がんの種類と詳細

病気と現代医療

癌は日本人の死因原因の第1位であり、国民の3名に1名が癌で亡くなっている位に慢性化している生活習慣病の一つに分類される慢性疾患です。ここでは、がんの種類と詳細について解説をさせて頂きます。

代表的な癌の種類

●胃がん
胃がんの症状は、初期段階では必ずしも顕著な症状は見られませんが、食欲がなくなったり軽い消化不良、げっぷが良く出るという自覚症状が発症します。病気の進行によって症状が顕著にな、胸焼け・胃酸の逆流・吐き気・胃の痛み・上腹部不快感等が現れ、進行すると嘔吐・腹部膨満感・上腹部痛・持続的な胃の痛み、末期症状では貧血・体重減少等、さらに黒い便や吐血は要注意です。

完全に胃がんの原因は解明されていませんが、胃がんの危険因子と考えられているのはカビの生えた食品・くんせい食品・塩漬け食品・遺伝的要因・胃潰瘍・胃切除後の残胃・慢性萎縮性胃炎・腺腫性胃ポリープ・胃上皮異型過形成・ヘリコバクターピロリ(胃の細菌」があげられます。食生活では、塩分の高い食事やくんせいや酢漬け食品は胃がんのリスクを上げてしまいます。

また、冷凍食品や高塩食品、漬物やソーセージ等の加工肉を食べること、果物や野菜の摂取不足はビタミンCがおろそかになることは胃がんのリスクを高めます。魚や肉類のこげやカビの生えた食品も避け、過度の飲酒にも注意しましょう。喫煙や体重増加・肥満、家族歴と遺伝的要因も関係詞ており、例えば父方で2人以上が胃がんを患っていればリスクを上げる遺伝子があることが考えられます。予防には、がんになりやすい体質や要因を理解して生活習慣や食生活を改善していくことが重要で、定期的にがん検診や健康診断を受けることにより、早期発見・早期治療に繋がります。

●肺がん
肺がんの症状は、激しい息切れ・咳・胸痛・血痰で個人差があり肺がんになる場所により異なります。肺がんの原因には喫煙が最も関わっており、喫煙者は非喫煙者と比較すると男女共に4倍もリスクが高まります。タバコを吸っていない人でも近くにいるだけで煙を吸ってしまい肺がんにかかりやすいとの指摘もあるので要注意です。この他にはアスベストや排ガスによるダイオキシンによる影響もあげられます。遺伝と肺がんの関係はあまりないと考えられます。禁煙以外の対策には早めの検査と定期的な検査を受けるということが大切で、肺がんにかかっていても早期に発見することで転移などの悪化を防ぐことが出来ます。

●肝臓がん
肝臓がんは、がんになるまでにウイルス感染・肝炎(肝臓に炎症を起こす)・慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんの5段階を経ます。肝硬変にならずに慢性肝炎からいきなり癌になる例外もまれにあります。肝臓がんそのものの症状が出る前に、それぞれの過程の症状がでてきます。ウイルスに感染した場合は黄疸・食欲不振・嘔吐・倦怠感・発熱・下痢といった症状が出ます。肝臓がんになった場合は9割以上が肝硬変になっているので、肝臓付近の痛み・食欲不振・腹部の張り・倦怠感・顔色が黒くなる・体重減少という様な肝硬変の症状が出やすくなります。肝臓がんの主な症状は、肝炎や肝硬変に似ている黄疸・腹部の張り・倦怠感・腹水が溜まる・下痢・吐血・貧血等の症状が出るようになります。

原因のほとんどはウイルス性肝炎で、原因となるのはB型肝炎とC型肝炎です。B型肝炎は母子感染や感染している人の血液との触れ合いで感染します。原因となるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染しないようにする為に、ウイルスの感染者の血液や体液を直接触れないようにすることが重要です。歯ブラシやカミソリの他人との共同は避け、タトゥーやピアスは医療機関に相談し、SEXはコンドームを必ず付けて予防をします。これ以外には生活習慣を正すことが大切で、運動不足や睡眠不足は肝臓の機能低下を招き、糖尿病は肝臓がんに影響すると言われていますので食事改善を行いましょう。飲酒や喫煙も避け、ストレスを発散させることも肝臓がんの予防のひとつです。

●大腸がん(直腸がん・結腸がん)
大腸がんは、食生活の欧米化・脂肪の摂取量の増大により年々増加傾向にある疾病で、種類は直腸がんと結腸がんの2種類があります。大腸がんに特徴的な症状はありませんが、便通の異常・残便感・便が細くなった・痛みを伴うしこりがある・血便:便に鮮血または黒色の血液が混じる・下痢と便秘の繰り返しなど排便時に気になることがある・腹痛や腹部膨満感の症状が当てはまる場合には疑う必要があります。この中でも血便の頻度が高くなっている場合は、がんの中心が潰瘍となり出血がおきるのが原因ですので早急に医師による診断を行いましょう。

