前回は畳に付いてお話をさせて頂きましたが、今回はフローリングについてどの様なものが安全なのかということをお話させて頂きます。
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フローリングも化学物質まみれ
近年の一般住宅の多くは大量の化学物質が使用されていますので、次のような点に注意が必要です。輸入木材等で防腐加工や防虫加工が使用されているか。塗料やワックスに、ホルムアルデヒドや有機溶剤、その他の有害物質が含まれていないか。着剤に、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等の有機溶剤や、その他有害物質が含まれていないか。合成ゴムや発泡材等のクッション材を裏打ちしていないか。
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安全なフローリングとは
これらの基準をクリアしているものには次の様な三種類のものがあります。
・無垢フローリングで無塗装品、天然系塗料の塗装品
・厚付きの複合フローリングで、突板が1ミリから2ミリタイプの無塗装品、各層が5ミリ前後の塗装品
・無塗装集成材の複合フローリング
無垢材は薬剤等での処理はなされていませんが、未塗装のものを利用する際には、木のにおい成分であるαピネンやβピネン、ヒノキならばヒノキチオールという揮発性物質が人によってはアレルギーの原因になる場合がありますので注意が必要です。ご自身か家族の体に負担が無いかを確認する為にも、1週間程度使用する材料(下地板、接着剤、床板、塗料等)を居住スペース持ち込んで経過を見てから使用する事がお奨めです。
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表面にUV塗装やウレタン塗装をされたフローリングや、水回り用として普及しているWPC加工品も避けるようにしましょう。これらのフローリングは、強力な塗膜で保護されている為に、木の本来持つ調湿性が失われてしまっています。その為、ある程度の塗膜を形成する安全なオイルフィニッシュやワックスを利用し、塗装を施すのであれば、鉱物物質添加の無い浸透性の自然塗料を利用するといいでしょう。そして接着には揮発性化学物質を含む、接着剤は使用せず、にかわを使用します。
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