白血病は「血液のガンである」と言われ、血液内の血球が正常に生産されず血液として正常に機能せず貧血や感染症が起きたり、血液内にガン化した血球細胞が入り体中に浸潤して障害を起こす等の症状を引き起こす病気です。血球など血球に変わっていく過程でガン細胞が発生し血液生産の正常なプロセスに障害が起き、白血球が異常に増産されて血液が白っぽく見える場合がある為に白血病という病名になったと言われいます。
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白血病の種類
発病原因については解明されいないことが多くありますが、放射線被曝・ウィルス性・抗ガン剤等が原因とされています。白血病の種類は、白血病細胞の性質が骨髄系の細胞かリンパ球系の細胞かによって骨髄性白血病かリンパ性白血病に分類されます。成熟したらリンパ球になる細胞ががん化した場合が急性リンパ性白血病、リンパ球以外の白血球や赤血球や血小板になる予定である細胞ががん化した場合は急性骨髄性白血病となります。
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リンパ性白血病に付いて
●急性リンパ性白血病 br>
造血幹細胞からリンパ球に成熟する段階の若い細胞ががん化した状態が急性リンパ性白血病で、被ばく者での発症率が高い・電離放射線やベンゼンの暴露が関連すること・他のがんで化学療法や放射線療法を受けた後に発症することが原因とされていますが、ほとんどの場合は明らかな原因は不明です。ウイルスが原因で白血病を発症するものもあるといます。急性リンパ性白血病の症状に、白血球が減少することによる感染症による発熱・貧血による全身倦怠感・ふらつき・動悸・息切れ、血小板減少による鼻血・歯肉出血・皮膚の紫斑や点状出血・リンパ節や肝臓や脾臓の腫れがあります。
●慢性リンパ性白血病 br>
慢性リンパ性白血病は、比較的成熟した小型リンパ球が増加し末梢血白血球数の増加とリンパ節の腫脹を来す病気で、高齢者・男性に多い特徴があります。原因は不明ですが、環境因子の影響・遺伝的要因・免疫学的異常等の関与があるとして考えられます。症状は、リンパ節腫脹や脾腫・末梢血白血球の増加等がありますが、25%の人は無症状であり検診などで偶然見つかることがあります。
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骨髄性白血病に付いて
●急性骨髄性白血病 br>
急性骨髄性白血病の症状は、くりかえす感染症・疲労・食欲不振・脱力・高熱・過剰な出血・アザができやすい・歯肉の腫れや変色・痛みや傷がなかなか治らない・骨や関節の痛み(肋骨・胸骨)等が現れ、これらの症状は白血病細胞が引き起こすものと正常な白血球・赤血球・血小板が少なくなることで生じるものがあります。血液検査で、白血球数の異常・赤血球数や血小板数の減少が見つかった際には急性骨髄性白血病を疑います。原因は不明ですが、放射線や抗がん剤等の化学物質が原因と考えられています。先天性遺伝子異常に関連した小児白血病もみられますが、白血病は遺伝性の疾患はありません。
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●慢性骨髄性白血病 br>
急性骨髄性白血病では、がん化した芽球は正常な細胞のようには分化しないで骨髄に芽球のままとどまるために血液中の細胞は減少しますが、慢性骨髄性白血病は正常細胞のように分化して限りなく殖えるため血球数は増加します。全ての遺伝子は、細胞のなかにある1〜22番まで2本ずつある常染色体と2本の性染色体からなる46本の染色体が存在していますが、慢性骨髄性白血病では9番と22番染色体が途中で切断されてそれぞれ相手方の染色体と結合する異常が認められます。
この異常な染色体をフィラデルフィア染色体と呼んでおり、それにより新たに異常な遺伝子(BCRRABL)が形成されBCRRABL蛋白質が産生されて発病に繋がります。どのような原因によってフィラデルフィア染色体が形成されるのかは解明されていません。慢性骨髄性白血病の症状は、慢性期では全身のだるさ・体重減少・皮膚のかゆみ・肝臓あるいは脾臓の腫大による腹部膨満感を自覚することがあり、急性期では動悸・息切れ・全身のだるさ・貧血・皮下出血・鼻血・歯肉出血・発熱・関節痛・骨痛がみられます。
白血病は白血球の型が一致したドナーがいることが必要です。以上、ここでは、白血病の種類と詳細を説明いたしました。
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