近年は戸建てでもマンションでも、気密性の高い住宅が増えてきました。これら高気密住宅は、湿気が大敵と言われており、色々なトラブルを引きおこす原因となっています。たかが湿気と安易に考えていると、知らぬ間に住居内が危険な状態になってしむので注意が必要です。
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湿気の原因と影響
高気密住宅の場合、内部結露が発生しやすくなっています。また、結露は壁の内側に起こると壁の内側や家の駆体、構造材や柱などを腐らせる元となる為、耐震性にも影響が出てしまうのでとても危険です。特に高気密住宅の場合、内部結露のリスクが高まります。
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カビやダニによるアレルゲン
窓に結露した水滴が窓枠部分や床部分に落ちてカビやダニが発生し、空気中には目に見えないダニの死骸や糞が浮遊することになり、その空気を居住者が知らずに吸い込むことで健康に悪影響を及ぼします。これらは、アレルゲンと呼ばれるアレルギーの元となるのです。
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そして、夏型過敏性肺炎にかかる危険性もあります。住宅の中でアレルギー症状をもたらす原因物質といえるダニやカビですが、カビは真菌で身体に真菌症をもたらすカビは約50種類あると言われています。真菌というのは、菌類の中でも細菌や変形菌を除くものの総称で、それによっておこる病菌が真菌症です。
特徴は夏限定で発生するアレルギー性肺炎で、カビが発生している家に長い時間いる女性に多く発症しています。このようなカビの被害に対して、抗菌製品が開発されていますが、使用の前には「何の菌に対して抗菌作用があるのか」、「その製品の特徴は何か」を必ず確認をする様にしましょう。
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室内の相対湿度に注意
相対湿度が30パーセント以下になってしまうと、アトピー性皮膚炎の悪化や鼻や咽喉の粘膜が乾いてしまって風邪を引きやすくなる等、健康に害が出やすい状態になってしまいます。同時に、インフルエンザの生存率がアップしたり、静電気が発生しやすくなりといった事も起こってくるのです。
しかし、反対に室内の相対湿度を60パーセント以上にしてしまうと、家具の裏や押入にカビが生えやすい環境になってしまいます。カビやダニ、バクテリアと相対湿度の関係は、高すぎても低すぎても問題があるようです。その為、住宅内での湿度コントロールはとても大切になります。
室内の相対湿度は、50パーセントから55パーセントが理想的であるとされています。それを保ち、雨天時等を避けながら十分な喚起を行います。また、こまめに掃除機をかける等で、ダニ等のアレルゲンの元となりものを予防しましょう。
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