ここでは、家を建てる前、買う前、借りる前に気を付けるべくポイントをまとめていきましょう。住居を一度聞けると、引越をするのは中々困難です。ですので、必ず家の立地環境は十二分に把握した上で、話を進めるようにしましょう。
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こんな立地の家には住んではいけない
交通量が多い国道付近や、見通しが悪いのにも関わらず自動車の交通量が多い道路の近くは、お子様やお年寄りにはとても危険です。国道や工場等の近くでは車の排気ガス、国道や線路等の近くでは騒音がによる健康被害が心配されます。
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見えないガスには気を付けて
自動車の排気ガスの成分は、ガス状の成分と粒子状物質(PM)とに分けられます長い間吸った場合は、咳やたんが出やすくなるなど呼吸器に影響を生じてしまうのです。高い濃度になると、数時間のうちに鼻や喉、胸が痛みが起こり呼吸困難になることもあります。喘息やアレルギーの他にも粘膜への刺激、農作物等植物へさえも影響を与えます。
また、排気ガスにも含まれるホルムアルデヒドやダイオキシンは猛毒の化学物質です。これらは、ガン性や環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の働きを持ちます。
中国でも話題になっている粒子状物質は、他の大気中の微粒子に比べても小さく肺や気管の奥まで入りやすい物質です。その為、発ガン性や慢性気管支炎、花粉症や内分泌攪乱性、心臓疾患など多くの健康被害が示唆されています。また、洗濯物に付着し、それを着用することで吸収してしまう可能性もある為とても危険です。
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騒音も聴覚のみでなく、人体へ様々な影響を及ぼす為に危険です。疲労の増大や心理的不快感、ストレスや精神集中の困難や不安感、吐き気や嘔吐、胃の分泌液の減少や収縮運動の減少、心血管系への影響(特に血圧の上昇)、唾液分泌の減少や自律神経、内分泌系への影響等様々です。そして何よりも睡眠を妨害される恐れがあります。
これらを防ぐ為に窓を密閉し続けると換気不十分となり、ハウスダストや化学物質化敏症のリスクが高まる悪循環になる為、建設現場や工場を始めとしたこの様な立地は避けるべきでしょう。
また、高圧送電線や変電所、携帯基地局の近くもとても危険です。環境庁の資料によると、高圧線の鉄塔下から半径200m以内の子どもは600m以上の子どもに比べ、白血病になりやすいリスクが23%も増すという報告があります。電磁波にさらされることにより、小児白血病やがんの発生率が増加する可能性が増加します。
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年間の日当たりを考えて
日照条件もとても重要です。日照は夏と冬では随分と異りますので、四季を通じての日照を想定しなくてはいけません。日当たりが悪いことで、室内や住居周辺に湿気が増えてしまうのです。湿気は建物の老朽化に繋がる他、カビやダニを発生させ、アレルギーの原因になります。
また、アレルギーが強い方や花粉症の症状が重い方は森林の近くは注意が必要です。スギ花粉等により症状が悪化する可能性もあります。
この他にも土壌や地盤、近隣住民の関係性、生活の利便性をしっかりと考えて見ることが大切です。また、建設会社や不動産は、シックハウスや化学物質過敏症の正しい理解をしており、親身になって相談に乗ってくれる所を選びましょう。
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