットを飼われている方は、避難させ、食料や水が汚染されていないことを確認して下さい。

5:すきま風防止
火山灰は小さな隙間からでも室内に入り込みます。湿ったタオルをドアのすき間や通気口に置き、すきま風がある窓にはテープを張って下さい。それが完了したら、火山活動が活発な時は窓から離れる様にして下さい。

降灰が起きてから行う対策

富士山で火山が噴火した際、火山灰は東京・神奈川等の首都圏にも影響を及ぼします。そして、人体・交通機関・ライフライン等に様々な影響を及ぼす事が考えられます。降灰が起きた際には次の事を行って下さい。

1:室内避難
まずはパニックにならず、マスクやハンカチ等で鼻と口を覆い、落ち着いて室内に避難して下さい。テレビやラジオで噴火や除灰作業の情報を得て、降灰が始まる前に警報があれば帰宅しましょう。もし降灰が始まってしまった場合は、交通機関が止まる可能性や事故が多発する事が考えられる為に無理に帰宅せず、灰がおさまるまで避難場所に留まる様にして下さい。

2:身を守る
コンタクトレンズをされている方は、角膜剥離を起こしてしまう可能性があるので直ぐに外して、火山灰が目に入らないようにゴーグルを着用して下さい。目がゴロゴロしたらこすらず水で洗い流して下さい。外出を控え、高機能マスクを着用しましょう。火山灰に触れると、痛みや腫れ等の皮膚炎を発症する事があるため、長袖のレインコートを着用して下さい。

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3:室内への侵入対策
通気口や窓枠、扉の隙間等をテープや湿ったタオルで塞いで下さい。電子機器は火山灰の影響で故障してしまう為、食品用ラップ等で包みましょう。帰宅の際は上着もはらい、室内に火山灰が侵入しない様に徹底して下さい。

4:断水・停電対策
懐中電灯や飲み水を確保しましょう。飲料水に灰が混入している場合は、灰を沈殿させて透明な上澄み液を使って下さい。

車の運転についての注意点

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自動車の運転は、やむを得ない場合を除いて避ける様にして下さい。路面は非常にスリップしやすく、ブレーキもかかりにくい状態になりますので、動けなくなる可能性があります。火山灰の影響で視界が悪くなり、場合によっては信号機や街灯が消えている事も想定されます。

タイヤチェーンを装着しても火山灰の上では滑るので、注意が必要です。また、運転する事で火山灰が巻き上がり、他の人の迷惑になります。そして、自動車自体にも故障をもたらす危険性があるのです。

緊急事態のみ、どうしても車の運転が必要な場合は、ヘッドライトを点灯させて徐行運転を行って下さい。ワイパーを使うと乾いた火山灰がフロントガラスを傷つける為、ウォッシャー液を多めに使う様にして下さい。

エアクリーナー・エアフィルターなしで運転してはいけません。交換できない場合は、内側から外側へ空気を吹き付けて清掃しましょう。エンジンオイルとエンジンオイルフィルター、エアフィルターは頻繁に交換て下さい。

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収まった後の火山灰の清掃作業方法

火山灰が雨水を含むと、側溝などにこびりついて、排水できずに溢れて泥流が発生する原因になる為、注意が必要です。火山灰が収まった際には、必ず防塵マスクと防塵ゴーグルを装着し、指定の火山灰収集袋に集めて、自治体の指示に従いながら掃除を行って下さい。

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庭や道路等の灰は、少しの水で湿らせて踏み固めておくと飛散をおさえ集める事が可能です。この際に水は少ない量で行って下さい。水を含んだ火山灰は、漆喰のように固まる為、水で洗い流そうとしてはいけません。また、排水溝等に灰を捨てない様にして下さい。

屋根に数センチ以上積もると倒壊する危険性がある為、雨が古前に屋根の除灰作業を行うと良いでしょう。非常に滑りやすくなっている為に充分に注意し、必ず安全を確保して行って下さい。建物に入る前に外で着ていた衣服を脱ぎ、外からの灰を持ち込まないように出入り口を一つにして下さい。

室内を掃除をする際、換気のためドアや窓を開け、初めに掃除機をかけましょう。ぞうきんは火山灰によって研磨作用が出る為、拭くのではなく軽く叩く様に行って下さい。衣類は洗濯する前に衣服にブラシをかけて火山灰を落としましょう。

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電子機器等を掃除する場合は、主電源を切り、圧縮空気を使いましょう。降灰後数ヶ月はフィルターの交換が多くなるので、定期的に交換を行って下さい。オーブンのファンの排気口や、冷蔵庫の空気摂取口、火山灰をまき散らす可能性のある場所を徹底的に清掃しましょう。

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火山灰対策での禁止事項

水の使い過ぎに注意しましょう。また、水道水に火山灰が多い場合は食器洗機や洗濯機には使用しないで下さい。

側面にブラシがついた床面掃除機は、細かい火山灰を空気中に巻き上げてしまうので使わないようにしましょう。圧縮空気の吹き付けや乾いた布での拭き掃除、換気扇や衣類乾燥機も同様です。

火山灰の除去作業は体力を消耗します。呼吸が荒くなると肺の奥まで入りやすくなるので、注意が必要です。もちろん激しい運動は厳禁です。

火山噴火から身を守る方法~御嶽山を教訓に~』はこちらからご覧ください。

2015年に富士山噴火!?首都圏・東京の被害は壊滅状態!!』はこちらからご覧ください。

地震や噴火などの災害・緊急時に必要な必需品〜防災グッズリスト〜』はこちらからご覧ください。

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