医療大麻の可能性と現状

病気と現代医療

今回は『医療用大麻』の可能性についてお話をさせて頂きます。

医療大麻の現状

大麻と聞くと=ドラッグとイメージをされがちになってしまいますが、現在様々な国で医療用大麻の効果が認められ、そして広まりを持ち始めてきています。そもそも日本人は、福井県の鳥浜遺跡より出土した紀元前8000年の麻縄が示すとおり古来大麻と慣れ親しみ、衣服や紙の原料として日常生活には欠かす事が出来ないものとして利用してきました。しかし第2次世界大戦以後、GHQ要請により大麻取締法が制定されて大麻の栽培は免許制になり、以来日本では大麻栽培農家も減っていき、日本国内で採取される大麻繊維は非常に高価なものになってしまいました。

大麻栽は、農薬や化学肥料を必要とせず輪作が可能であり、約100日で生育する1年草です。さらにその生育過程で多くの酸素を配給し、痩せた土地でも耕作が可能です。むしろ、土中の重金属等の有害物質を吸い上げ、成長過程で光合成により無毒化するといった土壌に良い影響を与える非常に珍しい植物なのです。さらには、再生紙として利用できるたり、マイナスイオンや殺菌効果等の様々なメリットがあり、食品や美容品としても様々な用途で使用される日本古来より親しまれてきた文化性のあるものです。

医療大麻・医療マリファナとは、大麻に含有される天然のTHCやその他のカンナビノイド成分や、それらに類似した構造を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬療法です。2013年末に南米ウルグアイの上院ではマリフアナの生産・販売を合法化する法案を可決し、これにより同国は生産や販売を含めてマリフアナを合法化した世界初の国となりました。また、アメリカ合衆国17州・カナダ・イスラエル・ベルギー・オーストリア・オランダ・イギリス・スペイン・フィンランド等で使われており、通常は大麻の使用には処方箋が必要になり、地域的な法によって販売の方法が異なります。アメリカでは腰痛・消耗症候群・慢性痛・末期エイズ患者の食欲増進・ガンの化学療法に伴う吐き気の緩和などのために処方されています。

医療大麻の可能性

THCの略称で知られているテトラヒドロカンナビノールは、大麻の精神作用活性成分です。ハーバード大学の試験管及びマウスを使った研究で、THCが一般的な肺癌腫瘍の成長を半減させ、転移拡大する能力を抑えることが明らかになりました。さらに、ドイツの臨床研究ではTHCの経口投与で線維筋痛症の痛みに対して顕著な緩和効果が見られていることもわかっています。

また、CBDとして知られているカナビジオールは医療大麻の主成分であり、大麻草からおよそ40%のCBDが抽出することが可能で、痙攣・不安神経症・炎症・嘔吐などの緩和と癌細胞の成長の抑制に作用する事が判明しました。さらに近年の研究により統合失調症に対する非定型抗精神病薬としての効果・CBDが試験管内で乳癌の悪性癌細胞を減らし浸襲性を軽減する効果がある事が明らかになりました。

これは毒性のない外因性の要因で攻撃的な腫瘍の活性低下に繋がる事を意味します。また、CBDは神経保護作用のある抗酸化物質であるとされています。また、2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)は、体内に自然に存在する内因性カンナビノイドであり、神経の過剰な興奮を防ぐことや慢性疼痛・不安・抑うつ・肥満の治療に有用であるともされているのです。

病気に付いて

この他にも、大麻には鎮痛作用・沈静作用・催眠作用・食欲増進作用・抗癌作用・眼圧の緩和・嘔吐の抑制等の様々な効果があり、アメリカ合衆国では慢性痛患者の8.9%が自己治療で大麻を使用しています。また、モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬やイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症剤に十分な効果が見られない疼痛に対して大麻が有効であったり、神経保護作用や脳細胞の新生を促す作用が存在するらしいことも示唆されているのです。

HIV・アルツハイマー・強迫性障害・不眠症・てんかん・気管支喘息・帯状疱疹・多発性硬化症、・筋萎縮性側索硬化症・クローン病・パーキンソン病などといった約250種類の疾患に効果があると注目されているのです。また、スペインでは、ヘンプ・オイルが副作用なしにガンを治癒することが研究で明らかになっています。

大麻が医療用途に注目される理由には、薬では必ず起こる副作用が無いということから、第一選択薬として望ましいとされています。さらに、法的規制の問題を除けば製造・入手が容易かつ安価で行え、患者の個人差・病状の差に適合した品種を見つけることができます。いまだ有効な治療薬が存在しない疾患、難病に対して効果が認められることもあり、依存性薬物による依存症のアゴニスト療法やコカイン・ヘロイン・覚醒剤・アルコールなどの依存症から脱却するための治療薬として高い効果が認められることもあります。

この様に農薬等を使用しない為に環境にも良く、そして副作用が無く人体への影響もメリットが多いことがわかります。医療用大麻により、今まで苦しみ続けてきた症状が改善される可能性が多いにあるのです。我々人間には科学的なものを投与するのではなく、自然界にあるものをうまく利用して身体の状態を改善させるという事が最も安全で自然体な事なのではないでしょうか?

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