『化学繊維の衣服は、石油を原料として作られている』というお話をさせて頂いてきました。つまり、化学繊維の衣服を身につけているということは、常に石油を肌に密着させているという事になります。この行為がどれ程人体へのリスクがある事なのかをお話させて頂きます。
石油とは?
まず、『石油』とは灯油やガソリン、重油や軽油等の様々な石油製品の総称です。石油製品は連産品と呼ばれる事があり、これは原油を精製してガソリンや灯油などを作る場合、ある特定の製品のみを作ることは出来ず、必ず全部の種類の油が生産されてしまう為このように呼ばれています。
石油の成分になる大半が炭化水素であり、色々な炭化水素の混合物から構成されています。分留によって成分を分け、精製することで、天然ガスやガソリン、灯油・軽油・重油・アスファルト等の製品として得られます。
石油は危険
この石油を誤って誤飲した場合、焼けるような痛みを伴い、意識を失ってしまったり、吐血をする等の危険性があります。一滴でも肺に入ると生命の危険にいたる場合があります。仮に皮膚に付き、直ぐに洗うなどの処置をせずにいると赤く腫上がってしまうことがあります。
人体への影響
化学繊維は石油を原料として加工・製造されているので、石油を直接肌に付けたときの様に直ぐに症状が出るということはあまりありません。しかし、アトピー体質の方や敏感な人は直ぐになんらかしらの影響が出てきてしまいます。洗濯をしていれば大丈夫と言うことでは決してありません。
化学繊維を始めとした、石油を原料として製造された化学製品は、環境ホルモンによる人体への影響も心配されます。現在は特に肌トラブル等の症状が無いという方でも、長期によって身に付けていることにより、体調が悪く体の免疫が低下している時や妊娠時、年齢によって体質が変わった時や環境が変わった際に症状がでる可能性があります。
日用品の多くに石油が使用されている
近年は多くの安い化粧品、美容製品、シャンプーや歯磨き粉や洗剤等の日用品には、そのコストを下げる為にその殆どが石油を原料とした化学成分が使用されています。それらによって肌トラブルを起こす人が年々増加しているのです。
また、口から入る化学物質は90%肝臓で解毒されますが、皮膚から吸収された化学物質はほとんど解毒されることはないともいいます。だからこそ肌に直接触れ続ける衣料こそ、人体にとってリスクの無いものを選ばなくてはいけないのです。
近年は安価なファストファッション店が増え、リーズナブルに衣類を購入出来る様になりました。しかし、化学繊維の服を着ているということは、常に石油を身につけているということを認識して頂き、家族やご自身の身を守る為により安全性の高い衣類選びをして頂ければと思います。
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