大腸がんには食習慣と環境が影響しており、肉類・卵・乳製品等の動物性脂肪や炭水化物や砂糖の摂取が多い人ほどリスクが高まります。逆に穀類・豆類の植物性繊維の多い食事を摂取している人は大腸がんにかかりにくいという研究結果が報告されています。直系の親族に大腸がんの人がいること・肥満・飲酒は大腸がんのリスク要因とされています。食事面での予防方法は、ビタミンCとE・野菜類・きのこ類・豆類・海草類・果物・穀類」は大腸がんのリスクを下げる効果があり、食物繊維を豊富に含んだ食事を摂取することも発がん物質と腸粘膜の接触時間を短くして便通を整えて大腸がんの予防になると考えられます。がんの発生要因とされている活性酸素を抑える物質を多く含む抗酸化食品を摂取することも効果的で、ポリフェノール・カロチノイド・イソフラボン・ビタミンA(β―カロチン)・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB群等がその代表的です。

●食道がん
食道がんの症状は、食べたり飲んだりした際に食道に違和感を覚えるようになります。飲み込んだ際に痛みやしみる様な違和感があったら内視鏡検査で確認をすることが大切です。症状は体重の減少・むせるようなせきがでる・血が混じる・胸や背中の痛みが現れます。食道がんになる原因として、喫煙と飲酒等の日頃の習慣から発生するものと、熱い飲食物や辛い刺激のある物の摂取のによる食道の粘膜や細胞を傷つけてしまう症状の二つに区分することがリスク要因としてあげられます。

食道がんの予防方法は、過度な喫煙とアルコールの摂取は控え、果物や緑黄色野菜を多く摂取することです。野菜をよく食べる人は食道がんの発生率が半分になる・果物を多く取るとその都度発生率が減少していくという調査結果があります。ストレスの増加は免疫機能を低下させて新陳代謝のサイクルを狂わせてしまいますので、ストレスをためない生活をおくりましょう。

●乳がん
乳がんの患者は近年増加傾向にありますが、早期発見すれば十分完治することが可能です。乳がんの症状には乳房にしこりがあることが良く認知されていますが、しこりの多くの場合ががんではないことが多くあります。それ以外の症状では、乳頭からの出血、乳房そのものの痛み、リンパ節に転移した場合には腕や脇の下が腫れる等があります。発症の原因には、女性ホルモンの1つエストロゲンのレベルが高くなるほどにリスクが高まるという学説があります。また、ホルモン治療を行うことでもリスクが高まることで知られています。生活習慣や体格的や生理的な特徴も原因になり、日頃から飲酒をする女性、身長の高い女性や閉経後に肥満となってしまった女性、閉経の年齢が遅い、初産の年齢が遅い、授乳の経験がない、肥満、出産経験がない、高齢出産等でリスクが高まるので注意が必要です。一方で、日頃から運動をする習慣のある女性は乳がんのリスクが低くなるという報告があります。

乳がんの予防方法には、イソフラボンを豊富に含んでおりエストロゲンの働きを押さえてくれる納豆や豆腐等の大豆食品や、活性酸素の生成を押さえる緑黄色野菜、抗酸化作用のあるコーヒー・赤ワイン・バナナ・ポリフェノール等を摂取すると良いでしょう。睡眠も乳がんの予防という観点では重要で、睡眠時間の短い不規則な生活をしているとメラトニンが分泌されエストロゲンを刺激して乳がんを発症しやすくします。

●子宮頸がん
子宮頸がんの症状は血尿・血便や頻尿が激しい・おりものの色がおかしい、または異臭を感じる・下腹部に重みを感じるまたは痛い・腰痛・生理ではないのに出血・生理不順が頻繁に起きているという様な症状はが現れます。子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウィルス(HPV)の長期感染が原因だと言われており、100種類以上あるHPVの種類は高リスク型と低リスク型に分かれます。15種類ほどある高リスク型に感染することで子宮頸がんになる可能性が出てくるのです。子宮頸がんの予防は、清潔に保つことが感染症を防ぐ上でとても大切で、他にも適度な運動と休養、ストレスをためない事が重要です。食べ物に関してはカロリーやコレステロールも高いものを控え、緑黄色野菜や豆腐等を積極的に取りガンの細胞を増やさないようにしましょう。

