農民達の健康被害

安全な衣料と生産の実態

前回の記事でも取り上げた、世界一番の悪会社・モンサントによって製造されている世界一売上げを誇る除草剤・ラウンドアップは世界中の農民やそれを食す消費者、そして地球環境をも蝕みます。アメリカの農家では「自殺するならラウンドアップに限る」というブラックジョークがある程の劇薬です。では、ラウンドアップはどのような被害を農民や消費者の体にもたらすのでしょうか?

ラウンドアップによる被害

マサチューセッツ工科大の研究者らの研究によると、 ラウンドアップは消化器疾患、糖尿病、心臓病、うつ病、自閉症、癌、痴呆症、喘息、奇形児が生まれる等の原因となっている可能性があるといいます。また、ラウンドアップの主成分であるグリホサートは、男性の性ホルモンを破壊す危険性とパーキンソン病に関係があると発表されてもいるのです。低用量でも人の腎臓が細胞死することも公表されています。2008年の科学的研究では、ラウンドアップとその代謝産物らが、低い濃度にしても試験管の中で人間の胚、胎盤、へその緒の細胞に死をもたらすことを示したそうです。

世界に広がる健康被害

とある調査によれは ラウンドアップを使用している地域では非ホジキンリンパ腫というリンパ腺の癌がその使用量と比例して増加するというデータもあります。この他にも、ラウンドアップを散布する農場で働く作業員とその周辺の住民は、ガンに罹る可能性がそうでない場合と比べ倍増することが確認されたというデータが上げられたり、都市に住む人の尿からこのラウンドアップが検出される等のニュースが各国で報じられています。

その中でも特に印象にの残ったことは、アルゼンチンでモンサントを使用している農業地方で子どもの80%の血液から農薬が検出されているというニュースです。この地域で生まれてくる乳児には指が6本あったり、または足の指が欠けていたり大腸がなかったりという奇形児の割合が非常に多いそうです。さらに、発癌率はラウンドアップ使用以来40倍まで増加したといいます。

この様な農民の被害が世界のありとあらゆる所で報道されているのにも関わらず、当のモンサント社はラウンドアップを使用していない農場での実験データをもとにその安全性を宣伝しているのです。

2003年にデンマークで使用が禁止され、カナダでも全州での使用が禁止されました。日本では、84年6月から86年3月にかけて、ラウンドアップによる急性中毒が56例もあり、そのうちの9例は死に至っている事例があります。しかし、日本では近所のホームセンターや農協(JA)で普通に販売が行われています。ラウンドアップのCMまでもが流れ、国内の除草剤の売上げトップの座を占めている事が現状です。日本もカナダや欧州と言った国々を見習い、ラウンドアップを始めとした毒性の強い農薬は使用禁止にしなくてはいけません。

国内でも広がる農薬被害

戦争で使用された程に強い毒性を持つ農薬ですが、厚労省の人口動態統計によると11年の農薬による死者はなんと424人にも及ぶそうです。農林水産省が行っている過去5年の農薬事故や被害の実態調査でも、中毒や死亡事故が19年度には19件、20年度には19件、21年度には27件、22年度には38件、23年度には36件(内死亡が8件)という被害状況が報告されています。死亡事故の原因に関しては誤用が大半を占め、中毒事故の原因に関しては散布中によるものも多く報告されています。

その症状は呼吸困難や下痢、嘔吐や麻痺等の神経症状、発ガン性、催奇形成、生態系への影響等様々です。体の中に農薬が入れると、蓄積されていき体をむしばんでいきます。

オーガニック衣類

国内で現在も行われている農薬散布は有機りん系殺虫剤MEPが通常の濃度よりも50~100倍も濃い濃度で使用されています。これは遺伝子の変異を引き起こす可能性があるとされている危険な物質です。同じく使用されるトップジンMゾルは遺伝子変異や発がん性のあるカルベンダゾールを含み、農薬散布中に農薬を浴びた人が入院をするという被害も出ているのです。

農民以外でも農薬による影響を受けてしまう事も多くあります。家庭で庭に除草剤を撒いてから、その家の女子児童が学校で体調不良を訴えるようになったり、まるで人が変わったかのように集中力が欠如し、いきなり高笑いを始めるなどの不可解な行動を取るようになったそうです。また別の児童は、家庭で除草剤が撒かれた後から学力が急に落ち、真っ赤な湿疹ができたり、体の不調を訴えるようになったといいます。

この様に農民の生活から都会の生活まで、あらゆる所にその脅威は潜んでいるのです。人間も環境も破壊する農薬の問題は決して他の国の遠い話ではないと言う事を知って頂ければと思います。

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