口紅には赤・ピンク・オレンジなどたくさんの色がありますが、石油が原料であるタール系色素からつくられています。赤色201号・赤色104号などという表記は一度は見たことがあると思いますが、これがタール系色素で、別名<有機合成色素>とも呼ばれています。
タール色素の危険性
たくさんの種類がありますが、日本では食品は12種類が許可されており、化粧品ではなんと83種類もの数が許可されているのです。タール系色素は口紅だけではなく、チークカラー・アイシャドー・ファンデーション・リップグロス等にも使われています。
タール色素は、英語でコールタール・カラーズと言いますが、あのネバネバした真っ黒のコールタールは石炭からコークスを作る際の副産物で、かつては防腐剤として使われ分留の仕方によってはベンゼン・ナフタリン・クレゾールにもなります。
食事の際はまず口紅・グロスを落としてから
タール系色素は内臓疾患の原因や発がん性があり激しいアレルギーを起こすこともあり危険な為に旧指定成分とされています。
唇が色素沈着を起こして黒く変色していく黒皮症を起こすこともあります。その原因は、タール系色素はシミの原因となるメラニンを沈着させやすいためです。
口紅やリップグロスは食事をするときに口から一緒に入ってしまうリスクがあります。特に危険なタール系色素である、赤色502号は発がん性が高いとされていますし、赤色2号は妊娠率が低下し死産率が高まったという報告もありアレルギーの原因にもなっています。
タール色素の赤色202号は、ほとんどの口紅に使われており触れると皮膚炎を起こします。このようにタール系色素にはたくさんの危険性がありますから、化粧品を購入する際は成分を確認し<赤色××号>などと書かれていた場合は購入するのはやめるべきです。
タール色素の多くは、発ガン性や変異原性が報告されてきましたし、口紅には色素の分散をサポートするための合成界面活性剤や酸化防止剤や染料の溶解剤が配合されており、より体に吸収されやすく毒性は強くなると考えるべきで、酸化防止剤は大半が発ガン性があります。
唇は異物を吸収しやすい場所で有害物質の使われた化粧品を使って毒を取り込まないように安全なものを選ぶ必要がありますから含まれる有害化学物質とその影響をまとめておきましょう。
タール系色素は発癌性・皮膚障害などがあり、ジブチルヒドロキシトルエン/BHTは発がん性・皮膚障害が認められます。ラノリン/液状ラノリン/還元ラノリン/硬質ラノリン/パラペン/パラオキシ安息香酸ナトリウムは、皮膚や粘膜を刺激して、 皮膚炎やアレルギーの原因となる可能性があります。
ではどのように対策をすればよろしいのでしょうか?基本的には短時間だけ付ける様にし、食事の時は口紅を落とすように心掛けることです。合成界面活性剤などの有害物質を含まないものを使い、蜂蜜ベース等自然派化粧品のグロス等の使用をお奨めします。「安全な自然系&オーガニックコスメ」でより具体的なお話をさせて頂いています。また、安全性を高める為にも手作りコスメという選択肢も有力です。「自分で作るから安心★手作りコスメ」の記事では安全な手作りリップクリームの作り方に付いてもご紹介させて頂いています。唇に潤いと艶を与え、かつ安全と言う優れものですので、是非挑戦してみて下さい。
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