●甲状腺がん
甲状腺には腺がん(乳頭腺がんと濾胞腺がん)・未分化がん・髄様がん・悪性リンパ腫といったがんが発生します。甲状腺のがんは他の部位のガンと比較すると若年層に多くみられるのが特徴で、40歳代にもっとも多く発生するとされています。症状には、くびの圧迫感がある・声がかれる、未分化がんの場合は呼吸困難・ものを飲み込みにくい・体重が減る・疲れやすい等のがみられます。

癌の種類は様々

●子宮体がん・子宮内膜がん
子宮体がん(子宮内膜がん)は胎児を育てる子宮の内側にある子宮内膜から発生する病気で、年齢に関係なく近年増加傾向にあるのです。エストロゲンによって増殖するタイプとエストロゲンに関係なく発生するタイプに区分され、閉経年齢が遅い・出産歴がない・肥満・エストロゲン産生がんが要因としてあげられます。症状は、排尿痛・排尿困難・生理とは無関係の出血・おりもの・性交時痛・骨盤領域の痛み等があり、糖尿病・肥満・高血圧のある女性に多く発症するという報告があります。

病気に付いて

●前立腺がん
特徴的な症状には、尿が出にくくなる・尿の回数が増える頻尿・残尿感・膀胱がある下腹部が張ってくる・血尿等があります。原因のひとつに、遺伝が関係していると言われており、これ以外には高タンパクや高カロリーなアンバランスな食生活が大きく関係しているようです。予防方法は、動物性脂肪や乳製品の過剰摂取による肥満や肉類などの食べすぎは前立腺がんの近道になる為に控え、飲酒や喫煙をせずに、睡眠時間を多くとることが前立腺がんにかかりにくくなるといわれています。

●皮膚がん
皮膚がんは、表皮がんと悪性黒色腫(メラノーマ)に大別でき、メラノーマは短い期間で急に直径6mm以上に大きくなるような場合や、色が全くの黒色をしているか・茶色が混じった黒色をしている、しこりがあり、そのしこりの周りがにじみ出た墨のように見えるという様な症状が現れます。皮膚がんの原因は紫外線で、太陽紫外線の中波長(UVB)を浴び続けると直後から皮膚は赤くなり皮がむけたり水泡ができるほどの日焼けになりますが、その状態をサンバーンと呼び皮膚がんの原因になります。予防方法は、長袖を着る・つばの広い帽子をかぶる等の紫外線を浴び過ぎないように対策を行うことです。最近では、コーヒーに入っている抗酸化物質ががんリスクの軽減につながる可能性が高く、適量のコーヒーを飲む事が基底細胞がんの予防につながるとの見解が発表されました。

 

●咽頭がん
のどぼとけの辺りにある気管を喉頭(いんとう)と呼び、そこにできるがんの総称を指します。声帯に発生する声門がん、声門の上部にできる声門上がん、声門の下部にできる声門下がんの3種類に分けられ、声門がんが一番発生率が高く、60歳以上の男性に多い発症することが特徴です。喉頭がんの症状は声がかれること、声門がんの典型的な症状は血たん・呼吸困難・物を飲み込んだ際の違和感や痛みが現れ、症状が進行してしまうと喉頭を摘出しなければならなくなり声帯を失ないます。喉頭がんの原因として、飲酒と喫煙が危険因子であると言われており、喉頭がん患者の90%が喫煙者で男性喫煙者の発生率は非喫煙者の30倍もあるようです。辛い刺激の強い食べ物や熱い食べ物を好んで食べる人は、常に粘膜細胞を傷つけてしまいDNAががん化しやすいので注意が必要です。

●膵臓がん
膵臓がんは、特有症状がなく自覚できないことから、初期段階に発見できずに気がついたときには他の器官に転移していたという症例がとても多くあります。膵臓がんがある程度進むと黄疸・腹痛・みぞおちや背中の痛み・腰痛・消化不良・急激な体重減少・倦怠感・糖尿病・食欲不振・吐き気・嘔吐等が現れます。

膵臓がんの原因は、医学的に決定的な原因は解明されていませんが、体質的な条件や生活習慣が関わることが明らかにされています。喫煙や大量のアルコール摂取、食生活の欧米化、野菜をあまり食べない栄養の偏り、高たんぱく質・動物性脂肪・糖質の過剰摂取、いつも満腹になるまで食べる、よく噛まずに早食い等も膵臓へ負担を与えます。また、コーヒーを愛飲している人に膵臓がんの発症率が高いとの統計データも報告されています。膵臓がんの予防には、よく噛んでゆっくり食べる・ストレスを溜めない・緑黄色野菜を中心にしたバランスの良い食事と肉食減らす・暴飲暴食をしない・適度な運動で体脂肪をコントロールする・十分な睡眠・脂や塩分の高い食事を控えるといった事が大切です。

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