前回は『常に肌に触れる洋服の大切さ』ということで、天然繊維と化学繊維のお話をさせて頂きました。天然繊維とは自然の植物の繊維や動物の毛を加工したもの化学繊維とは石油を使用したり、天然繊維に化学薬品を反応させて作ったものという事を知って頂いた上で考えて頂きたい事があります。
それは『どの様な服が安心か?また、どの様な服は危険なのか?』ということです。普段、何気なく気に入ったデザインや色の洋服を選び、それを当たり前の様に着ているという人が殆どだと思います。突然、あなたの服が安全か危険かを聞かれても戸惑ってしまう事でしょう。
そこで今回は『安全な服』と『危険な服』に付いてお話をさせて頂ければと思います。
危険な服
察しの良い方は天然という位だから天然繊維が安全で、石油を使用する化学繊維が危険なんだろうと漠然と思われる方もいらっしゃるかもしれません。その通り、石油を原料とする化学繊維の衣類はとても危険です。
石油で製造された化学物質からは環境ホルモンが含まれ、発癌性や変異原性を始めとした様々な毒性が人体に負荷をかけます。また化学繊維アレルギーによる肌トラブルであったり、静電気による痒み等数多くのリスクを伴います。
さらに細かな詳細に付いては次回以降の化学繊維に付いての記事で少しずつそのリスクをご紹介させて頂きますが、ご自身の服の裏側に付いている品質表示タグを見て『ナイロン』や『ポリエステル』といったような化学繊維の表示がなされている服ばかりを所有している方は特に注意が必要です。
天然繊維は安全?
では、次に天然繊維は安全なのでしょうか?天然というくらいですから全てが安全なように思えてしまいます。しかし、天然繊維にも安全なものと危険なものがあります。
一般的に多く使用されている『コットン』は天然繊維でも、コットン栽培時にとてつもない量の農薬や化学肥料が使用されます。それに伴い農薬の危険性、また色を付けるための化学染料や塩素漂白による化学物質の残留リスクが高まるのです。
着用をする前に洗濯をすれば安全というものであはありません。これらの農薬や化学薬品は衣類の繊維の中に残留します。それによって化学繊維と同じような肌トラブルを起こしてしまう人が数多くいらっしゃいます。
安心な服
では、何がいったい安全なのでしょうか?それは『オーガニックコットン』と『麻素材』『絹素材』になります。
オーガニックコットンは安全?!!
オーガニックコットンは農薬をある一定の期間使用せずに栽培をされたコットンの事をいい、オーガニック認証が義務付けられ管理されています。通常のコットンの様な農薬被害や化学物質残留の心配はありません。
麻や絹もオーガニック!!
また麻素材や絹素材も栽培に化学物質を使用せず、オーガニックなナチュラル繊維ということになります。もちろんその後の漂白や化学染料等による影響は気を付けなくてはいけませんが、これらの繊維の衣類を着用することが安全な服を着るということになります。
様々なシチュエーションで防水性のジャケットやウィンドブレーカー等を着用する機会もあるかもしれません。その様な際にも、インナーウェアに関してはしっかりと汗を吸収してくれる安心で安全なオーガニックの天然繊維を選ぶ事が良いでしょう。
次回以降は化学繊維に付いて徹底的に解明をしていきたいと思います。ぜひご覧下さい。
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