スマホの所有率は2014年で62.3%となり、多くの方にとって生活の一部になりつつあるスマホです。しかし、このスマホが原因でひどい肩こりや頭痛に悩まされるなど、体に不調を訴える方が増加していることをご存知でしょうか?このような諸症状を「スマホ症候群」といい、今回はスマホ症候群についてご紹介させていただきます。
スマホ症候群とは??
スマホ症候群とは、スマホ(スマートフォンなどの携帯情報端末)を長時間使用し続けることにより起こす、肩こりや首こり、眼精疲労やドライアイ、視力低下などの目に起こる症状、手の痺れや腱鞘炎により肘や手指の痛みの症状を総称して呼ばれます。また、症状が軽く自覚がない場合もあります。ですので、下記のチェックリストをご確認ください。
□ノートパソコンやタブレット端末をよく使う
□1日1時間以上スマホの画面を見ている
□枕がないほうが寝やすい
□左右顔を向ける範囲が狭い
□座っているとよく首や肩がこる
□疲れると頭痛がする
□猫背である
□1日30分以上歩いていない
いかがでしょうか?5個以上該当する方はスマホ症候群の可能性があります。
この症候群の主な原因は「スマホを見る姿勢」です。スマホを操作する際、姿勢がうつむきがちになっていませんか?うつむきがちな姿勢が続いてしまうと首の骨の角度が変わりストレートネックという体の歪みに繋がるのです。正常な人の首の前湾角度は30~40度ですが、ストレートネックの方はこの前湾角度が30度以下になってしまいます。そのため、頭痛、首の痛み、肩こり、めまいなどの症状に繋がります。
また、ストレートネックだけでなく、スマホ肩、スマホ肘、スマホ小指などがあります。
【スマホ肩】
スマホを持つときには肩が前に行き、上に上がった状態になっており、この状態の姿勢を続けることで肩に負担がかかることをいいます。首こり、肩こり、背中のこり、腕の痺れなどを引き起こす危険性があります。さらに、四十肩の原因もなる恐れがあります。
【スマホ肘(スマホエルボー)】
スマホ肘とは肘が曲がった状態で固まり神経障害などを起こすことをいい、テニス肘やゴルフ肘の症状に似た肘の痛みや腕が痺れたりといった症状が現れます。
【スマホ小指】
スマホを持つときに、落とさないようにスマホの下の方を小指に乗せて持っていませんか?長時間・長期間この持ち方をすることで小指に負担がかかり変形してしまう恐れがあるのです。
スマホ症候群の改善・対策方法
スマホ症候群にならないためにも正しい姿勢や持ち方でスマホを使用することが大切で、スマホを持つ手側の二の腕と胸で反対の腕の手首を挟むようにします。体に腕をつけることで、意識しなくても背筋が伸び、ついついなってしまう猫背の解消にもつながります。
また、ストレートネックを予防するためには、長時間座るときは1時間に1回は立って体を動かしたり、脚を組まないように心がけ、骨盤を起こしてしっかり座ることが大切です。
ストレートネックを改善するストレッチがあるので、ご紹介させていただきます。
両手を後ろで組み、息を吐きながら上体を反らすと同時に組んだ両腕を上へ持ち上げます。この状態のまま、2~3呼吸保持し、息を吐きながらゆっくりと戻り手をほどきます。
このストレッチは、猫背などで背筋が伸びにくい方は無理に行おうとすると体幹部をネジってしまい、かえって歪みが大きくなってしまう場合があります。
また、肩を上げてからストンと落とすと、固まった筋肉をほぐすことができます。
さらに、ストレートネックの悩みを解消する枕があります。1日5~10分ほど、首に当てて寝るだけで正しい首の位置を体に覚えさせることができます。
また、スマホ落下防止グッズを使用することで、指が痛くなりませんし、スマホ小指防止にも繋がります。
首の不調は体に影響を与え異変を起こしてしまいます。日常生活の中で、スマホを使用する際には時間、持ち方、座り方に心がけることが大切です。
国民病になりつつある、夕方老眼についてはこちらからご覧ください。
『国民病!?若くても起きる「夕方老眼(スマホ老眼)」に注意!!』
『なかのぶ整体院│スマホ症候群 原因と対策
http://www.nakanobuseitai.com/case/sumaho/
掲載画像一覧
『サン・クロレラ』
http://www.health-sunchlorella.jp/
『Peachy』
http://news.livedoor.com/article/detail/7754216/
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