カラコンでのトラブル多発!若い女性に人気も失明の危機!?

美容とスキンケア

「黒目を大きく見せる」「瞳の色を変える」といったファッション感覚で安易にカラコン(カラーコンタクトレンズ)を利用する人々が女性や若者を中心に増えてきました。カラコンは医師の処方を必要とせず、簡単にディスカウントショップや通販でも購入する事が出来る為、今はカラコンが危険かもしれないと深く考える人はほとんどいないでしょう。
しかし、目に直接入れるカラコンは、一歩間違えれば目に大変危険な障害を及ぼす事があることをご存知でしょうか?カラコンを着ける事で目が痒くなった、充血が止まらない、病気にかかってしまった等の報告が増えており、最悪の場合、失明する危険性もあり、その障害は一生続く可能性もあるのです。

危険!カラコンがもたらす影響 起こりうる危険な病気!!

承認を受けているカラコンは2009年では10品目以下でしたが、2013年には300品目程度にまで増加し、カラコンを使用している方も増加しました。また、日本コンタクトレンズ学会が行ったカラーコンタクトレンズによる眼障害調査(*1)では、2012年7月1日~9月30日までの3か月間に眼障害が395症例報告されています。その中で点状表層角膜症が全体の約36%で症状で1番多くみられ、次いで、アレルギー性結膜炎、毛様充血、角膜浸潤、角膜びらん等といった主に角膜に症状を訴える方が多くみられました。

度の入っていないカラコンは以前は雑貨品扱いでしたが、2009年から「高度管理医療機器」として薬事法で規制されるようになり、2011年以降は厚生労働省の承認を受けた製品のみが販売されるようになりました。しかし、日本のインターネット販売では個人輸入という形で未承認のカラコン、いわゆる「脱法コンタクトレンズ」が安易に買えてしまうのが現状です(*2)。

もう戻ってこない!?なくなった細胞

395症例のうち97.7%が女性で、全体の86.5%が15歳から29歳の年代で起こっており、主な原因は角膜への酸素不足とされています。角膜の細胞は主に涙から酸素を供給されていますが、酸素が不足してしまうと角膜の防御機能が低下し、角膜上皮が浮腫を起こす事で細胞が脱落してしまいます。この状態が長く続くと角膜内皮細胞は死滅してしまい数が減少します。さらに、角膜内皮細胞は再生しない為、細胞が死滅すると隣の細胞がその空いた場所を埋める様になり、一つ一つの細胞が大きくなっていきます。角膜内皮細胞が減少する事により白内障などの手術を受けるときにリスクが高くなりますが、細胞の数が減っても痛み等の自覚症状が出にくい事が懸念されています(*3)。

さらに、2008年8月に厚生労働省が発表した薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会議事録(*4)によりますと、コンタクトレンズは直接目に入れて使用し、角膜への重大な障害が生じた場合には失明等も考えられると発表しています。

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では承認されているカラコンは安全なのか?

承認を受けているカラコンだからといって、着けて安全という訳ではありません。独立行政法人国民生活センターが日本コンタクトレンズ学会、公益社団法人日本眼科医会との共同で「カラーコンタクトレンズの安全性(*5)」の研究を実施しました。承認を受けているカラコン17銘柄、承認を受けていない個人輸入品3銘柄、計20銘柄の安全性や使用実態等を調査対象としています。それによると、承認されている製品でも、治療やコンタクトレンズの装用中止等の対応が必要な程度(柄フロン分類グレード3、4)の眼障害が起きていることが分かりました。承認されているからといって100%安全だとは言い切れないことにも注意が必要です。

涙の不足などでコンタクトレンズ自体合わない人がいますので、まずは眼科で必ず検査を受けてみてください。自身を可愛く見せたい、黒目を大きくしたい等といった事を楽しむ事もとても大切だと思いますが、まずは自身の目の安全を1番に考える事が大切です。最近ではアイメイクのみで印象を変える事や、目を大きく見せるテクニックもあります。カラコンによって目に障害が起きてしまっては遅いのです。ぜひ、使用を止めて自身の目を大切にしてくださいね。

参照サイト一覧

*1『日本コンタクトレンズ学会│カラーコンタクトレンズ装用にかかわる眼障害調査報告』
http://www.clgakkai.jp/pdffiles/cl_study2012.pdf

*2『JIJICO│目に障害も 粗末な脱法コンタクトの危険性』
http://jijico.mbp-japan.com/2014/09/02/articles11952.html

*3『SANKEI DIGITAL│カラコンによる眼障害、後を絶たず… 酸素不足が原因、最悪失明(2/4ページ)』
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/141005/ecb1410050721001-n2.htm

*4『厚生労働省│薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会議事録』
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/08/txt/s0822-2.txt

*5『独立行政法人国民生活センター │カラーコンタクトレンズの安全性-カラコンの使用で目に障害も-』
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140522_1.pdf

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