農薬は人も環境も破壊する

安全な衣料と生産の実態

国内では平成14年度の段階で5059件もの農薬が商品として登録されており、平成24年には4370件が登録され、内訳は殺虫剤1143件、殺菌剤935件、殺虫殺菌剤500件、除草剤1441件、その他351件となっています。農薬取締法が施行された1948年(昭和23年)以降から登録されてきた農薬の累計件数は2万種以上あるそうです。一般的に農薬は植物の成長の手助けとなり、農家を支えていると思われがちです。しかし、実際は植物を弱らせ、さらに農家の体をも弱らせているのです。

農薬の恐怖

植物は光合成と土壌からの水分や栄養分によって育ちます。太陽からの光を浴びて有機物を作り出し、この有機物がそれを食す私達の栄養分となるのです。植物の栄養である無機物(窒素等)は、土の中にいる微生物が生み出し根から吸収されます。農薬はこの微生物をも破壊してしまうのです。

菌がいない状態で育つ植物は菌への耐性が無くなり、その一方で菌は殺菌剤に対する耐性を強めていきます。耐性を強めた菌により植物は害が生じて病気になってしまうのです。すると再び農家は農薬を使用する悪循環が続くはめになります。虫に至ってもこれと同様のことがいえるのです。

オーガニック衣類


広がる農薬の影響

さらに散布された農薬や土に染み込み、そこで生産される農作物からは有害な化学物質が検出されます。農薬の使用をやめたとしても、土壌が化学物質を含まない本来の状態に戻るには長い年月が必要です。それを鳥類が餌として間接的に有害な薬剤を摂取して、中毒を起こしまうのです。日本からトキが絶滅したのはまさにこの様な状態になってしまったと言われています。

また、近年でも東京都の亀戸中央公園内周辺でハト大量死が発見されました。その死骸からは有機リン系殺虫剤のイソキサチオンが検出されています。この他にも殺虫剤メソミルによって、犬猫や野鳥の中毒事件が後を絶ちません。カラスや魚の大量死事件でも有機リン系殺虫剤MPPが原因だったことがわかりました。このMPP、アフリカでは鳥類駆除に使用されているそうです。

日本を始め、世界中でミツバチが大量死したり失踪したりする事件が相次いでいますが、その原因としてネオニコチノイド系農薬があげられています。これは世界一の闇企業とされる米モンサント社が開発し、住友化学が製造販売しているのですが、国内では今まで農林水産省と農協が推奨してきていました。ちなみに欧州では、ネオニコチノイド系農薬を原則禁止する事が定められました。

この様に様々な農薬や殺虫剤によって、水田が不純物やダイオキシンで汚染され、生態系に今も大きな影響を及ぼしています。

1970年のベトナム戦争でアメリカ軍が枯葉剤を大量散布し、現在でもその周囲では多くの生涯を持った子ども達が生まれて来ていることは、時折ニュース等でも報じられているのでご存知の人も多いことでしょう。枯葉剤には強力な毒性があり、体内に取り込むことで癌や白血病等の重い病気や、遺伝子変異等の様々な症状に苦しむことになります。

この時の枯葉剤を改良し、世界で一番の売上げを誇っている除草剤・ラウンドアップを製造しているのがモンサント社です。ラウンドアップには あらゆる植物の成長に必要なアミノ酸生成をストップさせる作用があり、木でも草であろうと枯らすことから「非選択性の除草剤」と呼ばれているのです。

日本でも使用された枯葉剤

日本でも沖縄市のサッカー場から枯葉剤が入ったドラム缶が多数発見されるニュースが報じられました。ドラム缶には世界トップの化学品メーカーの「ダウ・ケミカル社」の社名が記載されており、アメリカ軍が戦時中に放棄したものです。

さらには日本でも戦争が長引けば枯葉剤の大量産婦が行われていた可能性を示す計画書が発見されました。戦時中にはベトナム程ではないものの散布が行われ、海への流出もされていたそうです。

当時、この周辺では60代以上の人は殆ど生存せず、若くして原因不明で無くなることが多くいたり、若くして白血病で亡くなる人も多かったといいます。サンゴはぼろぼろに変異し、草も生えず、奇形の昆虫が多く発見されました。また、この時のアメリカの帰還兵でも枯葉剤の後遺症が出ている人も多く、その家族も遺伝的影響と考えられる生涯を持つ子どもを授かったということが報じられています。

これほどまでリスクのある劇薬が、今現在も世界のありとあらゆる所で使用されているのです。さらには利益を元める人間の手により、次々と新しい商品が増えています。「農薬が必要」と考えている多くの人々は「薬で元気になる」という様なことと同様、国や化学薬品会社等よるメディア等の根強い刷り込み・洗脳が深く浸透してしまっているのです。

この現実に目を向けて、まずは少しずつ農薬は使わない、農薬が使われたものは使用しないを実践していきましょう。環境も自分の家族も、そして未来の地球や子ども達も守るには「今」を少しずつ変えていかなくてはいけません。

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