テレビのCMでは、毎日様々な防虫剤や消臭剤のコマーシャルを目にします。見ない日は無いといってはいいくらいに、「直ぐ良く効く」「クリーンな香りに」等のキャッチフレーズの元、多くの人の脳裏に自然に焼き付く様になっているのです。
テレビのコマーシャルはとても影響力があります。テレビで流されているものは安全であるという考えを持つ人が大半でしょう。しかし、そういった商品によって人間の身体に悪影響がある現実も自身や家族の体を守る為にも把握しておかなければなりません。ここでは、防虫剤や消臭剤などの化学物質による影響や病気について考えてみましょう。
防虫剤や消臭剤で健康被害が起こる
衣替えにシーズンになりますと、衣類用の防虫剤が集中的に販売されています。防虫剤に含まれている化学物質のために、体調が悪化する人達が年々多くなっているのです。
ナフタリンやパラジクロルベンゼン等の臭いがある防虫剤は勿論の事、無香料の防虫剤も同じリスクがあります。これらはドイツでは販売禁止になっているのです。日本でも農薬では使用禁止の成分にも関わらず、防虫剤としてタンス等に使用できるという点は大きな矛盾があります。
無臭でも危険!!
匂いがしない無臭の防虫剤の主成分はピレスロイドとういう殺虫剤が含まれており、狭い空間では高濃度になり室内の空気が汚染されています。匂いが無いということは無毒であるという意味ではありません。むしろ、匂いがないからこそ危険だとも言えるでしょう。これらを使用することで、シックハウスを始め、化学物質化敏症、腎臓や肝臓、脳や神経に徐々に影響が出てきてしまいます。
防虫剤に含まれている有効成分は空気よりも重い特徴があります。身長が大人よりも低く床に近いお子様への影響が特に強くなってしまうのです。睡眠中は高濃度のガスを吸ってしまうことになりますので、朝の目覚めが悪くなり、熟睡しても疲労感が抜けず、家にいる時間が長くならばなるほど疲労等の症状が出るようになってしまいます。
防虫剤が入ったタンスから出したコートを着ているということは、農薬まみれの衣服を常に身に付けて過ごしていると言うことと同じです。使用してしまったものは必ず天日で干してから着るようにして下さい。また、タンスやクローゼットは風を通し、空気を入れしっかりと換気を行いましょう。
この他にもタンス等の中には除湿をするための湿気取り剤が置かれていることが多くあります。あの製品にも防カビ剤成分が含まれている為、防虫剤と同じように注意しなければなりません。
消臭商品は臭いを消している訳ではない
トイレの消臭剤や、『99.9%除菌』『天然成分配合』等のCMでおなじみの部屋・衣類用の消臭・除菌剤も有害な物質が含まれています。まず、消臭剤の成分にある有機系除菌成分はとても有害なのですが、記載が義務付けられていない為に明確に成分が記載されていないことが現状です。実際に使用されているものは、第四級アンモニウム塩で、「塩化ベンザルコニウム」や「塩化ベンゼトニウム」等が代表的なものです。これらは毒性が強く、誤飲すると嘔吐・下痢・筋肉の麻痺・中枢神経の抑制を引き起こします。
除菌剤等に含まれている両性界面活性剤は強い毒性・高い浸透性・高い残留性があります。身体への影響としてはアトピーや手あれ、湿疹やかぶれ、肝臓障害や発ガン促進、血液成分の減少があるのです。
除菌剤は食器にも頻繁に使われますが、一回食器についた合成界面活性剤は除去することは不可能です。その毒性から、特に小さなお子さんへの影響が懸念されています。
消臭商品は、臭いを消しているのではなく、実際は他の香りでごまかしているだけという認識を持ちましょう。除菌成分配合となっている、除菌・消臭剤にも注意が必要です。界面活性剤や防腐剤・塩素系の成分が含まれているものが多く、誤って触れたり目や口に入ってしまうと大変危険です。直接触れないように気を付けていたとしても、空気に舞ったスプレー成分を呼吸をし、鼻から肺に取り込みそれが蓄積されて身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
制汗剤や香水も要注意
近年はクールビズの推進により、制汗剤やデオドラント、香水等による被害も多くなっているのです。制汗剤は、汗そのものを抑える収れん剤と雑菌の活動を抑える抗菌剤が含まれています。収れん剤は金属塩が含まれており、汗の成分のたんぱく質と結合して凝固物を作り汗腺の出口をふさいて汗を抑えます仕組みになっています。汗腺の出口を塞ぎいでしまうことで、排泄物や老廃物がちゃんと外に排出されていないという事が起こっているのです。
毒素の排泄は、尿や汗等の成分によってどんな形でも排泄できるとは限りません。尿でしか出せないものがあったり、同じ汗でも腋から出しやすいものや足の裏から出しやすいもの等があります。その為、排泄するのに最適な場所を塞いでしまうと、毒素を体内に蓄積してしまいます。
また、制汗剤の使いすぎで色素沈着を起こしてしまい、肌がくすんでしまったり黒ずんでしまうという報告も多くされています。黒ずんでしまった箇所から悪臭を放ち、手術をする人もいるくらいです。化学物質を吸引して体調を崩すという人も多くいますが、この様に肌に直接吹きかけることで、その幹部に影響が出ると言うことも多くなってきています。
この様な化学物質を自身や一緒に住む家族、また隣に居合わせた隣人の体内に取り込ませない為にもこれらの使用を止めましょう。安全な自然成分でも代用できるものが多くあります。まずは身近なこれら危険な製品を排除し、体に負荷の無い自然で体に優しいものを有効に活用しましょう。
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