料理に味付けをする際に塩はなくてはならない調味料ですよね。しかも、塩はにがり成分を含んでいるので、ミネラルのかたまりなのです。
しかし、塩を精製する製法によっては、にがり成分のマグネシウムやカルシウムなどの栄養素が含まれていないものもあります。
そこで、どの塩に栄養素が含まれているか検証させて頂きました。
まずはこちらの動画をご覧ください。
公益財団法人塩事業センターの食塩は「イオン交換膜製塩法」という製法で塩を製造しています。
イオン膜には、プラスのイオンだけを通す陽イオン膜と、マイナスのイオンだけを通す陰イオン膜があり、それらを交互に並べて海水を流すとプラスのナトリウム(Na)イオンとマイナスの塩素(Cl)イオンが2つの膜の間に集まって濃い塩水と薄い塩水に分けられます。そこから濃い塩水だけを集めます。この時、海水の約6倍の濃度になっています。
そして、その濃い塩水を立釜という縦長の窯に入れて、減圧にして水蒸気を送り込んで加熱し、水分を蒸発させて塩化ナトリウムの結晶を作ります。この時にマグネシウムやカルシウムなどの成分はほとんどにがりとして釜に残ってしまいます。すると、出来た塩には、にがり成分であるマグネシウムやカルシウムなどの栄養素は含まれていないのです。
伯方の塩の製法は、食塩とは異なった「天日」という製法を用いています。天日塩を日本の海水で溶かして不純物を取り除いた後、煮詰めて塩の結晶をつくります。こうしてできた塩を屋内でゆっくりと自然乾燥させています。その為、にがり成分のマグネシウムやカルシウムなどが含まれた塩ができます。
この伯方の塩は天日で作られていて栄養素もあります。しかし実は、オーストラリアやメキシコから輸入した天日塩を使っており、国産ではないのです。
国産・天日で作られた「海の精」という塩もあります。天日で作られているので、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分も含まれています。天日塩は栄養もあり、味も良いとされているので一度試してみてはいかがでしょうか?
『公益財団法人塩事業センター』
http://www.shiojigyo.com/a040encyclopedia/encyclopedia2/encyclopedia2_4/index.html#ionmaku
『海の精』
http://www.uminosei.com/uminosei/
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