安全な食べ物を選ぶのは大切ですが、料理方法を工夫すればより安心・安全な食生活を過ごせます。以前「残留農薬には要注意!!」で簡単に農薬除去の調理法をご紹介しましたが、より安全に食べる為により具体的に調理法をご紹介させて頂きたいと思います。
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安全に食べる為の調理方法
一番目は、よく水で洗うことです。農薬は、水やお湯に溶けやすいのでその性質を利用しましょう。綺麗に見える野菜でも必ずこすって洗うようにして、ヘタの部分やしわ・へこみの部分に農薬がたまりやすいので重点的に洗います。
よく洗った野菜や果物を30秒程度流水にさらすと効果的です。流水にするのは、水に溶け出した農薬が野菜に再び浸透するのを防ぐためでキュウリやピーマン、トマトなどの果菜類は、流水にさらしてこすり洗いをするのがお薦めです。
二番目に、表皮・ヘタ・外葉・根などは取り除くようにしましょう。レタス・白菜・キャベツなど葉が何層にも重なった野菜は、まず一番外側の葉を取り除くことがポイントです。これらの野菜は表面の葉になるほど古く農薬を散布されている時間が長いので、このワンステップだけで残留農薬の不安はかなり減少します。外皮を1枚はがすだけで残留農薬の検出量は3分の1以下になるという報告もあります。
野菜や果物の皮は農薬が残りやすい部分ですから、それを除去する一番簡単な方法は取り除いてしまうことです。皮をむくことで果物は90%の残留農薬が除去できたという実験結果もあります。
トマトもさっとゆで皮をむき、大根やカブ等も皮を向いてからよく洗い、きゅうりの場合は塩でいたずりしてから洗うといいです。キャベツやレタス・白菜など生で食べる場合はカットしてから水にさらすとより一層安全度は高まります。
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一手間が安全に繋がる
三番目は、ゆでる・炒める・煮るの加熱調理をすることです。ほうれん草などの葉ものは、農薬が残りやすいのでこの方法が有効です。たっぷりのお湯で湯がくことで、野菜のアクもとれるので一石二鳥です。小さく切って断面を増やしてからゆでる方法もお薦めです。
さっと下ゆでして、ゆで汁を捨てる「ゆでこぼし」も残留農薬の除去には効果が高い方法です。農薬によって落ち方の幅はありますが、食材の表面に残っている水溶性の農薬や殺菌剤は比較的除去率が高いといわれています。
チンゲン菜の場合は一つ一つはがして洗って茹でましょう。
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四晩目は、酢や塩水に漬けることです。酢や塩は、野菜の余分な水分やアクを抜く働きがあります。野菜を酢水や塩水に漬ける、塩もみや板ずりをするといった作業で、素材の中に浸透した残留農薬などの有害物質も一緒に水と排出することが可能です。酢の場合は、水で2倍程度に薄めたときの効果が高いという結果がもあるそうです。
皮を剥く事で、残留農薬のリスクを減らす事は出来ますが、皮には繊維質や抗酸化成分などの栄養も含まれるため食べたいという人も多くいらっしゃることでしょう。その場合は寿分にこすり洗いをし、スポンジ等を使ってしっかりと洗い、塩水に漬けるのが効果的です。
以上、より安全に食べる為の調理法をご紹介致しました。
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