近年、晩婚化が進む日本では、「夫婦の6組に1組が不妊症で悩んでいる」という驚きのデータが出ていることをご存知でしょうか?
「不妊症」とは、産婦人科的には「定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに2年以上妊娠しない場合」をいいます。
今回は、その不妊症のチェックリスト、または不妊症の改善方法についてご紹介させて頂きます。治療や検査を受ける前に、ぜひご活用下さい。
不妊症チェックリスト~治療・検査をする前に~改善方法
女性用チェックリスト~治療・検査をする前に~
不妊症といってもその原因は様々です。治療を始める前には、その原因を解明することが必要です。
女性の不妊原因を調べた大規模な調査(6071例)では、卵管通過障害の頻度が最も高く、次いで排卵障害となっています。
では、これらをふまえ、下記のチェックリストをご確認ください。
女性用不妊チェックリスト
1:年齢は15歳以上だが、未だ初潮がない
2:年齢は35歳以上だが、未婚または未妊である
3:体重は標準体重(BMI)*の範囲を外れて肥満、あるいは痩せている
4:月経がいつも不順で、わりと毛深いほうだと思う
5:乳首をつまむと白い液あるいはかす状のものが出ることがある
6:ダイエットなどにより急激にやせたことがある
7:スポーツ選手、またはスポーツを激しくやった、あるいはやっている
8:喫煙の習慣がある、あるいはパートナーに喫煙習慣がある
9:飲酒の習慣があり、酒量は多いほうだ
10:ホルモン剤、その他の薬剤を常用している
11:覚せい剤や麻薬に手をだしたことがある
12:夜更かし習慣、あるいは夜間の仕事が多く睡眠不足である
13:冬でもミニスカートや薄着でいる、あるいは冷え性である
14:食べ物に好き嫌いが多く、偏食がちである
15:家事や仕事がきつく、いつも肉体的な疲労感が残る
16:人間関係や仕事の精神的ストレスで体調が悪くなることがある
17:メンタルケアを心療内科あるいは精神科で受けたことがある
18:月経周期(間隔)が不規則で、3ヶ月以上月経が無いことがある
19:基礎体温を測っても、はっきりした高温相が無いか、あっても7日間以下である
20:月経の量が多い、あるいは少なくなったと感じることがある
21:生理痛(月経痛)が以前より重く感じる
22:生理(月経)でもないのに時々出血する
23:下腹部にコリコリと固いしこりを触れる
24:性行為感染症(クラミジア、淋病、梅毒など)に罹ったことがある
25:性交後、帯下(おりもの)が多い、色が黄色い、また臭うことがある
26:性交後、性器にかゆみ、発赤、水ぶくれ、いぼ、潰瘍などができた
27:性交後、足の付け根のところにしこり(リンパ腺の腫れ)ができた
28:性交後、おしっこをする時に、痛がゆい感じがある
29:オーラルセックス後、かぜでもないのにのど(咽喉)がいつも赤く、いがらっぽい
30:人工妊娠中絶の手術を受けたことがある
31:下腹部の手術(虫垂炎、卵巣嚢腫、子宮筋腫など)を受けたことがある
32:排卵日頃に避妊が不確実だったが、妊娠しなかったことが3回以上ある
33:性交体験はあるけれど、今までに婦人科検診を受けたことがない
34:性的な関係を持ったパートナーが今までに5人以上いる
35:異性に対して興味(性欲)を感じない
36:母親、あるいは姉妹で不妊症の診断、または治療を受けた人がいる
37:糖尿病、肝臓、腎臓、内分泌などの慢性疾患の持病がある、あるいは既往歴がある
38:健康診断でいつも貧血、低血圧やその他の異常を指摘されている
39:家族に糖尿病と診断された者がいる
40:最近、下痢や微熱が続いて、急にやせてきた
*標準体重(BMI)=体重(Kg)÷身長(m)2; 標準体重=18.5~25未満
不妊症の原因の48%が男性不妊!!~男性用チェックリスト~
WHO(世界保険機構)の不妊症原因調査では、男性不妊48%、女性不妊65%、男性のみに原因があるケース24%、女性のみ41%、男女とも24%、原因不明11%と報告されています。(※1)
日本人男性でも過去30年間に10%の精子減少が確認されており、1990年以降は、さらに減少傾向にあるそうです。
つまり、不妊は女性だけの問題では無いということがはっきりと言えるのです。
では、これらをふまえ、下記のチェックリストをご確認ください。
男性用不妊チェックリスト
1:子供の頃、耳下腺炎(おたふくかぜ)などで高熱を出したことがある
