電磁波過敏症の症状に付いてお話をさせて頂きます。
br>
携帯電話普及以前から危惧されている電磁波過敏症
元々、電磁波が人間の身体に与える悪影響が疑問視されたのは、携帯電話が普及するよりもずっと以前のことでした。アメリカでレーダーを取り扱う職業の人達の間に、白内障や身体の不調が頻発することが見つかったことが発端となっています。
それ以降、小児白血病の発症率や脳への影響も懸念され、アメリカの医学者ウィリアム・レイ博士によって電磁波が影響になっている健康被害を電磁波過敏症と呼ばれるようになりました。目・皮膚・鼻・頭痛・疲労・めまい・関節痛などの13種類の症状を総括するもので、特徴は、最初に目、皮膚、神経に症状が現れます。
次に呼吸困難や動悸、めまいや吐き気などの症状が現れ、疲労感やうつを伴う頭痛や短期的な記憶喪失、手足のしびれやまひが発症する患者もいるということです。
ウィリアム・レイ博士による電磁波過敏症の13の症状分類は下記の様になります。
1.目の症状:見にくい、目が痛い、目がうずくなど
2.皮膚の症状:乾燥する、赤くなる、できものなど
3.鼻の症状:鼻づまり、鼻水など
4.顔の痛み:顔がほてる、むくむ、水泡、ひりひりする
5.口の症状:口内炎、メタリックな味がする
6.歯や顎の痛み
7.粘膜の症状:乾燥、異常な渇き
8.頭痛:単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで
9.疲労:異常な疲れ、集中力の欠如
10.めまい:気を失いそうな感覚、吐き気
11.関節痛:肩こり、腕や関節の痛み
12.呼吸:呼吸困難、動悸
13.しびれ:腕や足のしびれ、まひ
br>
電磁波過敏症の有病率は9パーセントにものぼっており、高圧送電線が発する電磁はの悪影響が認定された幼児や老人。常にパソコンの電磁波にさらされているシステムエンジニア、テレビや冷蔵庫や電子レンジの電磁波によって健康被害が認められた主婦等、様々な人に発症しています。
br>
電磁波制限の無い日本では自身で守るしかない
日本では、まだまだ規制するまでにはいたっていませんが、海外では大きく規制している国も増えています。特に欧州諸国は、電磁波問題を深刻に受け止めており、EUでは電磁波の健康被害に厳格な対策を推進しているのです。
一部の国では、電磁波の影響による頭痛・胸苦しさ・吐き気・めまいなどの症状を電磁波過敏症と定義して、国家的レベルの対策として取り組んでいます。英国では電磁波の影響があるので16歳未満の子供に携帯電話の使用をさせないように学校に指導勧告をしていますし、デンマークやスウェーデンでは電磁波による障害が公的保険の対象です。
長期間の使用になると、どれほど影響がでるのかは現在も研究がされているようです。2011年世界保健機構の国際がん研究機関(IARC)は、電磁波と発がん性の関連性に関して4カ国の専門家による議論の結果、限定的ではありますが可能性があるとの発表をしています。
日本では、、他国で様な「一定以上の電磁波を発する家電は販売許可が下りない」という法律はありません。電磁波は我々の生活の中に大きく蔓延っています。その様な中で、日常生活を送る為に、正しい理解の元、家電を使用していくことが必要とされます。まずは、電磁波を浴びる総量を減らすことを一番に、少しずつ生活のあり方をを考えていくことが大切です。
コメント