最近の統計によりますと、日本で腰痛を患う人達は約4,000万人だそうで、その大部分の人達はなかなか腰痛が治らずに苦しんでいるのです。ほとんどの場合、腰痛の原因は普段の姿勢にあるとされています。悪い姿勢でいると、身体に負担がかかり、やがて腰痛になってしまいます。
腰痛を患う人にはやって欲しいこと
インターネット社会ですから、机に向かって一日中同じ姿勢でパソコン操作をしている人は多いと思いますが、やがて腰痛持ちになってしまうかもしれませんので注意をしましょう。このページでは、腰痛に良いケア方法とストレッチ方法をご紹介したいと思います。
腰痛に良いケア方法
まずは、腰痛に良いケア方法をご説明しましょう。
●腰痛に効果があるツボを押しましょう。
身体の両脇に腕をしっかりとつけてみて、その時後ろから見て手のひじの高さにあるツボ・肩甲骨の内側から真っ直ぐ下のところにあるツボ・これが腰痛に効くとされている<志室>と呼ばれているツボです。このツボを日常の生活の中で、空いた時間にゆっくりと押してあげると良いでしょう。
●身体に適したマッサージをしましょう。
両手を使って脇腹をつかむような感じで腕を固定し両手の親指を使って肋骨の下、背筋の下周辺を少し強めに圧迫して下さい。ぎっくり腰など急な腰痛に悩まされた時の運動としては、腰をゆっくりと左右にストレッチをして敢えて少し筋肉を動かしてあげることが効果的だとされていますが、本当に痛くて我慢できないと感じた時は無理をせず専門医に相談しましょう。
●普段の姿勢を正しく保ちましょう。
日常生活の中で腰に負担をかけない姿勢をとることが基本になります。まずは常に正しい姿勢を保つということが大切で座るときのみならず、立っているときにも良い姿勢を保つ意識を持ちましょう。
その時の姿勢の形は、自然なS字型カーブをキープするよう心がけて下さい。普段から腰に負担をかけないような動作が大切と言われていますので、中腰になるのを避けるには膝や股の関節を使って動くようにすると良いでしょう。腰に負担をかけない為には手だけ腰だけでなく身体全体の関節とバランスをとる姿勢が重要になってきます。
●腰痛に効く食材を多めに摂取しましょう。
腰痛に効果的な成分はカルシウムとで、腰痛はもともと骨の靭帯や骨の筋肉が弱ってしまうことが原因で起こります。骨を強くする為にはカルシウムが必要不可欠ですし、カルシウムの吸収を助ける為に必要な成分はビタミンDやたんぱく質です。
これらの成分を多く含む食材を摂取することで腰痛を予防できます。カルシウムを多く含む食材で有名なものは牛乳・乳製品・大豆や小魚等の食材です。適当な日光浴を行うとビタミンDが身体の内側で活性化される為、適度な日光浴を日頃の生活に取り入れてはどうでしょうか。
腰痛に良いストレッチ方法
次に、腰痛に良いストレッチ方法をご紹介します。仕事の合間にできる簡単な腰痛ストレッチです、腰痛の予防にもなりますので試してください。
●デスクワーク腰痛の予防に最適な<胸張りストレッチ>
パソコンを操作する場合には、どうしても両手両肩が前に出て目線が下向きになり、猫背になってしまいがちですが、この姿勢は腰に非常に負担がかかります。
パソコンを使って作業をすると、どうしても長時間に渡って同じ姿勢を続けてしまいますが、これも腰によくないのです。長時間座る仕事をしている人達の多くは、前かがみになると痛いタイプの腰痛です。そういう人に実践してほしいのが胸張りストレッチです。椅子に座ったままでもOKですから、できれば30分ごとに実践して欲しいです。
(1)正座した状態で背筋を伸ばし後ろで手を組み、視線は真っ直ぐ正面にむけましょう。
(2)腕を後ろに伸ばしながら上方に上げ、胸は逆に突き出し腰がカーブする事を意識しましょう。
デスクワークの途中でも、このストレッチは有効ですから椅子に座っているときは、握りこぶしを腿において背中を反るようにしましょう。
●反ると痛いタイプには<ねこ運動ストレッチ>
前述の前かがみになると痛いタイプとは逆に後ろに反ると痛いタイプの人もいますが、そういう人に最適なのが、このストレッチです。
(1)背筋を伸ばして椅子に座った状態からゆっくり息を吐き身体を前に倒して足首を掴みます。
(2)両足を痛くない程度に前をスライドさせます。
この時に腰を充分に丸め背中がしっかりと伸びていることを意識しましょう。このストレッチをすると縮んでいた身体が伸ばされてパソコン疲れがほぐされます。
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