2:陰嚢を触れると、精巣(睾丸)が小さい、あるいは1個しかないようだ
3:スポーツや遊びで、精巣(睾丸)を打撲したり、けがをしたことがある
4:そけいヘルニアや停留精巣(睾丸)の手術を受けたことがある
5:脊髄損傷をしたことがある
6:ジーンズやブリーフなどいつもぴったりしたものをはいている
7:ノートブックパソコンをいつも太ももの上に置いて使用する
8:風俗で遊んだことがある
9:おしっこをする時に、痛みや不快感がある
10:精液に血液が混じる
11:尿道から黄色いうみ(膿)みたいなものがでる
12:性行為感染症(クラミジア、淋病、梅毒など)に罹ったことがある
13:性器にかゆみ、発赤、水ぶくれ、いぼ、潰瘍などがある
14:陰嚢から精巣(睾丸)を触れると、痛みがある、または熱っぽい
15:体重は標準体重(BMI)*の範囲を外れて肥満、あるいは痩せている
16:喫煙の習慣がある
17:飲酒の習慣があり、酒量は多いほうだ
18:ホルモン剤、その他の薬剤を常用している
19:覚せい剤や麻薬に手をだしたことがある
20:夜更かし習慣、あるいは夜間の仕事が多く睡眠不足である
21:異性に対して興味(性欲)を感じない
22:残業、出張、休日出勤などで肉体的、精神的に不労気味である
23:高熱、高圧、放射線、化学薬品類、危険物などを扱う仕事に従事している
24:公害、環境ホルモンなどへの暴露、取り扱いが多い
25:人間関係や仕事のストレスで体調が悪くなることがある
26:メンタルケアを心療内科あるいは精神科で受けたことがある
27:避妊が不確実だったが、妊娠させなかったことが3回以上ある
28:糖尿病、肝臓、腎臓、内分泌などの慢性疾患の持病がある、あるいは既往歴がある
29:健康診断で高脂血症、高血圧や糖尿その他の異常を指摘された
30:最近、下痢や微熱が続いて、急にやせてきた
*標準体重(BMI)=体重(Kg)÷身長(m)2; 標準体重=18.5~25未満
これらが多く当てはまる方は、不妊症の可能性があります。ですので、日々の生活の中で改善できる点は改善を行うことが大切です。
安全・簡単にできる不妊症対策・改善方法は??
生活の乱れは不妊の原因にもなります。そこで、食生活と日々の生活習慣を見直し、妊娠しやすい身体作りをすることから始めて下さい。
妊娠しやすい身体作りは、不妊対策として最も大切です。ぜひ下記を参考に、毎日の生活改善を行なってみて下さい。
安全な食事を1日3食規則正しくバランス良く
身体に優しい栄養素たっぷりの食事を、しっかりと取りましょう。
入浴や運動で血行促進
血液が悪くなると、卵巣や子宮にも影響が出てしまい、妊娠力を低下させます。これは男性にも言えることですのでご注意下さい。
冷えから身体を常に守る
身体の冷えは、血行が悪くなり、ホルモンバランスをくずすことに繋がります。空調や食事・服装を十分に注意するようにしましょう。
ストレスをためない
ストレスは様々な病気を生み出す原因となり、受胎能力に影響を与えます。上手に気分転換を行うようにして下さい。
飲酒と喫煙、ダイエットは禁止
ウォーキングやストレッチ、ヨガなど適度な運動をすると、子宮の環境にも良い影響を与えますし、気持ちもリフレッシュすることができます。ぜひ、行なってみて下さい。
▼こちらの方法で、不妊症を改善された方もいますので、ご覧ください。
TGP生活について記載していますので、こちらもぜひご覧ください。
『TGP生活で無理の無い不妊治療を!!』
※1『東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター(泌尿器科)│男性不妊の検査 診断 治療の手順(方針)』
http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/man_sterility/inspection.html
『NPO法人 日本不妊予防協会│女性用チェックリスト』
http://jrha.net/women/
『NPO法人 日本不妊予防協会│男性用チェックリスト』
参照http://jrha.net/men/
掲載画像一覧
『不妊症のための子宝鍼灸』
http://yuseido.info/
『西山産婦人科 不妊治療センター』
http://www.nycl.jp/know/part1/index.html
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